ダントロレン
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Japanese Journal
- 16.胎児性水俣病患者に対する末梢性筋弛緩剤ダントリウムの効果(第21回日本リハビリテーション医学会総会)(脳性麻痺周辺)
 
- 上土橋 浩,吉田 義弘,堤 美喜子,桑野 麗雄,三島 功,井形 昭弘
 
- リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 21(5), 300, 1984-09-18
 
- NAID 110001857700
 
Related Links
- 商品名, 「ダントリウム」. 作用機序, ★筋肉の緊張を緩めて、コリや運動障害を緩和し  ます。 ★筋肉に直接作用して筋弛緩作用を示します。 ★骨格筋の興奮収縮連関を遮断し  、筋小胞体からのCa++遊離を抑制することによって筋弛緩を起こします。 ...
 
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ダントリウム静注用20mg
組成
有効成分(1バイアル中)
添加物(1バイアル中)
効能または効果
麻酔時における悪性高熱症
- 通常、ダントロレンナトリウム水和物として、初回量1mg/kgを静脈内投与し、症状の改善が認められない場合には、1mg/kgずつ静脈内に追加投与する。
なお、症状により適宜増減できるが、投与総量は7mg/kgまでとする。 
悪性症候群
- 通常、成人にはダントロレンナトリウム水和物として、初回量40mgを静脈内投与し、症状の改善が認められない場合には、20mgずつ追加投与する。年齢、症状により適宜増減するが、1日総投与量は200mgまでとする。通常7日以内の投与とする。
 
<溶液調製法
- 通常、1バイアルに日局 注射用水60mLを加え、振り混ぜ、溶液が澄明になったことを確認の後、使用する。
 
慎重投与
- 肺機能障害特に閉塞性肺疾患、及び心筋疾患による重篤な心機能障害の患者[本剤の筋弛緩作用により、症状が悪化するおそれがある。]
 
- 筋無力症状のある患者[本剤の筋弛緩作用により、症状が悪化するおそれがある。]
 
- 肝疾患のある患者[本剤投与により肝障害を増悪させることがある。]
 
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
 
- イレウスのある患者[本剤の筋弛緩作用により、症状が悪化するおそれがある。]
 
重大な副作用
呼吸不全(0.1?5%未満)
- 呼吸不全があらわれることがあるので、呼吸不全が疑われた場合には臨床症状及び血液ガス等のデータを参考に、呼吸管理を実施しながら本剤を投与すること。
 
ショック、アナフィラキシー様症状(0.1?5%未満)
- ショック、アナフィラキシー様症状(顔面蒼白、血圧低下、呼吸困難等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
 
イレウス(0.1?5%未満)
- イレウスがあらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
 
薬効薬理
悪性高熱症
- マウスのモルヒネによる挙尾反応を顕著に抑制し、協調運動には影響を与えず、自発運動を軽度に抑制した。また、ハロタンによる悪性高熱症ブタ摘出骨格筋の収縮を抑制した4)。
悪性高熱症の主な原因として、骨格筋細胞内に存在する筋小胞体からのカルシウムイオン遊離亢進が推定されている。一方、ダントロレンナトリウム水和物は骨格筋の興奮-収縮連関に作用し、筋小胞体からのカルシウムイオン遊離を抑制することが知られており、この作用によって悪性高熱症に対して効果を発揮するものと考えられる。 
悪性症候群
- ラット悪性症候群モデルにおいて、体温上昇、筋硬直及び血清クレアチンホスホキナーゼ活性の上昇を抑制した5)6)。
カエルの骨格筋において、急速冷却による拘縮を抑制した7)。
一方、マウスの培養神経芽細胞8)及びラットの脳シナプトゾーム9)において、それぞれC48/80及びベラトリンによる細胞内カルシウムイオン濃度の上昇を抑制した。また、視索前視床下部へのベラトリン注入による体温上昇の抑制10)及び視床下部切片において、ベラトリンによるセロトニンの遊離を抑制した11)。
悪性症候群の原因として、骨格筋における筋小胞体からのカルシウムイオン遊離亢進並びに中枢神経系における細胞内カルシウムイオン濃度上昇に伴うドパミン-セロトニン神経活性の不均衡が推定されている。ダントロレンナトリウム水和物は骨格筋において筋小胞体からのカルシウムイオン遊離を抑制し、中枢神経系において細胞内カルシウムイオン濃度上昇を抑制し神経伝達物質の遊離亢進を抑制する結果、ドパミン-セロトニン神経活性の不均衡を改善し、体温上昇及び筋硬直を抑制する可能性も推定されている。 
有効成分に関する理化学的知見
分子式
分子量
性状
- ダントロレンナトリウム水和物は帯黄だいだい色?濃だいだい色の結晶性の粉末である。プロピレングリコールにやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、水又は酢酸(100)に極めて溶けにくく、アセトン、テトラヒドロフラン又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
 
