- 英
- triamterene
- ラ
- triamterenum
- 商
- Dyrenium、Maxzide、ジウテレン、トリテレン
- 関
- 利尿薬
- 利尿薬
- アルドステロン非存在下でも効果あることから、遠位側ネフロンのNa+輸送を直接抑制する (SPC.267)
WordNet
- trade name for an antihypertensive drug containing hydrochlorothiazide and another diuretic
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/11/09 14:11:10」(JST)
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トリアムテレン |
|
IUPAC名 |
6-フェニルプテリジン-2,4,7-トリアミン |
分子式 |
C12H11N7 |
分子量 |
253.263 |
CAS登録番号 |
[396-01-0] |
トリアムテレン(英:triamterene)とはカリウム保持性利尿薬のひとつ。腎上皮に存在するNa+チャネルを阻害することによりK+保持性に利尿作用を示す。フロセミド、クロロチアジドと併用される。商品名の代表としてはトリテレン・カプセル50mg(大日本住友製薬)
関連項目
参考文献
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4-87402-101-8
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 水上 尚典
- 日本補完代替医療学会誌 6(2), 53-57, 2009
- … 葉酸代謝拮抗薬(トリメトプリム,トリアムテレン,抗けいれん剤等)は神経管閉鎖障害児妊娠等の危険を押し上げる.妊娠前からの葉酸サプリメント服用はこれら奇形の危険を減少させるとともに,ダウン症児妊娠を減少させる可能性がある.葉酸入りビタミン剤の長期服用は高血圧,大腸癌,乳癌の発症抑制の可能性が指摘されている.高ホモシスティン血症は血栓症,心筋梗塞,痴呆,鬱血性心不全,骨粗鬆症性 …
- NAID 130000129033
- P1-019 トリアムテレンはCHO-K1細胞においてブレオマイシンによるDNA損傷を強める(DNA損傷)
Related Links
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
**トリテレン・カプセル50mg
組成
有効成分(1カプセル中)
添加物
- トウモロコシデンプン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
カプセル:青色一号、黄色五号、酸化チタン、ラウリル硫酸ナトリウム、ゼラチン
禁忌
- 無尿の患者
- 急性腎不全の患者〔1.、2.高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。〕
- 高カリウム血症の患者〔高カリウム血症が悪化するおそれがある。〕
- 腎結石及びその既往歴のある患者〔トリアムテレン結石を形成するおそれがある。〕
- インドメタシン又はジクロフェナクを投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
- テルフェナジン又はアステミゾールを投与中の患者〔QT延長、心室性不整脈を起こすおそれがある。他の利尿薬(ループ利尿薬)でテルフェナジンとの併用によりQT延長、心室性不整脈を起こしたとの報告がある。〕
効能または効果
- 高血圧症(本態性、腎性等)
- 心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫
- トリアムテレンとして、通常成人1日90?200mg(2?4カプセル)を2?3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 重篤な冠硬化症又は脳動脈硬化症のある患者〔急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。〕
- 重篤な腎障害のある患者〔高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。〕
- 肝疾患・肝機能障害のある患者
- 減塩療法を受けている患者〔低ナトリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。〕
- 高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
- 乳児〔乳児は電解質バランスがくずれやすい。〕
2.?6.項は「副作用」の項の代謝異常参照。
- 葉酸欠乏又は葉酸代謝異常のある患者〔本剤の葉酸拮抗作用により巨赤芽球性貧血等の血液障害があらわれることがある。〕
