- 英
- standard body weight, ideal body weight
- 関
- ブローカ指数
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2020/08/16 19:01:24」(JST)
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標準体重とは、ヒトが肥満でもやせでもなく、一定期間内の死亡率や罹患率が有意に低いなど、最も健康的に生活ができると統計的に認定された理想的な体重のことであり、年齢・身長・体脂肪率といった要素の全部、あるいは一部から求めるものである。用途によっていくつかの方法がある。理想体重とも言う。
BMIによる方法
統計上、BMI(body mass index)法によって BMI=22 となるとき、高血圧、高脂血症、肝障害、耐糖能異常等の有病率が最も低くなるとされている。このときの体重を理想体重と考える方法であり、標準体重は
標準体重(kg) = 身長(m)2 × 22
で得られる。広く世界的に採用されている。体脂肪率は考慮されない。
上記の22という係数による数値は、小児に適用できない。
ローレル指数による方法
ローレル指数(Rohrer指数、= 体重(kg)÷身長(cm)3 × 107)が 130 となる体重を逆算し、
標準体重(kg) = 身長(m)3 × 13
で得られる値を用いる。学童期の子供に適用される。
より簡便な方法
- 男性もしくは身長の高い女性には、身長から110を引いたものを、女性では105を引いたものを標準体重の目安とする、より簡易的な算出方法もある。
なお、この方法は間違いだという指摘もある。
日本で用いられてきた方法
ブローカ式(身長(cm) - 100)を京大の桂英輔が日本人向けに改良し、0.9 をかけた桂変法は、簡便であるが、身長が低い成人の栄養指導に適用するとカロリー不足になる等の問題があり、身長150cm以下では 0.9をかけずに用いたり、身長(cm)から50を引いて2で割る加藤法が提唱されたりした。
近年、成人ではBMIが22となる体重(22に身長(m)の二乗をかけて得られる値)を理想とするのが一般的であるが、BMIが普及するまでは下記のような複数の標準体重が用いられてきた。
- 箕輪らの標準体重(1962)
- 元群馬大の箕輪真一らによる、身長毎の体重分布の中央値を標準としたもの。[1]
- 松木の身長別標準体重表 (1972)
- 米国メトロポリタン生命保険会社が発表した体格毎に最も長命が期待される理想体重を元慶應義塾大の松木駿らが日本人向けに修正。[2]
- 明治生命の標準体重表(1985)
- 明治生命の塚本が被保険者の生命予後から求めた日本人の理想体重。低身長の女性で BMI=22となる体重のほうが軽くなる傾向が目立つ。
- 厚生省の「肥満とやせの判定表・図」
- 「国民栄養の現状」調査のときに得られた身長毎の平均体重。
標準体重中央値の計算式
- BMIによる方法 22×身長[m]×身長[m] (kg)
- 桂の方法 (身長[cm]-100)×0.9 (kg)
- ブローカ式 身長[cm]-100 (kg)
- ブローカの変法
- 身長175cm以上 身長[cm]-110 (kg)
- 身長165~174cm 身長[cm]-105 (kg)
- 身長155~164cm 身長[cm]-100 (kg)
- ブローカ式桂変法 (身長[cm]-100)×0.9 (kg)
- ジョーンズ式 身長[cm]-100-(身長[cm]-150/4) (kg)
- 松谷らの方法 (身長[cm]-100)×0.6+20 (kg)
- 加藤法 (身長[cm]-50)×0.5 (kg)
参考文献
- ^ 箕輪真一ほか:成人の標準体重に関する研究、日医新報、No.1988、1962
- ^ 松木駿:肥満の判定基準,日本医師会雑誌,98(9):916-919,1972.
関連項目
- 体脂肪率
- 健康
- 肥満
- ボディマス指数
- ブローカ指数
- ブローカ式桂変法
- 加藤法
- 体格指数
- ローレル指数
- 摂食障害
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- Mintoモデルを用いたレミフェンタニル体内濃度の予測における標準体重に基づく投与の意義
- 松木 悠佳,長田 理,奥野 絢子,重見 研司
- 麻酔 = The Japanese journal of anesthesiology : 日本麻酔科学会準機関誌 69(3), 290-294, 2020-03
- NAID 40022175548
- 患者用栄養パスを用いた同種造血幹細胞移植における喫食率の有益的側面
- 青山 高,宮下 千晶,福田 瑞穂,中島 和子,池田 宇次,山田 絢子,秋山 加菜,粂 哲雄,土屋 貴之,河島 美帆,枷場 美穂,米永 悠佑,川崎 和広
- 日本造血細胞移植学会雑誌 9(3), 83-92, 2020
- … 【結果】10例(女性3例)の喫食率の中央値61.3%(範囲:34.0~90.9),経口摂取熱量の中央値11kcal/標準体重: kg/day(範囲:7~22),PN期間の中央値33日間(範囲:15~60)であり,喫食率と経口摂取熱量およびPN期間は関連していた(r=0.75;<i>P</i>=0.012,r=-0.65,<i>P</i>=0.044)。 …
- NAID 130007873396
Related Links
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- 日本肥満学会では、BMIが22を適正体重(標準体重)とし、統計的に最も病気になりにくい体重とされています。2 25以上を肥満、18.5未満を低体重と分類しています。
- 標準体重 標準体重とは、BMIをもとに統計上もっとも病気になりにくいとされる体重で、BMIが22のときの体重です。普通体重や理想体重という言葉と混同しやすいので注意してください。 標準体重の計算式は 標準体重 = 22 X 身長(m
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- 英
- Crohn disease activity index, CDAI, Crohn's disease activity index, Crohn's Disease Activity Index
- 関
- クローン病、IOIBDスコア、クローン病活動度分類
#
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評価内容
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ウェイト(倍数)
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*1.
