- 英
- alveolar pneumonia
- 関
- 気管支肺炎、間質性肺炎、大葉性肺炎
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/20 00:55:45」(JST)
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肺胞性肺炎(はいほうせいはいえん)とは、肺の実質すなわち肺胞を主座とする肺の炎症の総称である。
肺胞腔内に炎症性浸出物が出現するが、原因によってその構成成分は異なる。肺胞腔内への浸出物が、治癒過程で完全に再吸収されれば、まったく跡を残さない。しかし、吸収が不完全であれば、肺胞腔が部分的にあるいは完全にふさがれる。完全にふさがれた場合は、肉眼的に「肉」のごとく見えるため肉変という。肉変は、組織学的には腔内器質化とも呼ばれる。
関連項目
気道感染 |
|
上気道 |
風邪
|
ライノウイルス - アデノウイルス - パラインフルエンザウイルス - RSウイルス - コロナウイルス - エコーウイルス - エンテロウイルス
|
|
喉頭炎
|
急性喉頭蓋炎 - クループ
|
|
咽頭炎
|
|
|
下気道 |
急性細気管支炎
|
|
肺炎 |
原因
|
定型肺炎
|
グラム陽性
|
肺炎球菌 - 黄色ブドウ球菌
|
|
グラム陰性
|
肺炎桿菌 - インフルエンザ菌 - モラクセラ - 大腸菌 - 緑膿菌
|
|
|
非定型肺炎
|
ウイルス性
|
RSウイルス - インフルエンザ肺炎 - 重症急性呼吸器症候群
|
|
肺真菌症
|
ニューモシスチス肺炎 - クリプトコッカス症 - アスペルギルス症
|
|
レジオネラ菌 - マイコプラズマ - クラミジア肺炎 - オウム病
|
|
|
抗酸菌症
|
結核 - 非結核性抗酸菌症
|
|
|
機序
|
市中肺炎 - 院内肺炎 - 誤嚥性肺炎
|
|
病態
|
肺胞性肺炎
|
大葉性肺炎 - 気管支肺炎
|
|
化膿性肺炎
|
|
|
|
胸壁 |
膿胸
|
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 呼吸器X線画像の読み方・診かた(15)市中肺炎の画像診断
- 肺炎を疑うとき (プライマリ・ケアに必要な画像診断のコツ) -- (胸部)
Related Links
- 肺炎というと一般に肺胞性肺炎を指します。口から気管、気管支を通り、肺胞に達した細菌が繁殖して化膿したものです。代表的な原因菌は、肺炎球菌、インフルエンザ菌(ウイルスではありません)などです。典型的な肺胞性肺炎は ...
- 序文 本書は呼吸器病学の領域で過去20年来新しく注目されるようになった肺炎・肺臓炎の概念,歴史,疫学,病理,臨床像,診断,治療,予後を解説し,併せて炎症免疫細胞の動態を中心とした諸種サイトカインの役割にも光を当てる ...
- ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。 肺胞性肺炎(はいほうせいはいえん)とは、肺の実質すなわち肺胞を主座とする肺の炎症の総称である。 肺胞腔内に炎症性浸出物が ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- bacterial pneumonia
- 関
- 肺炎
分類
- 胸部のCT 第3版 p.327
- 病態:起炎菌が末梢肺胞に到達、炎症性浮腫を引き起こし、大量の滲出液の産生につながる。滲出液はコーン孔などの側副換気路や末梢の既存する気道を介して周囲へ広がっていく。
- 画像:気道区域を越えて肺末梢を広範囲に広がる。bulging fissure sign, air bronchogram
- 起炎菌:肺炎球菌、肺炎桿菌、レジオネラ、クラミドフィラ・ニューモニエ、クラミドフィラ・シッタン
国試
[★]
- 英
- lobar pneumonia
- 同
- クループ性肺炎 croupous pneumonia
- 関
- 肺胞性肺炎の特徴を有し、一葉全体が冒された肺炎 → 病変の広がりによる区分。 疾患について詳しくは肺胞性肺炎
病原体
[★]
- 英
- pneumonia pneumonitis
- 関
疫学
- 日本の肺炎の受療率は人口10万対3、死亡率は人口10万対7。死因順位は第4位である。
- 受療率・罹患率共に高齢になるに従い急激に増加し、85歳以上の男性では死因第2位、90歳以上の男性では死因第1位となる(ガイドライン1)。
- 死亡者の95%以上が高齢者である。
- 年代と病原体
日本における肺炎の年齢階級別受療率と死亡率(人口10 万対,2002 年)
- ガイドライン1 2004 年「国民衛生の動向」 改変
|
年齢階級
|
総数
|
15~
|
25~
|
35~
|
45~
|
55~
|
65~
|
75~
|
85~
|
90~
|
19
|
29
|
39
|
49
|
59
|
69
|
79
|
89
|
|
受療率
|
外来
|
6
|
3
|
4
|
3
|
3
|
6
|
7
|
14
|
21
|
21
|
入院
|
19
|
2
|
3
|
2
|
3
|
7
|
21
|
86
|
309
|
489
|
死亡率
|
男性
|
76.4
|
0.5
|
0.5
|
1.5
|
4.6
|
15.2
|
69.2
|
339
|
2087
|
4317
|
女性
|
62.7
|
0.3
|
0.5
|
0.9
|
1.9
|
5.6
|
22.4
|
144
|
934
|
2291
|
総数
|
69.4
|
0.4
|
0.5
|
1.2
|
3.2
|
10.3
|
44.6
|
249
|
1291
|
2787
|
分類
発症の場
原因
病理
- 上気道から連続的に下気道へ、あるいは、直接下気道に及んでいる。炎症は上皮に包まれた管腔内
肺炎の比較
ガイドライン
[★]
- 英
- alveolus (Z), alveoli, pulmonary alveoli, alveoli of the lung
- ラ
- alveoli pulmonis
- 関
- 肺、肺胞中隔
解剖
- 表面積:80m2。40-120m2。(およそテニスコートの広さ) 参考によると 縦23.77m横10.97mの長方形だけど?
- 48畳くらいか(ワンルームマンション6畳x8部屋分くらい) = 80(m2) / 1.65(m2/畳)。 1畳 ≒ 0.9(m) x 1.8(m) = 1.62 (m2) ← コンパネの大きさですね
組織
呼吸生理
- 肺胞を押しつぶす力P, 肺胞の半径r, 表面張力T
- P = 2T / r
- 肺胞収縮→r↓→サーファクタントの密度↑→表面張力↓→P↓→肺胞の虚脱が防がれる
[★]
- 関
- 炎光、炎症
[★]
- 英
- alveolar
- 関
- 歯槽、肺胞、胞巣状