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン、ジクロフェナクを除く)を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
- ACE阻害剤又はカリウム製剤を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
重大な副作用
急性腎不全(0.1%未満)
- 観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 遠位尿細管で、アルドステロンその他の鉱質コルチコイドに拮抗してナトリウム利尿作用を示し、一方、カリウムイオンの排泄を抑制することが認められている(ラット、イヌ)。4)?6)
また、副腎摘出ラットでもナトリウム排泄作用を示すことから、7)、8)本剤の作用機序はアルドステロン拮抗作用のみでなく、尿細管に対する直接作用があると考えられている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
**化学名
- 6-Phenylpteridine-2,4,7-triamine
分子式
性状
- 黄色の結晶性の粉末で、におい及び味はない。ジメチルスルホキシドにやや溶けにくく、酢酸(100)に極めて溶けにくく、水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。硝酸又は硫酸に溶けるが、希硝酸、希硫酸又は希塩酸に溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- diuretic, diuretics
- 関
- 尿細管
適応
利尿薬の種類 (GOO.744)
利尿薬の例
-
利尿薬の作用部位
- ホルモンと利尿薬の作用部位についての簡単なまとめは→尿細管
参照
- http://hobab.fc2web.com/sub4-Diuretics.htm
[★]
- 英
- hyperkalemia
- 同
- 高K血症
- 関
- 低カリウム血症 hypokalemia、カリウム。電解質異常
定義
- 血清カリウム ≧5.5mEq/l ⇔ 基準範囲:3.4-4.5 mEq/l (臨床検査法提要第32版)
- 資料によっては血漿カリウム≧5.0mEq/l
原因
- K排泄低下、細胞内のカリウム放出、過剰摂取による。
- 低アルドステロン血症(アルドステロン分泌低下、副腎不全など)、K保持性の利尿薬の使用(スピロノラクトン、トリアムテレン)、ナトリウム欠乏(腎不全など)、低インスリン、腎尿細管障害、ACE阻害薬、インドメタシン
- 細胞内からのカリウム遊離(アシドーシス、高浸透圧、筋肉崩壊、溶血、周期性四肢麻痺、サクシニルコリン、β遮断薬など)
病態生理
- 高カリウム血症→濃度勾配に従ってカリウムが細胞内に移動→膜電位上昇→脱分極
症状
検査
心電図
- EAB.110
- 膜電位上昇→活性型のNaチャネル減少→伝導障害(0相の立ち上がりの遅延による)&活動電位の振幅減少
- テント状T(T波の増高):細胞外K濃度が高い→活性化状態にあるNaチャネルが少なく活動電位の振幅が小さい→再分極が早い
- QT短縮:細胞外K濃度が高い→静止膜電位が上昇→活性化状態にあるNaチャネルが少なく活動電位の振幅が小さい→すぐに再分極する。
- QRS波延長:(伝導速度の低下)細胞外K濃度が高い→活性化状態にあるNaチャネルが少なく、心筋細胞の脱分極第0相におけるNaの流入速度が低下→活動電位発生の時間が遷延
- QRS波振幅低下:細胞外K濃度が高い→活性化状態にあるNaチャネルが少なく、活動電位の振幅が小さくなる
- PR間隔延長:QRS波延長と同じ理由で、刺激伝導系の伝導速度が低下
- ECGP.195
- 初期:テント状T、QT短縮
- 高度:P波減高/消失、洞室調律、PR時間延長、房室内伝導障害(QRS時間延長)
血液検査
- ??????多くの場合、アシドーシスをきたす。↓pH。代償的に腎臓でのHCO3-の再吸収が亢進し↑HCO3-
治療
- グルコース・インスリンの点滴静注
- カルシウム製剤(グルコン酸カルシウム):高カリウム血症での細胞膜で起こる作用に対してカルシウムは拮抗する(低カルシウム血症では高カリウム血症における心毒性が増す)。
- 重炭酸ナトリウム
- イオン交換樹脂の内服・注腸
- 透析療法
参考
- 1. [charged]Treatment and prevention of hyperkalemia - uptodate [1]
国試
[★]
- 英
- potassium sparing diuretic
- 同
- K保持性利尿薬
- 関
- 利尿薬
副作用
- 女性化乳房
- 心血管系の線維化を抑制することにより重症心不全の予後を改善する(大規模臨床試験:RALES, EPHESUS)
[★]
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類