カフェイン。安息香酸ナトリウムカフェイン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/27 19:43:05」(JST)
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安息香酸ナトリウムカフェイン(あんそくこうさんナトリウムカフェイン)はカフェインと安息香酸ナトリウムとの塩複合体。通称「アンナカ」とも呼ばれる。強心剤や鎮痛剤にも用いられ、眠気をとったり、頭痛を和らげる作用がある。薬効は主にカフェインによるものである[1]。
目次
- 1 概略
- 2 服用
- 3 用法・用量
- 4 作用と効果
- 5 副作用
- 6 脚注
概略
カフェインに安息香酸ナトリウムを加えて水に溶けやすくしたもの。白色の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。強心・興奮作用をもつ薬品として使われるほか、市販されていた栄養ドリンクや清涼飲料等にも混入されていた(現在は混入されていない)。[2]
服用
医療用の安息香酸ナトリウムカフェインは、粉末内服薬と注射剤(静注剤)しかなく、経鼻吸引の投与経路は使用されない。適応症は「眠気、倦怠感、頭痛」などである。
用法・用量
通常、成人は1回0.1~0.6gを1日2~3回服用するが、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減される。
作用と効果
大脳皮質、呼吸中枢および血管運動中枢を興奮させ、眠気や疲労感を軽減し、頭痛を和らげる。通常、眠気、倦怠感、血管拡張性および脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)の改善に使用される。 カフェインは中枢神経刺激作用により精神機能を亢進し、眠気、疲れ、倦怠感をやわらげる作用があり、脳の血流をよくして頭痛を抑える作用もあり、片頭痛、高血圧に伴う頭痛にも効果が認められている。
副作用
主な副作用として、振戦(手足のふるえ)、頻脈、期外収縮(動悸、胸痛など)、耳鳴、不眠、不穏などが報告されている。また、大量に飲むとカフェインの中毒作用で興奮、不眠、けいれんなどを起こすことがある。
脚注
- ^ “医療用医薬品 : 安息香酸ナトリウムカフェイン - 添付文書情報”. 2014年5月23日閲覧。
- ^ 2014年5月24日(土)放送教えて!ニュースライブ 正義のミカタより
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アンナカ注「フソー」−10%
組成
- アンナカ注「フソー」−10%は1アンプル(管)1mL中安息香酸ナトリウムカフェイン100mgを含む無色澄明の無痛性の水性注射液である。
添加物としてベンジルアルコール10mg,pH調節剤を含有する。
効能または効果
- 安息香酸ナトリウムカフェインとして,通常成人1回0.1〜0.4g(10%は1〜4mL,20%は0.5〜2mL)を1日1〜3回皮下,筋肉内又は静脈内注射する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
慎重投与
- 胃潰瘍又はその既往歴のある患者[胃液分泌を促進するため,悪影響を及ぼすおそれがある。]
- 心疾患のある患者[徐脈又は頻脈を起こすことがある。]
- 緑内障の患者[症状が悪化するおそれがある。]
薬効薬理
- カフェインはテオフィリンやテオブロミンと同じキサンチン誘導体で,水に対する溶解度を高めるために,安息香酸ナトリウムとの易溶性塩に製したのが本剤である。従って,本剤の薬理作用は主としてカフェインによるもので,中枢興奮及び頭痛緩解作用を示す。1)〜4)
◇中枢神経系興奮作用
- カフェインの主な作用点は大脳皮質で,感覚受容能及び精神機能を亢進して,ねむけを除去する。その他大脳皮質内の運動中枢及び延髄の呼吸中枢をも刺激する。
◇頭痛緩解作用
- この作用は,カフェインが脳の血管抵抗を増大させて,脳血流量を低下させること,またそれに伴って脳脊髄圧が低下することによると考えられている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
性状
- 白色の粉末で,においはなく,味はわずかに苦い。水に溶けやすく,酢酸(100)又は無水酢酸にやや溶けやすく,エタノール(95)にやや溶けにくく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- cardiac stimulant、cardiotonic、cardiotonics
- 関
- 強心、強心性、強心薬、心保護薬
商品
[★]
- 英
- caffeine
- ラ
- coffeinum
- 同
- メチルテオブロミン methyltheobromine, 1,3,7-トリメチルキサンチン 1,3,7-trimethylxanthine
- 商
- PL配合、無水カフェイン 、LL配合シロップ小児用、アンナカ、カフェイン水和物、キョーリンAP2配合、クリアミン配合、サラザック配合、セラピナ配合、セラピナ配合、トーワチーム配合、ネオアムノール配合、ヒダントールD配合、ピーエイ配合、ピーエイ配合、ピーエイ配合、ピーエイ配合、ペレックス配合、マリキナ配合、マリキナ配合、ミグレニン 、ラコールNF配合、ラコール配合、安息香酸ナトリウムカフェイン 、幼児用PL配合
- 関
- メチルキサンチン、安息香酸ナトリウムカフェイン
概念
[★]
- 英
- sodium benzoate
- 商
- LL配合シロップ小児用、アスベリン、アンナカ、オピセゾールA、オピセゾールコデイン、サリベート、ネオダルムゾル、ネオバルギン、ネオバルギンS、ネオバルギンUHD、ネオバルギン共成、ハッカ水、バムスターG75、バムスターS100、バムスターS130、バムスターS200、バルギンS2号、バルギンSゾル3号、パンビタン末、ヒダントールD配合、ファンギゾン、フラジール、ベゲタミン-A配合、ボレー、塩酸ブテナフィンクリーム、単シロップ、硫酸バリウム散
- 関
- 安息香酸
[★]
- 商
- LL配合シロップ小児用、PL配合、アンナカ、カフェイン 、キョーリンAP2配合、クリアミン配合、サラザック配合、セラピナ配合、トーワチーム配合、ネオアムノール配合、ピーエイ配合、ヒダントールD配合、ペレックス配合、マリキナ配合、ミグレニン 、ラコールNF配合、ラコール配合、安息香酸ナトリウムカフェイン 、小児用ペレックス配合、無水カフェイン 、幼児用PL配合
- 関
- カフェイン
[★]
- 英
- caffeine and sodium benzoate
- ラ
- coffeinum et natrii benzoas
- 商
- アンナカ、ヒダントールD配合
- 関
- カフェイン