- 英
- milrinone
- 化
- 乳酸ミルリノン milrinone lactate
- 商
- ミルリーラ、ミルリノン注
- 関
- 強心薬、急性心不全
- 強心剤
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ミルリノンとカルペリチドの低用量併用療法を実施した重症心不全の犬5例 (日本獣医師会学会学術誌) -- (小動物臨床関連部門)
- 拡張型心筋症を伴った僧帽弁狭窄症に対する僧帽弁置換術の麻酔経験
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- 組成・性状 2 販売名 ミルリノン静注液10mg「サンド」 有効成分 ミルリノン 含量 (1バイアル中) 10mg 添加物 ブドウ糖水和物 517mg 乳酸 pH調節剤 色・剤形 (又は性状) 無色澄明の液 容量 10mL pH 3.2 〜 4.0 浸透圧比 (日局生理 ...
- ミルリノン ミルリノンは血管拡張作用があり血圧低下作用は殆どなく心臓を休ませる作用がある。 催不整脈作用は微弱で心拍出作用を増加させ欝血の改善作用がある。 血管のα-受容体遮断し血管拡張させる。心臓のβ受容体遮断し ...
- 販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分 ミルリノン注22.5mgバッグ「タカタ」 (後発品) MILRINONE 高田製薬 2119408G1035 4041円/袋 劇薬 , 処方箋医薬品
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ミルリノン注22.5mgバッグ「タカタ」
組成
成分・分量
添加物
禁忌
- 肥大型閉塞性心筋症のある患者[流出路閉塞が悪化する可能性がある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
下記の状態で他の薬剤を投与しても効果が不十分な場合
- 急性心不全
- 本剤は、ミルリノンとして体重1kgあたり50μgを10分間かけて静脈内投与し、引き続き1分間あたり0.5μg/kgを点滴静脈内投与する。
なお、点滴投与量は患者の血行動態、臨床症状に応じて1分間あたり0.25〜0.75μg/kgの範囲で適宜増減できる。また、患者の状態によっては、点滴静脈内投与から開始してもよい。
- 本剤の投与により臨床症状が改善し、患者の状態が安定した場合(急性期の状態を脱した場合)には、漫然と投与することなく他の治療方法に変更すること。投与期間は患者の反応性に応じて異なるが、48時間を超えて投与する必要が生じた場合には、血行動態及び全身状態等を十分管理しながら慎重に投与すること。なお、1日の総投与量は1.13mg/kg(承認用量の上限で24時間投与した場合に相当)を超えないこと。
- 本剤は腎排泄型の薬剤であり、腎機能が低下している患者(慢性腎不全、糖尿病性腎症、高齢者等)では血漿中濃度が高くなるおそれがあるので、血圧、心拍数、心電図、尿量、腎機能、体液及び電解質、また可能な限り肺動脈楔入圧、心拍出量及び血液ガス等、患者の状態を十分観察しながら、点滴静脈内投与の際には1分間あたり0.25μg/kgから開始するなど過量投与にならないよう慎重に投与すること。なお、血清クレアチニン値3.0mg/dLを超える患者で、本剤の血漿中濃度が高まることが認められているので、このような患者では特に注意すること。
慎重投与
- 重篤な頻脈性不整脈のある患者[不整脈が悪化するおそれがある。]
- 腎機能の低下している患者[本剤は腎排泄型の薬剤であり、腎機能の低下している患者では血漿中濃度が高くなることがある。](〈用法・用量に関連する使用上の注意〉の項参照)
- 著しく血圧の低い患者[血圧がさらに低下するおそれがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 血清カリウム低下のある患者[補正困難な場合、重篤な不整脈を来すおそれがある。]
重大な副作用
心室頻拍(torsades de pointesを含む)、心室細動、血圧低下
頻度不明
- 心室頻拍(torsades de pointesを含む)、心室細動、血圧低下があらわれることがあるので観察を十分に行い、これらが認められた場合には、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。
