カポジ肉腫, Kaposi sarcoma
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 症例 皮膚に生じたKaposi肉腫を契機にAIDSの診断に至った1例
- 胃検診を契機に発見されたAIDS関連胃 Kaposi 肉腫の1例
- 大浦 佳永,青野 茂昭,安田 和世,鳥越 俊彦,藤井 達也,箱崎 幸也
- 日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy 53(3), 1097-1102, 2011-03-20
- … 50歳代男性.胃透視検診で異常を指摘され,胃内視鏡検査で胃体部に過形成性ポリープに類似した隆起性病変の多発を認めた.1カ月後に体重減少,易疲労感などを呈しAIDSと診断された.検診時の胃隆起性病変の生検体に免疫染色を追加し,病理診断でKaposi肉腫と確診された.多発する胃隆起性病変は,暗赤色調,中心部陥凹や表面不整などから,AIDS関連胃Kaposi肉腫も考慮しなければならない. …
- NAID 10028053307
Related Links
- 移動: 案内、 検索. カポジ肉腫(―にくしゅ、英: Kaposi's sarcoma)は、ヘルペス ウイルス科のウイルスの一種によって引き起こされる肉腫。 ... 1872年に皮膚病変肉腫 としてハンガリーの医師モーリッツ・カポジ (w:Móric Kaposi) が報告した。これ以降、 この病気 ...
- 疾患の概要. l エイズの代表的な合併症として重要な疾患(エイズ関連カポジ肉腫)。 l 最初は地中海沿岸や東欧系の老人にまれにみられる血管系の肉腫として報告された( 古典的カポジ肉腫)(Antmanら, 20001))。エイズ関連の他に、移植などの医原性の 免疫 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、66~68の問いに答えよ。
- 42歳の男性。息切れを主訴に来院した。
- 現病歴:先週から労作時に息切れがしていた。食欲も低下し仕事も休んでいたが、息切れが次第に悪化したため来院した。
- 既往歴:この1年間で帯状疱疹を3回発症し、いずれも抗ウイルス薬で治療した。
- 生活歴:1人暮らし。喫煙は10本/日。飲酒は機会飲酒。
- 社会歴:職業はコンサルタント会社勤務。
- 家族歴:父は肝癌で死亡。
- 現症:意識は清明。身長 175cm、体重 44kg。体温 37.8℃。脈拍100/分、整。血圧 124/60mmHg。呼吸数 32/分。SpO2 92%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。舌に腫瘤状病変を認める。心音に異常を認めない。両側上胸部で吸気終末にfine cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見:血液所見:赤血球 390万、Hb 10.0g/dL、Ht 32%、白血球 8,200、CD4陽性細胞数 35/μL(基準 800~1,200)、血小板 12万。血液生化学所見:総蛋白 7.2g/dL、総ビリルビン 1.0mg/dL、直接ビリルビン 0.6mg/dL、AST 22U/L、ALT 16U/L、LD 380U/L(基準 120~245)、CK 30U/L(基準 30~140)。CRP 7.3mg/dL、抗HIV抗体スクリーニング検査 陽性、Western blot法によるHIV-1抗体確認検査 陽性。喀痰抗酸菌染色は3回陰性。クリプトコックス血清抗原 陰性。動脈血ガス分析(room air):pH 7.48、PaCO2 30Torr、PaO2 68Torr、HCO3- 24mEq/L。胸部CT(別冊No. 13)を別に示す。
- 肺病変の確定診断のために気管支肺胞洗浄を行った。
- 口腔内の病変(別冊No.14)を別に示す。
- 舌の隆起性病変の原因として最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114F067]←[国試_114]→[114F069]
[★]
- 35歳の男性。頭痛と複視とを主訴に家族に伴われて来院した。6か月前から体重減少と倦怠感とを自覚し、1か月前から発熱を繰り返してきた。意識レベルはJCS II-10。身長170cm、体重56kg。体温37.7℃。脈拍88/分、整。口腔内に白苔を認める。項部硬直を認める。血液所見:赤血球 380万、Hb 12.6g/dl、Ht 39%、白血球 3,500(桿状核好中球12%、分葉核好中球66%、好酸球5%、単球9%、リンパ球8%)、血小板 11万。血液生化学所見:穂蛋白 6.5g/dl、アルブミン 3.2g/dl。免疫学所見: CRP 3.4mg/dl、リンパ球サブセットでCD4陽性細胞数が著しく減少している。
- この疾患でみられないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D045]←[国試_104]→[104D047]