|
過去1週間の軟便または下痢の回数
|
×5
|
*2.
|
過去1週間の腹痛 (腹痛の状態を毎日評価し、7日分を合計する) 0=なし、1=軽度、2=中等度、3=高度
|
×5
|
*3.
|
過去1週間の主観的な一般状態 (一般状態を毎日評価し7日分を合計する) 0=良好、1=軽度不良、2=不良、3=重症、4=激症
|
×7
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*4.
|
患者が現在持っている下記項目の数 1) 関節炎/関節痛 2) 虹彩炎/ブドウ膜炎 3) 結節性紅斑/壊死性膿皮症/アフタ性口内炎 4) 裂肛、痔瘻または肛門周囲膿瘍 5) その他の瘻孔 6) 過去1週間100°F(37.8℃)以上の発熱
|
×20
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*5.
|
下痢に対してlomoti(Lopemin)またはオピアトの服用 0=なし、1=あり
|
×30
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*6.
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腹部腫瘤 0=なし、2=疑い、5=確実にあり
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×10
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*7.
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ヘマトクリット: 男(47-Ht) 女(42-Ht)
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×6
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*8.
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体重:標準体重;100x(1-体重/標準体重)
|
×1
|
*CDAI 150以下:非活動期 450以上:非常に重症
|
[★]
- 英
- body weight, BW
- 関
- 身長
胎児の体重
SPE.68
- 25週: 750g
- 30週:1500g
- 35週:2000g ←だいたい2200gだけど
- 40週:3000g
- むしろ、妊娠25週以降は5週につき750g増加すると考えればよいのか。
QB.P-213
- 妊娠第7月:1000g
- 妊娠第8月:1500g
- 妊娠第9月:2000g
- 妊娠第10月:3000g
- 一般に、体重 = 3 x (妊娠月数)^3
[show details]
妊娠週数
|
体重(g)
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0
|
0
|
1
|
3
|
2
|
24
|
3
|
81
|
4
|
192
|
5
|
375
|
6
|
648
|
7
|
1029
|
8
|
1536
|
9
|
2187
|
10
|
3000
|
新生児、乳児、幼児の体重
- 出生後~3ヶ月:30g/日???
- 3ヶ月~乳児期の終わり:10-30g/日???????
体重 (x倍数)
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生後
|
|
生後
|
体重 (x倍数)
|
1
|
0
|
0
|
1
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2
|
3-4ヶ月
|
3-4ヶ月
|
2
|
3
|
1年
|
1年
|
3
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4
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2年
|
2年
|
4
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5
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4年
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4年
|
5
|
体重の増加量
月齢
|
0~2
|
3~5
|
6~8
|
9~11
|
体重増加量(g/day)
|
25~30
|
20~25
|
15~20
|
10~15
|
体重増加量(g/month)
|
750~900
|
600~750
|
450~600
|
300~450
|
乳児期以降の成長
- 3-5歳:1.5 kg/y
- 6-10歳:2-3 kg/y
- 思春期:5-6 kg/y
新生児の出生体重による分類
- 高出生体重児 high birth weight infant
- 巨大児 giant baby : 4000g以上
- 超巨大児 exceptionally large baby : 4500g以上
- 正出生体重児 normal birth weight infant :2500g以上、4000g未満
- 低出生体重児 low birth weight infant : 2500g未満
- 極低出生体重児 very low birth weight infant : 1500g未満
- 超低出生体重児 extremely low birth weight infant : 1000g未満
臨床関連
[★]
- 英
- standard、level、norm、authentic
- 関
- 確証的、基準、水準、レベル、平らにする、標準物質、準位、信頼のおける、真正、規格、標準的、スタンダード