- 英
- uterine artery embolization UAE
- 関
- 子宮動脈
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/05 21:20:57」(JST)
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子宮動脈塞栓術(UAE,Uterine Artery Embolization)とは子宮筋腫によって生じる各種の症状の改善を目的とした治療法。X線透視下にカテーテルを子宮動脈に挿入し、塞栓物質を注入する。1970年代後半より分娩後の大量子宮出血に対して行われていたが、1990年代に入り、フランスのRavina医師らが子宮筋腫治療に応用。1995年頃より世界各国にて行われており、その数10万例と報告されている。日本では1997年頃より行われるようになり2005年現在までに約3400症例が報告されている。カテーテルによる治療のため腹部に傷跡が残らず、術後の回復も早いため欧米では急速に普及している。2005年に米国のライス国務長官がこの治療を受けている。
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- 子宮筋腫の新しい治療法
- UAE home page
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 症例報告 子宮全摘術から一か月後に発症した仮性子宮動脈瘤破裂の一例
Related Links
- Q:どのような子宮筋腫に対して子宮動脈塞栓術を行うのですか? Q:どれくらいの期間 入院するのですか? Q:具体的な治療法について教えて下さい. Q:治療後にはどのよう に症状がよくなるのですか?また子宮筋腫は小さくなるのでしょうか? Q:子宮動脈 ...
- 子宮動脈塞栓術(UAE,Uterine Artery Embolization)とは子宮筋腫によって生じる各種 の症状の改善を目的とした治療法。X線透視下にカテーテルを子宮動脈に挿入し、塞栓 物質を注入する。1970年代後半より分娩後の大量子宮出血に対して行われていた ...
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- 35歳の1回経産婦。妊娠40週に陣痛発来し入院した。5年前に回旋異常のため妊娠38週で2, 700gの女児を帝王切開で分娩した。今回の妊娠経過は良好であった。身長158cm、体重62kg、脈拍84/分、整。血圧120/84mmHg。児は第1頭位。腟鏡診で外子宮口から少量の羊水流出を認めた。超音波検査では胎児推定体重は3,400g、胎盤は子宮底部を中心に存在し異常所見を認めなかった。入院時の内診所見で先進部の下降度 SP-1cm、子宮口3cm開大。胎児心拍数陣痛図で子宮収縮は3分間隔。胎児心拍数パターンに異常を認めなかった。その後陣痛は増強し頻回となり入院後2時間には2分間隔となった。内診では子宮口は全開大し、児頭下降度はSP+2cmであった。この時点から産婦は陣痛に合わせて努責を開始した。30分経過したころ気分不快を訴えた。呼吸困難はない。意識は清明、呼吸数24/分。脈拍112/分、整。血圧80/52mmHg。顔面は蒼白。少量の性器出血を認める。再度の内診では、児頭下降度はSP-3cmである。胎児心拍数陣痛図では陣痛は微弱となり、遷延性徐脈を認める。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I059]←[国試_105]→[105I061]
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- 34歳の女性。1回経妊1回経産婦。妊娠 39週に陣痛発来し入院した。妊娠中の異常は指摘されていない。陣痛開始7時間後に児を娩出するまでの経過に異常はなかった。児娩出30分後に胎盤が娩出したが、直後から強い下腹部痛と大量の性器出血とがみられた。呼吸困難はない。意識は清明。脈拍 104/分、整。血圧 104/62mmHg。呼吸数 18/分。腹部の触診で子宮底を触れない。内診で腟内に手拳大の充実性腫瘤を触れる。腹部超音波検査で腹腔内に液体貯留を認めない。この時点までの外出血量は1,400mLで、性器出血は次第に減少してきているが下腹部痛は持続している。輸液を開始するとともに、輸血の準備を開始した。
- 次に行う対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E043]←[国試_109]→[109E045]
[★]
- 32歳の初産婦。産褥 3日目で入院中である。妊娠 38週 5日に陣痛発来し、 3,200gの女児を経腟分娩した。分娩時間は 15時間で、分娩時出血量は 250 mlであった。本日朝の体温は 37.4℃、悪露は赤色で少量であった。昼食後「血の塊が出た」との訴えがあり診察を行った。腹部の皮膚に縦走する多数の白色の線を、両側下腿に浮腫を認めた。子宮底は臍高で柔らかく触知し、腟鏡診で凝血塊を伴う中等量の血性分泌物と子宮口から持続する少量の出血とを認める。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108E052]←[国試_108]→[108E054]
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- 63歳の女性。未経妊。血性帯下の増量を主訴に来院した。 6か月前から少量の褐色帯下に気付いていたという。 50歳で閉経した。
- 身長152cm、体重68kg。
