- 26歳の女性。皮膚の黄染を主訴に来院した。3日前に37.6℃の発熱、全身倦怠感および食思不振が出現し、尿が褐色.になった。今朝、皮膚の黄染に気付いた。この6か月性的接触はない。飲酒暦はない。皮膚と眼球結膜とに黄染を認める。肝を右肋骨弓下に3cm触知する。血清生化学所見:総ビリルビン6.2mg/dl、直接ビリルビン4.8mg/dl、ASTくGOD720単位(基準40以下)、AIJくGP乃960単位(基準35以下)。免疫学所見:lgMそ1A抗体陽性、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。この疾患で正しいのはどれか。
- a. 垂直感染する。
- b. 主に血液を介して感染する。
- c. 慢性化しない。
- d. 劇症化しない。
- e. 肝癌が高頻度に発生する。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 48歳の男性。昨夕から持続する上腹部痛と意識混濁とのため救急車で搬入された。25歳から飲酒を開始し、最近は毎日焼酎を4合以上飲んでいた。傾眠状態。皮膚に黄疸がある。圧確のある硬い肝を右肋骨弓下に4cm触知する。血液所見:赤血球365万、Hb13.5g/dl、白血球12,000、血小板12万。血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン3.1g/dl、総ビリルビン4.5mg/dl、AST(GOT)250単位(基準40以下)、ALT(GPT)110単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ570単位(基準260以下)、γ-GTP350単位(基準8~50)。診断確定のため肝生検を行った。この疾患の肝組織所見で特徴的なのはどれか。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
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[★]
- 58歳の男性。3日前から肛門部違和感と肛門部痛とが出現し、昨夜から肛門部痛が増強してきたので来院した。5年前から時々排便時に出血を認めていたが放置していた。
- 身長162cm、体重54kg。脈拍84/分、整。血圧128/78mmHg。
- 血液所見:赤血球450万、Ht38%、白血球9,800。
- 肛門部の写真を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
D
- 内痔核の痔核嵌頓で肛門脱も伴っている。
- 痔核の脱肛のみであれば、疼痛は伴わないと思われるが、嵌頓することにより疼痛をきたしている。
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