- 英
- hypovolemic shock
- 関
- ショック、血圧、バイタルサイン
- 代償性ショックの状態からさらに悪化し、生体の代償機転の限界を越え、血圧が各年齢における許容下限値以下の低血圧になってしまった状態
- PALS AHAガイドライン2010年準拠 p.182
- 投与経路は静注/骨髄内。単位はμg/kg/min
UpToDate Contents
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Related Links
- ショックにはいくつかの原因があります。血液量の減少によって生じる血液量減少性ショック、心臓の機能障害によって生じる心原性ショック、血管の過度の拡張によって生じる血液分布異常性ショックがあります。
- ショックは、低血圧と同じような意味ですが、しかしある数値以下をもってショックとする、というような定義がありません。 臨床の現場ではだいたい収縮期血圧が90mmHg以下をショックと言いますが、普段血圧の高い人であればBP=100 ...
- 低血圧とは、めまいや失神などの症状が出現するほど、血圧が低い状態です。 さまざまな薬や障害によって体の血圧維持システムに不調が生じることがあります。
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★リンクテーブル★
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- 英
- circulatory disturbance, circulatory disorder, disturbances of circulation
PALS
- 全身性に組織灌流が不十分な病態を循環障害として広義にとらえている。そのなかでショックとは組織への酸素・栄養受容がその供給を上回る病態となっている。
原因による大分類
重症度
- 代償性ショック :収縮期血圧正常、末梢血流低下、重要臓器血流やや低下
- 低血圧性ショック:収縮期血圧低下、末梢血流低下、重要臓器血流低下。ついには臓器障害を呈するようになる。
代償機序
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部位
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徴候
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心拍数増加
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心臓
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頻拍
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SVR上昇
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皮膚
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冷感、蒼白、まだら模様、発汗
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末梢循環
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毛細血管再充満時間の遅延
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脈拍
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末梢脈拍微弱、脈圧減少
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腎臓・内臓の 血管抵抗上昇
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腎臓
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乏尿
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腸管
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嘔吐、イレウス
|
[★]
- 英
- blood pressure, BP
- 同
- 動脈圧 arterial pressure AP
- 関
- 血圧測定
成人の血圧
- 至適血圧:<120mmHg かつ <80mmHg
- 正常血圧:130mmHg かつ 85mmHg
- 正常高値血圧:130~139mmHg または 85~89mmHg
- I度高血圧(軽症):140~159mmHg または 90~99mmHg
- II度高血圧(中等症):160~179mmHg または 100~109mmHg
- III度高血圧(重症):≧180mmHg または ≧110mmHg
- 収縮期高血圧:≧140mmHg かつ <90mmHg
糖尿病性腎症
- 管理目標: 130/80 mmHg
- 尿蛋白1g/日以上:125/75 mmHg
冠血管と血圧
- In the normal state, autoregulatory mechanisms adjust coronary tone tomatch myocardial oxygen supply with oxygen requirements. In the absence of obstructive coronary disease, thesemechanisms maintain fairly constant rate of coronary flow, as long as the aortic perfusion pressure is approximately 60 mmHg or greater.
血圧の異常
血圧の上肢における左右差
- 大動脈炎症候群:腕頭動脈、鎖骨下動脈の狭窄・閉塞を生じる
- 動脈硬化:鎖骨下動脈領域の病変があるとき、左右の脈拍差や皮膚温の違いを生じる
血圧の上下肢の差(下肢>上肢)
- 大動脈炎症候群:大動脈弓部が冒されやすいが、鎖骨下動脈が冒された場合に上肢の血圧が低下。
- 解離性大動脈瘤:解離腔に生じた血腫が鎖骨下動脈を圧迫すると、上肢の血圧が低下
- 大動脈閉鎖不全症:Hill徴候
収縮期血圧のみ高い。拡張期血圧は高くない
- 拡張期に動脈血流が減少する病態(血流が体循環に押し出されないか、心収縮力のみ上昇している状態?(体循環の血管抵抗が上がっていない?))
- 脈圧が上昇する
- 1. 大動脈基部の血流が逆流やシャントにより減少する場合
ショック
非侵襲的な血圧測定法による血圧の上肢・下肢の差
- 血圧を測定するために駆血帯で血流を遮断する必要がある。このとき、下肢の動脈の方が深部を走行しているため上肢より強く駆血帯で圧迫する必要がある。強く圧迫を要する分だけ下肢の血圧が高く測定されてしまう。
心血管とその周囲の血圧 YN.C-29
- see also PHD.61
中心静脈
|
|
肺動脈楔入圧
|
4~8
|
8~20
|
右心房
|
左心房
|
1~4
|
8~20
|
右心室
|
左心室
|
8~20
|
120~20
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肺動脈
|
大動脈
|
8~20
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120~70
|
臓器移植における脳死判定の除外
- 脳死判定#脳死判定の除外規定、臓器の移植に関する法律施行規則#第二条第四項
- 収縮期血圧が以下で定められる数値未満の場合には脳死判定ができない。
- 1歳未満の者 65
- 1歳以上13歳未満の者 年齢x2+65
- 13歳以上の者 90
国試
[★]
- 英
- shock
- 同
- 虚脱状態
- 関
- 産科ショック
メジャー
- 心筋梗塞、致死的不整脈、心不全
- 心タンポナーデ、収縮性心膜炎、肺血栓塞栓症、緊張性気胸
- 低容量性ショック hypovolemic shock = 循環血液量減少性ショック
- 出血性ショック、体液喪失(熱傷)・脱水
マイナー
ショックの5P
ショックの判断
簡便
循環モニターのためのデバイス・検査項目
- 血圧・脈拍
- 心電図
- 心エコー
- 呼吸・血ガス
- 血液検査・尿検査
- バルーンカテーテル:残尿を排泄し、30分ごとに尿量、血圧、脈拍を測定する
- 中心静脈圧
- スワン・ガンツカテーテル
- PiCCO
- 胃トノメトリー
治療
心原性ショック
|
原疾患の治療
|
低容量性ショック
|
輸液、輸血、止血、昇圧剤は原則使用しない
|
敗血症性ショック
|
抗菌薬、昇圧薬、エンドトキシン吸着カラム、輸血、血糖コントロール、低容量ステロイド
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神経原性ショック
|
輸液、昇圧薬
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アナフィラキシーショック
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エピネフリン、輸液、抗ヒスタミン剤、ステロイド、昇圧薬、H2ブロッカー
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閉塞性ショック
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緊張性気胸
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胸腔穿刺、胸腔ドレナージ
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心タンポナーデ
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心嚢穿刺、心膜開窓
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肺塞栓
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塞栓除去術、血栓溶解術
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[★]
- 英
- hypotension, hypotonia
- 同
- 血圧降下 pressure reduction
- 診断基準はない
- 収縮期血圧100mmHg未満を低血圧とするのが一般的らしい
低血圧+徐脈
- 研修医当直御法度 第5版 p.70
- 循環器:完全房室ブロック、大動脈解離
- 電解質:高カリウム血症、高カルシウム血症
- 内分泌:粘液水腫、副腎不全
- 環境 :偶発性低体温症
- 外傷 :頚髄損傷、腹腔内出血