★リンクテーブル★
  [★]
- 関
 
- 筋弛緩薬。鎮けい剤
 
商品
- アフロクアロン
 
- クロルフェネシン:脊髄の多シナプス反射経路中の介在ニューロンを選択的に抑制することにより骨格筋の痙縮を緩解する。除脳固縮(γ-固縮)及び貧血性除脳固縮(α-固縮)を共に緩解する。
 
- チザニジン:チザニジンは中枢性のアドレナリンα2作動効果を有し、脊髄及び脊髄上位中枢に作用して、固縮緩解作用、脊髄反射抑制作用等の筋緊張緩和作用を有する。
 
- エペリゾン:脊髄において単及び多シナプス反射を抑制すると共に、γ-運動ニューロンの自発発射を減少させ、筋紡錘の感度を低下させることで、メフェネシンよりも強力な骨格筋弛緩作用を発揮する。また、中脳毛様体及び後部視床下部を介する脳波覚醒反応を抑制する作用や、血管平滑筋のCa2+チャネル遮断や交感神経活動の抑制を介して、皮膚・筋や脳への血流量を増大させる作用もある。脊髄レベルにおける鎮痛作用も有する。3)
 
  [★]
- 英
 
- dantrolene
 
- 同
 
- ダントロレンナトリウム dantrolene sodium
 
- 商
 
- ダントリウム
 
  [★]
- 英
 
- dantrolene sodium
 
- 関
 
- ダントロレン、ダントリウム
 
  [★]
ダントロレン。ダントリウム
  [★]
- 英
 
- thorium、Th
 
- 関
 
- トロトラスト、232Th
 
概念
- 参考1
 
- 原子番号:90
 
- 元素記号:Th
 
- アクチノイド元素の一つ
 
- 銀白色の金属。
 
- 安定同位体は存在しない。
 
- 北欧神話の軍神または雷神トールにちなんで名づけられた。
 
同位体
- 参考1
 
| 同位体
 | 
NA
 | 
半減期
 | 
DM
 | 
DE (MeV)
 | 
DP
 | 
| 228Th
 | 
trace
 | 
1.9116 y
 | 
α
 | 
5.52
 | 
224Ra
 | 
| 229Th
 | 
syn
 | 
7340 y
 | 
α
 | 
5.168
 | 
225Ra
 | 
| 230Th
 | 
trace
 | 
75380 y
 | 
α
 | 
4.77
 | 
226Ra
 | 
| 231Th
 | 
trace
 | 
25.5 h
 | 
β
 | 
0.39
 | 
231Pa
 | 
| 232Th
 | 
100 %
 | 
1.405 × 1010 y
 | 
α
 | 
4.083
 | 
228Ra
 | 
| 234Th
 | 
trace
 | 
24.1 d
 | 
β
 | 
0.27
 | 
234Pa
 | 
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
 
  [★]
- 英
 
- bird、avian
 
- 関
 
- 鳥類