- 英
- phospholipase, PL
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/10/09 11:40:37」(JST)
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ホスホリパーゼによる切断部位。PLA1およびPLA2活性を共に有する酵素はホスホリパーゼBである。
ホスホリパーゼ (phospholipase) は、リン脂質を脂肪酸とその他の親油性物質に加水分解する酵素である[1]。 触媒する反応の種類によりA, B, C, Dの4種に大きく分類される。
- ホスホリパーゼA (Phospholipase A)
- ホスホリパーゼA1 (Phospholipase A1) - SN-1アシル基を切断する。
- ホスホリパーゼA2 (Phospholipase A2) - SN-2アシル基を切断し、アラキドン酸を生成する。
- ホスホリパーゼB (Phospholipase B) - SN-1とSN-2アシル基を共に切断する。リゾホスホリパーゼ (Lysophospholipase) としても知られる。
- ホスホリパーゼC (Phospholipase C) - リン酸ジエステル結合(グリセロールとの間)を切断し、ジアシルグリセロールとリン酸基を有する頭部を生成する。PLCはセカンドメッセンジャーであるジアシルグリセロールとイノシトール三リン酸を放出し、シグナル伝達において重要な役割を果たしている。
- ホスホリパーゼD (Phospholipase D) - リン酸エステル結合を切断し、ホスファチジン酸 (phosphatidic acid) とアルコールを生成する。
C型とD型はホスホジエステラーゼである。
ホスホリパーゼA2は、完全なレシチン分子に対して作用し、2位の脂肪酸エステル結合を加水分解する。生成物は脂肪酸とリゾレシチン (lysolecithin) である。ヘビ毒、ハチ毒の主成分で哺乳類では膵液中に存在し消化酵素の役割を果たす[2][3]。
脚注
- ^ phospholipase - ドーランド医学辞典
- ^ 小川智久:増え続けるホスホリパーゼA2スーパーファミリー化学と生物 Vol. 35 (1997) No. 5 P 362-363
- ^ Vasudevan, F. M. and Sreekumari, S. (2007). Textbook of Biochemistry (for Medical Students) (5th ed.). Jaypee Brothers Medical publishers. ISBN 978-8184481242.
関連項目
- en:Patatin-like phospholipase
- en:Infantile neuroaxonal dystrophy
外部リンク
- MeSH Phospholipases
- Phospholipase Signaling Pathway
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ホスホリパーゼを用いた機能性化合物のリン脂質誘導化法に関する研究
- 山本 幸弘,細川 雅史,宮下 和夫
- 成蹊大学理工学研究報告 = The journal of the Faculty of Science and Technology, Seikei University 48(2), 59-62, 2011-12-01
- Here I describe about the phosphatidylation of functional compounds using phospholipases which is covered with my doctoral thesis. Physiologically active compound such as conjugated fatty acid, terpen …
- NAID 120003944715
- P-087(O2-5-4) Malassezia pachydermatisのホスホリパーゼ遺伝子(Mp-PLB1)の機能的発現(トリコスポロン、マラセチアの基礎と臨床,一般演題(ポスター発表),基礎から臨床へ、臨床から基礎への提案)
- 梶原 将,ジュンタッチャイ ウィーラポン
- 日本医真菌学会総会プログラム抄録集 52(Supplement_1), 107, 2011-09-20
- NAID 110008911861
Related Links
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★リンクテーブル★
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- 英
- eosinophil (Z), eosinophile
- 関
- 顆粒球、白血球、好塩基球
組織学
- 酸性色素(エオシン)で染まる顆粒(好酸性顆粒)を持つ → ギムザ染色で赤っぽい顆粒がみえる (HIS.190 図10-3)
- 塩基性の成分が含まれている?
- 二分葉の核 (HIS.197)
- 直径は10-14μm (HIS.197)
- 末梢血
顆粒
-
- 特殊顆粒:主要塩基性タンパク質、好酸性陽イオンタンパク、好酸球由来神経毒素
機能 (HIS.198)
- ヒスタミン、ロイコトリエン、好酸球走化因子と結合して、これに向かって遊走する。
- 抗原抗体複合体の取り込み、およびファゴサイト内での分解
基準値
好酸球数の変化
- 寄生虫感染症、アレルギー疾患(特に、I型アレルギー)
- 喘息、ある種の腫瘍
サイトカイン
- IL-5の受容→好酸球の前駆細胞増殖、前駆細胞から好酸球への分化促進 (HIS.197)
臨床関連
[★]
- PL配合顆粒
- 総合感冒剤/鎮咳,抗ヒスタミン,解熱配合剤/総合感冒剤
参考
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1180107.html
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1180107D1131_1_02/
[★]
- 英
- lysophospholipid
- 関
- ホスホリパーゼ
- リゾリン脂質はその名の通り強い界面活性剤で、細胞膜を壊し細胞を溶かす。ハチ毒やヘビ毒にはホスホリパーゼA2が多量に含まれる (FB.154)
- 虚血心筋でリゾリン脂質が蓄積するらしい(HIM.1412)
[★]
- 英
- calcium-dependent phospholipase A2
- 関
- ホスホリパーゼ、ホスホリパーゼA2
[★]
- 英
- product liability、PL
- 関
- ホスホリパーゼ
[★]
- 英
- glycosylphosphatidylinositol-specific phospholipase C、GPI-PLC
- 関
- グリコシルホスファチジルイノシトールジアシルグリセロールリアーゼ
[★]
- 英
- phosphoinositide phospholipase C
- 関
- ホスホリパーゼC
[★]
- 英
- group VI phospholipase A2
[★]
- 英
- group I phospholipase A2
[★]
- 英
- lipase
- 同
- グリセロールエステルヒドロラーゼ glycerol ester hydrolase、脂肪分解酵素 lipolytic enzyme
- 関
- コリパーゼ
判別
- 検査の本
36IU/L以下(減少)
161-500IU/L(増加)
500IU/L以上(高度増加)
参考
- http://www5.mediagalaxy.co.jp/meito/kaseihin/lipase/jlip.html
- http://www.cmcbooks.co.jp/user_data/pdf/bp09111.pdf
[★]
- 英
- phospho
- 関
- フォスフォ、ホスフォ、リン酸