- 血液所見:赤血球430万、 Hb13.1g/dl、 Ht39%、白血球8,800、血小板24万。免疫学所見: CA19-9 68U/ml(基準37以下)、 CA125 54U/ml(基準35以下)。子宮内膜組織診で高分化型類内膜腺癌が検出された。骨盤部MRIのT2強調矢状断像(別冊No. 21)を別に示す。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A046]←[国試_106]→[106A048]
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- 32歳の3回経妊2回経産婦。産裾8日。凝血塊を含んだ大量の性器出血を主訴に来院した。妊娠39週5日で3,600gの男児を経腟分娩し、 3日前に退院した。体温36.2℃。脈拍92/分、整。血圧112/72mmHg。腹部はやや膨隆しているが圧痛はない。子宮底は臍高で軟らかく触知する。子宮口は1.5cm関大している。腟鏡診で暗赤色の凝血塊を認める。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球350万、 Hb8.8g/dL、 Ht29%、白血球8,000、血小板26万。 CRP0.2mg/dL。
- 現時点の対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106F023]←[国試_106]→[106F025]
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- 33歳の初産婦。骨盤位のため自宅近くの産科診療所にて妊娠39週で帝王切開を受けた。その後、性器出血が持続したため、術後3時間で搬入された。意識レベルはJCS II-10。マスクで酸素投与(6L/分)されている。呼吸数24/分。臥位で脈拍140/分、整。血圧68/38mmHg。皮膚は蒼白で冷たい。腹部は平坦で、子宮底は臍下2cmに硬く触知する。腟鏡診で子宮口からの新たな出血を認めない。
- まず行うべき処置はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105C022]←[国試_105]→[105C024]
[★]
- 33歳の1回経産婦。妊娠38週2日に自然陣痛が発来し、3時間後に3,150gの男児を経腟分娩した。
- Apgarスコアは9点(1分)、10点(5分)であった。分娩10分後に胎盤が自然娩出し、子宮底は臍上4cmに触れる。
- 下腹部痛はないが胎盤娩出直後から中等量の出血が持続している。
- 母体脈拍数は84/分で血圧は126/68mmHgである。
- 母体ヘモグロビン値は9.8 g/dlである。対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103G056]←[国試_103]→[103G058]
[★]
- 頸管妊娠で容易に止血できない場合の緊急治療はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [101B117]←[国試_101]→[101B119]
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[★]
- 英
- uterus (Z), womb, metra
- 関
- 内性器
発生学的由来
解剖
支持構造
組織
子宮
子宮の大きさ
- 鶏卵大。(非妊娠時)逆位の前後にやや扁平な西洋梨状で長さ約7cm、幅約4cm、厚さ約2.5cm、重さ30~40g。
妊娠と子宮の大きさ、子宮底の高さ、恥骨結合上縁から子宮底までの長さ
妊娠月数
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子宮の大きさ
|
子宮底の高さ
|
恥骨結合上縁から子宮底までの長さ
|
第1月末
|
鶏卵大
|
|
|
|
第2月末
|
鵞卵大
|
|
|
|
第3月末
|
手拳大
|
|
|
|
第4月末
|
小児頭大
|
恥骨結合上2-3横指
|
12cm
|
(妊娠月数x3)
|
第5月末
|
成人頭大
|
恥骨結合と臍との中央
|
15cm
|
第6月末
|
|
臍高
|
21cm
|
(妊娠月数x3+3)
|
第7月末
|
|
臍上2-3横指
|
24cm
|
第8月末
|
|
剣状突起と臍との中央
|
27cm
|
第9月末
|
|
剣状突起下2-3横指
|
30cm
|
第10月末
|
|
剣状突起と臍との中央
|
33cm
|
|
産褥0日分娩直後
|
|
臍下3横指
|
11cm
|
|
産褥0日12時間後
|
|
臍高(右に傾く)
|
15cm
|
|
産褥1-2日
|
|
臍下1-2横指
|
12cm
|
|
産褥3日
|
|
臍下3横指
|
10cm
|
|
産褥5日
|
|
臍高と恥骨結合上縁との中間
|
9cm
|
|
産褥7日(産褥1週)
|
手拳大
|
恥骨結合上縁
|
|
|
産褥10日
|
|
腹壁から触れない
|
|
|
(産褥6週)
|
鶏卵大
|
|
|
|
臨床関連
-
[★]
- 英
- uterine artery (N)
- ラ
- arteria uterina
- 関
- 子宮
起始
走行
- 骨盤に沿って前外側に向かい、基靭帯の中で内側に向かい、尿管の上を横切って子宮頚部の側壁に達する。
分布
- 子宮頚部あたりから子宮の側面に沿って上方
- 下部に向かう枝で膣動脈と吻合
枝
臨床関連
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- embolization
- 関
- 塞栓、塞栓形成、塞栓症、塞栓療法、塞栓化
- 脳神経外科:脳大動脈瘤、脳動静脈奇形
- 上部消化管:気道出血
- 下部消化管:腸管出血
[★]
- 英
- surgery
- 関
- 外科、外科学、手術、外科術、外科手術
[★]
- 英
- arterial embolism, arterial embolus
- 関
- 動脈塞栓症