メサラジン
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 合成基質法とトロンビン生成試験による各種ヘパリン類の抗Xa活性の評価
- 薬剤の臨床 潰瘍性大腸炎寛解維持療法におけるメサラジン局所投与の有効性について
- Mesalazine (ペンタサ) による好酸球性肺炎が疑われた1例
Related Links
- ペンタサ,アサコールとは?メサラジンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
- 杏林製薬株式会社のペンタサ錠500mg(消化器官用薬)、一般名メサラジン(Mesalazine) の効果と副作用、写真、保管方法等を掲載。 ... 潰瘍性大腸炎:通常、成人は1日主成分として1,500mgを3回に分けて食後に服用しますが、寛解期に ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ペンタサ錠 250mg
組成
成分・含量(1錠中)
添加物
- 結晶セルロース、エチルセルロース、ポビドン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素
禁忌
重篤な腎障害のある患者
重篤な肝障害のある患者
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
サリチル酸エステル類又はサリチル酸塩類に対する過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 潰瘍性大腸炎:通常、成人にはメサラジンとして1日1,500mgを3回に分けて食後経口投与するが、寛解期には、必要に応じて1日1回の投与とすることができる。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,250mgを上限とする。
- ただし、活動期には、必要に応じて1日4,000mgを2回に分けて投与することができる。
- 通常、小児にはメサラジンとして1日30〜60mg/kgを3回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,250mgを上限とする。
- クローン病 :通常、成人にはメサラジンとして1日1,500mg〜3,000mgを3回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
- 通常、小児にはメサラジンとして1日40〜60mg/kgを3回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 1日4,000mgへの増量は、再燃寛解型で中等症の潰瘍性大腸炎患者(直腸炎型を除く)に対して行うよう考慮すること(【臨床成績】の項参照)。
- 1日4,000mgを、8週間を超えて投与した際の有効性及び安全性は確立していないため、患者の病態を十分観察し、漫然と1日4,000mgの投与を継続しないこと。
慎重投与
腎機能の低下している患者
肝機能の低下している患者
サラゾスルファピリジンに対する過敏症のある患者(「重要な基本的注意」の(2)項参照)
重大な副作用
間質性肺疾患22)〜29)(0.01%以上0.1%未満)注)
- 間質性肺疾患(好酸球性肺炎28)、肺胞炎23), 27)、肺臓炎25)、間質性肺炎22)等24), 26), 29))が報告されているので、発熱、咳、呼吸困難、胸部X線異常等があらわれた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
心筋炎31)〜33)(0.01%以上0.1%未満)、心膜炎30), 32), 34)〜35)(0.01%以上0.1%未満)注)、胸膜炎34)〜35)(頻度不明)
- 心筋炎、心膜炎、胸膜炎があらわれることがあるので、胸水、胸部痛、心電図異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
間質性腎炎11)〜13)、ネフローゼ症候群36)、腎機能低下(0.01%未満)注)、急性腎不全(頻度不明)
- 間質性腎炎、ネフローゼ症候群、腎機能低下、急性腎不全があらわれることがあるので、投与期間中は腎機能検査値に注意するなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血43)、汎血球減少44)、無顆粒球症(0.01%未満)注)、血小板減少症38), 40)(0.01%以上0.1%未満)37), 39), 41)〜42)
- 再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少症があらわれることがあるので、投与期間中は血液検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肝炎16)〜18)(0.01%以上0.1%未満)、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(0.01%以上0.1%未満)
- 肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、投与期間中は肝機能検査値に注意するなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
膵炎45)〜46)(0.01%以上0.1%未満)
- 膵炎があらわれることがあるので、投与期間中は血清アミラーゼの検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 注)外国における市販後調査の結果による。
薬効薬理
動物モデルに対する障害抑制効果
潰瘍性大腸炎類似モデル56)〜57)
- メサラジン顆粒を経口投与したところ、ラット酢酸誘発モデルにおいて50、100mg/kgで、ウサギλ-分解カラゲニン誘発モデルにおいて150mg/kgで有意な障害抑制効果が認められた。
クローン病類似モデル56)
- ラットTNB誘発モデルにおいてメサラジン顆粒50mg/kgの経口投与で有意な障害抑制効果が認められた。
作用機序58)
- In vitroにおいてフリーラジカル(DPPHL)還元作用、過酸化水素消去作用、次亜塩素酸イオン消去作用、過酸化脂質抑制作用(in vitro、in vivo)が認められた。更にラット好中球でのロイコトリエンB4(LTB4)生合成を抑制した(in vitro)。
- 以上より、本剤の主な作用機序として炎症性細胞から放出される活性酸素を消去し、炎症の進展と組織の障害を抑制すること、及びLTB4の生合成を抑制し、炎症性細胞の組織への浸潤を抑制することが考えられた。
- また、その他の作用機序として、肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用、血小板活性化因子(PAF)の生合成抑制作用、インターロイキン1-β(IL-1β)の産生抑制作用が一部関与している可能性が推察された(in vitro)。
有効成分に関する理化学的知見
- 一般名:メサラジン (JAN)、Mesalazine (JAN, INN)
- 化学名:5-Aminosalicylic acid
- 構造式:
- 分子式:C7H7NO3
- 分子量:153.14
- 性状 :本品は灰白色〜微灰黄色の針状結晶又は結晶性の粉末で、無臭〜特異なにおいがある。本品はわずかに甘い味が残る酸味がある。本品は水に溶けにくく、メタノール又はエタノール(99.5)に極めて溶けにくく、ジエチルエーテル又はクロロホルムにほとんど溶けない。
- 融点 :270〜275℃(分解)
- 分配係数:0.03(pH3〜9、水‐オクタノール系)
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- mesalazine
- 商
- アサコール、ペンタサ
- 関
- メサラミン, 5-アミノサリチル酸、その他の消化器官用薬