メトクロプラミド
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
フォリクロン錠5
組成
組 成
- フォリクロン錠5は1錠中メトクロプラミド3.84mg(塩酸メトクロプラミドに換算して5mg)および添加物として乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、ヒプロメロース、マクロゴール6000、タルク、酸化チタン、カルナウバロウを含有する。
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
褐色細胞腫の疑いのある患者
消化管に出血、穿孔又は器質的閉塞のある患者
- 〔本剤には消化管運動の亢進作用があるため、症状を悪化させるおそれがある。〕
効能または効果
次の場合における消化器機能異常(悪心・嘔吐・食欲不振・腹部膨満感)
胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胆嚢・胆道疾患、腎炎、尿毒症、乳幼児嘔吐、薬剤(制癌剤・抗生物質・抗結核剤・麻酔剤)投与時、胃内・気管内挿管時、放射線照射時、開腹術後
X線検査時のバリウムの通過促進
- メトクロプラミドとして、通常成人1日7.67〜23.04mg(塩酸メトクロプラミドに換算して10〜30mg:フォリクロン錠5 2〜6錠、フォリクロン細粒2% 0.5〜1.5g)を2〜3回に分割し、食前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児では錐体外路症状が発現しやすいため、過量投与にならないよう注意すること。
慎重投与
小児
高齢者
腎障害のある患者
脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者
- 〔悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい。〕
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状:
- ショック、アナフィラキシー様症状(呼吸困難、喉頭浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
悪性症候群(Syndrome malin):
- 悪性症候群があらわれることがあるので、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。
本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の
低下がみられることがある。
なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
意識障害:
- 意識障害があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
痙攣:
- 痙攣があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
遅発性ジスキネジア:
- 長期投与により、口周部等の不随意運動があらわれ、投与中止後も持続することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
薬効薬理
・犬に投与した実験で胃運動を亢進し、緊張が低下した状態での胃排泄を促進するが、胃分泌に対しては著明な影響をおよぼさない5)6)。
・犬で腸管に対しては十二指腸の運動を亢進させるが、回腸に対する作用は弱く結腸に対してはほとんど作用しない5)。
・同じく犬で、アポモルヒネによる中枢性の嘔吐、硫酸銅による末梢性の嘔吐の両方を抑制する7)。また、シスプラチンによる嘔吐の抑制作用はクロルプロマジンやハロペリドールより強い8)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- メトクロプラミド(Metoclopramide)
- メトクロプラミドは白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。
酢酸(100)に溶けやすく、メタノール又はクロロホルムにやや溶けやすく、エタノール(95)、無水酢酸又はアセトンにやや溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
希塩酸に溶ける。
★リンクテーブル★
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商品
[★]
- 英
- metoclopramide
- 関
- ベンズアミド
- 商
- Reglan、プリンペラン、エリーテン、テルペラン、プロメチン、アノレキシノン、ネオプラミール、フォリクロン、プラミール、ペラプリン、プリンパール
特徴
構造
薬理作用
- 消化器機能をつかさどる脳幹部に作用し、食道から近位小腸までの平滑筋の運動を増強し、胃内容物の排出、腸管内での移動を促進する
- 中枢性のみならず末梢性の嘔吐を抑制する。
適応
- プリンペラン錠
- 次の場合における消化器機能異常(悪心・嘔吐・食欲不振・腹部膨満感)
- 胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胆嚢・胆道疾患、腎炎、尿毒症、乳幼児嘔吐、薬剤(制癌剤・抗生物質・抗結核剤・麻酔剤)投与時、胃内・気管内挿管時、放射線照射時、開腹術後
禁忌
- プリンペラン錠
- 1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2. 褐色細胞腫の疑いのある患者[急激な昇圧発作を起こすおそれがある。]
- 3. 消化管に出血、穿孔又は器質的閉塞のある患者[本剤には消化管運動の亢進作用があるため、症状を悪化させるおそれがある。]
副作用
- 長期投与により、口周部等の不随意運動があらわれ、投与中止後も持続することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。(プリンペラン錠)
添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2399004F1200_1_02/