- 英
- eperisone
- 化
- 塩酸エペリゾン エペリゾン塩酸塩 eperisone hydrochloride
- 商
- アチネス、エペソ、エペナルド、エペリッサー、エペリナール、エペル、エボントン、エンボイ、サンバゾン、ホマライト、ミオナール、ミオナベース、ミオペリゾン、ミオリラーク、リンプラール
- 関
- 筋弛緩薬、中枢性筋弛緩薬
- 脊髄レベルに作用して脊髄反射を抑制し、γ系に作用して筋紡錘の感度を緩和することにより、骨格筋緊張緩和作用を発揮する。
- また、血管平滑筋に対するCaイオン拮抗作用および筋交感神経抑制作用により、血管を拡張して循環改善作用を示す。
適応疾患
- 脳血管障害、痙性脊髄麻痺、頸部脊椎症、術後後遺症(脳・脊髄腫瘍を含む)、外傷後遺症(脊髄損傷、頭部外傷)、筋萎縮性側索硬化症、脳性小児麻痺、脊髄小脳変性症、脊髄血管障害、スモン(SMON)、その他の脳脊髄疾患
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/09/01 10:36:01」(JST)
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エペリゾン
|
IUPAC命名法による物質名 |
1-(4-ethylphenyl)-2-methyl-3-(1-piperidyl)propan-1-one |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
not licensed |
投与方法 |
O |
識別 |
CAS登録番号 |
56839-43-1 |
ATCコード |
None |
PubChem |
CID 3236 |
KEGG |
D01671 |
化学的データ |
化学式 |
C17H25NO |
分子量 |
259.387 g/mol |
エペリゾン (eperison) は、鎮痙剤の一つ。反射性の筋肉を緊張させている神経を沈静化する作用があり、筋肉のコリをほぐし、筋肉のこわばりや痛みをやわらげる。血流をよくしたり、軽い鎮静・催眠作用もあるため脳血管障害、外傷後遺症などにも用いられることがある。投与形態は塩酸塩で、バングラデシュ、中国、インド、インドネシア、日本、アラブ首長国連邦、マレーシア、フィリピン、タイで「ミオナール (Myonal)」の名称で市販されている。日本での販売元はエーザイ。
目次
- 1 概要
- 2 適用
- 3 用法
- 4 禁忌事項
- 5 一般的注意・副作用
概要[編集]
同様の薬のなかでは、効き目が穏やかなほうであり、副作用も比較的少なく、多くの診療科で広く使われている。
適用[編集]
- 痙性麻痺など筋肉がこわばる病気。
- 腰痛、手足のこわばり、肩こり、五十肩など。
- 緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)。
- 頸肩腕症候群。
- 腰痛症。
用法[編集]
禁忌事項[編集]
一般的注意・副作用[編集]
- 眠気やふらついたり、脱力感があることがあり、車の運転など危険な作業は控える。
- アナフィラキシー様症状。
- 発疹、かゆみ。
- 過敏症状、吐き気、食欲不振。
Japanese Journal
- 中毒情報センターから 筋緊張性疾患治療剤(とくにエペリゾン塩酸塩,アフロクアロン)の急性中毒に関する実態調査
- 症例報告 塩酸エペリゾン(ミオナール)による nonpigmenting fixed drug eruption
- びまん性紅斑と血管浮腫を呈した塩酸エペリゾン(ミオナール[○!R])による薬疹1例
Related Links
- ミオナールとは?エペリゾンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
- 作成又は改訂年月 2013年6月作成(第1版) 日本標準商品分類番号 871249 薬効分類名 筋緊張改善剤 承認等 販売名 エペリゾン塩酸塩錠50mg「日医工」 販売名コード 1249009F1406 承認・許可番号 承認番号 22500AMX00442000 欧文 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ミオナベース錠50mg
組成
成分・含量
添加物
- リン酸二水素Ca、クエン酸Ca、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸Mg、ステアリン酸、アミノアルキルメタアクリレートコポリマーE、タルク
禁忌
効能または効果
====下記疾患による筋緊張状態の改善
==
====下記疾患による痙性麻痺
==
- 脳血管障害、痙性脊髄麻痺、頸部脊椎症、術後後遺症(脳・脊髄腫瘍を含む)、外傷後遺症(脊髄損傷、頭部外傷)、筋萎縮性側索硬化症、脳性小児麻痺、脊髄小脳変性症、脊髄血管障害、スモン(SMON)、その他の脳脊髄疾患
- 通常、成人には1日量として3錠(エペリゾン塩酸塩として150mg)を3回に分けて食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 薬物過敏症の既往歴のある患者
- 肝障害のある患者〔肝機能を悪化させることがある。〕
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
- ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、発赤、そう痒感、蕁麻疹、顔面等の浮腫、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis : TEN)皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、
- 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群等の重篤な皮膚障害を起こすことがあるので、観察を十分に行い、発熱、紅斑、水疱、そう痒感、眼充血、口内炎等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- エペリゾン塩酸塩(Eperisone Hydrochloride)
化学名
- (2RS)-1-(4-Ethylphenyl)-2-methyl-3-piperidin-1-ylpropan-1-one monohydrochloride
分子式
分子量
融点
性状
- 本品は白色の結晶性の粉末である。
本品は水、メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすい。
本品のメタノール溶液(1→100)は旋光性を示さない。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 鎮痙薬。骨格筋弛緩剤
商品
- アフロクアロン:脊髄から上位の中枢にかけての広範囲の部位に作用して、筋緊張亢進状態を緩解させる。
- エペリゾン:脊髄において単及び多シナプス反射を抑制すると共に、γ-運動ニューロンの自発発射を減少させ、筋紡錘の感度を低下させることで、メフェネシンよりも強力な骨格筋弛緩作用を発揮する。また、中脳毛様体及び後部視床下部を介する脳波覚醒反応を抑制する作用や、血管平滑筋のCa2+チャネル遮断や交感神経活動の抑制を介して、皮膚・筋や脳への血流量を増大させる作用もある。脊髄レベルにおける鎮痛作用も有する。3)
- バクロフェン:γ-アミノ酪酸(GABA)の誘導体で、脊髄の単シナプス及び多シナプス反射の両方を抑制し、γ-運動ニューロンの活性を低下させる抗痙縮剤
- クロルゾキサゾン:
[★]
- 関
- 筋弛緩薬。鎮けい剤
商品
- アフロクアロン
- クロルフェネシン:脊髄の多シナプス反射経路中の介在ニューロンを選択的に抑制することにより骨格筋の痙縮を緩解する。除脳固縮(γ-固縮)及び貧血性除脳固縮(α-固縮)を共に緩解する。
- チザニジン:チザニジンは中枢性のアドレナリンα2作動効果を有し、脊髄及び脊髄上位中枢に作用して、固縮緩解作用、脊髄反射抑制作用等の筋緊張緩和作用を有する。
- エペリゾン:脊髄において単及び多シナプス反射を抑制すると共に、γ-運動ニューロンの自発発射を減少させ、筋紡錘の感度を低下させることで、メフェネシンよりも強力な骨格筋弛緩作用を発揮する。また、中脳毛様体及び後部視床下部を介する脳波覚醒反応を抑制する作用や、血管平滑筋のCa2+チャネル遮断や交感神経活動の抑制を介して、皮膚・筋や脳への血流量を増大させる作用もある。脊髄レベルにおける鎮痛作用も有する。3)
[★]
エペリゾン
- 関
- eperisone hydrochloride