[★]
- 42歳の男性。同性愛者。全身倦怠感、体重減少および皮疹を主訴に来院した。1年前から全身倦怠感と10%の体重減少とがあった。 3か月前から痒みのない皮疹が多発してきた。口腔内にも同様の病変を認める。体幹部の写真(別冊No.9)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105D031]←[国試_105]→[105D033]
[★]
- 13歳の女子。出生時から頭頂部に脱毛斑が存在していた。最近表面がザラザラしてきたため来院した。頭頂部の写真を以下に示す。
- この疾患に合併する頻度の高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096A005]←[国試_096]→[096A007]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [111I017]←[国試_111]→[111I019]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [095B068]←[国試_095]→[095B070]
[★]
- 英
- hematemesis, vomiting of blood, hematoemesis
- 関
- ヘマチン
喀血と吐血
|
喀血
|
吐血
|
前兆
|
喉頭の違和感・熱感、 生臭い味がする
|
悪心
|
色
|
鮮紅色が多い
|
暗赤色
|
性状
|
泡沫状、凝固せず
|
塊状、凝固する
|
出方
|
咳による
|
嘔吐による
|
量
|
吐血より少ない
|
大量
|
pH
|
アルカリ性
|
酸性
|
植物残渣
|
なし
|
あり
|
発熱
|
あり
|
なし
|
糞便
|
黒色便無し
|
黒色便、タール便
|
既往歴
|
肺・心疾患
|
消化器症状
|
所見
|
胸部所見有り
|
腹部所見有り
|
期間
|
しばらく続く
|
一般に短期間
|
病因
- (頻度順)消化性潰瘍、食道静脈瘤、胃癌、出血性胃炎、マロリーワイス症候群。 消化性潰瘍、AGML、胃・食道静脈瘤破裂、悪性腫瘍、マロリーワイス症候群、全身性疾患・血液疾患・血管疾患 (IMD)
吐血・下血をきたす全身疾患 IMD.383
鑑別診断 Differential Diagnosis in Primary Care 4th
|
V
|
I
|
N
|
D
|
I
|
C
|
A
|
T
|
E
|
|
Vascular
|
Inflammatory
|
Neoplasm
|
Degenerative and Deficiency
|
Intoxication
|
Congenital
|
Autoimmune
|
Trauma
|
Endocrine Allergic
|
|
食道
|
食道静脈瘤 大動脈瘤
|
逆流性食道炎 潰瘍 クルーズ・トリパノソーマ
|
食道と肺の癌
|
アルカリ液や他の刺激物 外来異物
|
食道裂孔ヘルニア 食道炎
|
強皮症
|
外来異物 経鼻胃管 マロリーワイス症候群
|
|
胃
|
噴門部静脈瘤 破裂動脈瘤
|
胃炎 胃潰瘍
|
癌
|
萎縮性胃炎
|
アルコール性胃炎 アスピリンやその他の薬品(ヒ素など)
|
hereditary telangiectasis(遺伝性出血性毛細血管拡張症?)
|
外科手術による穿孔と裂傷
|
ゾリンジャー・エリソン症候群
|
|
十二指腸
|
潰瘍
|
区域的な回腸炎
|
外科手術による穿孔と裂傷
|
ゾリンジャー・エリソン症候群
|
|
膵臓
|
急性膵炎(出血性)
|
血液
|
白血病 多血症
|
再生不良性貧血 ビタミンK欠乏症
|
ワーファリン ヘパリン その他の薬品
|
血友病 その他遺伝性の凝固障害疾患
|
特発性血栓性紫斑コラーゲン病 その他の血小板減少の原因となる疾患
|
|
診断
[★]
- opportunistic
- 英
- opportunistic infection
- 関
- 日和見感染
AIDSにおけるCD4様生細胞数と日和見感染症発症の関連 (also see NDE.446)
[★]
- 英
- submucosal tumor
- 関
- 消化管粘膜下腫瘍、胃粘膜下腫瘍
概念
分類
胃
-
形態的特徴
- Delle デレ
- なだらかな陰影の移行(造影、X線透視)、なだらかな隆起の移行(内視鏡)
- bridging fold(ヒダが腫瘤をよけない)
- 粘膜表面に異常は認められない(圧排が強くなれば何らかの影響はある、と思う)
参考
- http://www.cancernetwork.com/gastrointestinal-stromal-tumor/content/article/10162/35555
[★]
- 英
- Kaposi's sarcoma-associated herpesvirus
- 関
- カ・ジ肉腫関連ヘルペスウイルス
[★]
- 英
- sarcoma
- 関
- 癌腫 carcinoma、悪性非上皮性腫瘍
[★]
- 関
- がん、腫瘍、腫瘤、良性新生物