腎機能の悪化
頻度不明
- 腎機能の低下している患者(慢性腎不全、糖尿病性腎症、高齢者等)では、腎機能の悪化を来すことがあるので、観察を十分に行い、このような場合には投与を中止すること。
薬効薬理
- ミルリノンは、cAMPの分解酵素であるホスホジエステラーゼIIIを阻害し、細胞内cAMP濃度を上昇させて、カルシウム濃度増加による強心作用をあらわす。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 1,6-Dihydro-2-methyl-6-oxo[3,4'-bipyridine]-5-carbonitrile
分子式
分子量
性状
- 微帯黄白色〜微黄色の結晶性の粉末である。
ギ酸に溶けやすく、N,N-ジメチルホルムアミド又は酢酸(100)にやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)に溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- acute heart failure
- 関
- 心不全、慢性心不全
概念
治療
薬物療法
- モルヒネ:鎮静・除痛
- フロセミド:前負荷軽減、フォレスター分類II,IV
- ジゴキシン:配糖強心薬、フォレスター分類IV
- ドパミン:強心薬、フォレスター分類IV
- ドブタミン:強心薬、フォレスター分類IV
- ノルエピネフリン:強心薬、フォレスター分類IV
- ミルリノン:強心薬。ホスホジエステラーゼIII阻害薬。強心作用と血管拡張作用。フォレスター分類IV。
- オルプリノン:強心薬。ホスホジエステラーゼIII阻害薬。強心作用と血管拡張作用。フォレスター分類IV。
- コルホルシンダロパート:強心薬。アデニル酸シクラーゼ亢進作用。強心作用と血管拡張作用。フォレスター分類IV。
- ニトログリセリン:血管拡張薬。前負荷軽減。静脈系血管拡張。フォレスター分類II
- 硝酸イソソルビド:血管拡張薬。前負荷軽減。静脈系血管拡張。フォレスター分類II
- ニトロプルシド:血管拡張薬。前負荷軽減。静脈系血管拡張。フォレスター分類II
- カルペリチド:。心房性ナトリウム利尿ペプチド。前負荷、後負荷軽減。 禁忌:重篤な低血圧、心原性ショック、急性右室梗塞症例、脱水症
使い分け
- 肺うっ血:カルペリチド、フロセミド
- 難治性心不全:カルペリチド+カテコラミン
- 肺うっ血+収縮期血圧90 mmHg以上:PDE阻害薬、アデニル酸シクラーゼ賦活薬。血圧下がればドブタミン、ドパミン。血圧安定後、肺うっ血あればニトログリセリン。尿量少なければ利尿薬。
- 肺うっ血+収縮期血圧90 mmHg未満:ドパミン、ノルエピネフリン。駄目ならIABP,PCPS
- 肺うっ血+収縮期血圧70 mmHg未満:ドパミン+ノルエピネフリン。ドブタミン+ノルエピネフリン。駄目ならIABP,PCPS
治療目標
- 呼吸困難の軽減
- 状態の改善
- 心拍数の減少
- 尿量>0.5ml/Kg/min
- 収縮機血圧の維持と改善
- 適正な灌流に回復
参考
- 1. 急性心不全治療ガイドライン(2006年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2006_maruyama_h.pdf
[★]
- 英
- cardiac stimulant、cardiotonic、cardiotonics
- 関
- 強心、強心性、強心薬、心保護薬
商品
[★]
- 英
- hypovolemic shock
- 関
- ショック、血圧、バイタルサイン
- 代償性ショックの状態からさらに悪化し、生体の代償機転の限界を越え、血圧が各年齢における許容下限値以下の低血圧になってしまった状態
- PALS AHAガイドライン2010年準拠 p.182
- 投与経路は静注/骨髄内。単位はμg/kg/min
[★]
- 英
- cardiotonic
- 同
- 心臓脈管薬 cardiovascular drug
- 関
- 薬理学
- 心臓の機能不全→うっ血性心不全。心拍出量が不十分で、末梢重要臓器に必要とされる酸素を供給できない (SPC.214)
強心薬の種類