- 英
- visual field defect, disturbance in visual field
- 関
- 視野欠損
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視野障害とは視力低下や視野の欠損をしめす症候である。「ものがみえにくい」という主訴となる。
目次
- 1 視野
- 2 視野障害
- 3 視力障害
- 4 関連項目
- 5 参考文献
視野
視野には中心視野と周辺視野の2種類が存在する。中心視野はものの形や色、立体覚などを認知するものであり網膜ではP細胞が担い、その80%が中心視野の領域に存在する。中心視野の経路は周辺視野の経路と連絡はない。視力検査は中心視野の検査である。周辺視野は運動覚、立体覚、空間認知などを担うものであり網膜ではM細胞が担う。対光反射はM細胞保たれていると出現する。
視野障害
視野障害は視覚経路と視野障害のパターンを理解することが重要である。視覚経路のポイントは視交叉の部位での線維の分かれ方と網膜での線維のまま後頭葉まで相対的位置が保たれていることである。視交叉では左右の眼球の網膜の右半分の線維はそのまま右半球の後頭葉に向かい、左右眼球とも網膜の右半分の線維は右半球に連絡している。網膜の右半分は視野の左側の情報を得ているので右半球の障害では左視野の障害(左半盲)を起こす。逆に左半球病変では右半盲を起こす。同様に網膜の上半分の線維は後頭葉でも上にあり、下半分は下にある。網膜の上半分の線維は視野の下半分からの情報を得ているので視野の下方の情報が後頭葉の上にあり、後頭葉の上側の障害では視野の下側が欠ける。後頭葉の下側の障害では視野の上側がかける。 後頭葉の病変では黄斑回避という中心視野が保たれる視野障害がおこる。後頭葉で中心視野からの線維が投射する部位が後頭葉全体の60%に及ぶこと、一次視覚野の多くは後大脳動脈支配であるが中心視野に相当する後極は後大脳動脈と中大脳動脈両方から血流を得ているため後大脳動脈梗塞で黄斑回避がおきるという説明もある。
- 視神経の障害
単眼だけの視力障害がでる。
- 視交差全体の障害
両眼の外側視野に障害がでる。
- 視交叉に近い視索の障害
同名半盲となる。左右で異なる視覚障害になりやすい。
- 視索後半部の障害
視索後半部や外側膝状体部の障害では同名半盲になる。
- 視放線の前下部のループ障害
上四半盲となる。左右異なることが多い。
- 視放線の内上部の障害
下四半盲となる。左右異なることが多い。
- 視放線中部の障害
同名半盲となる。黄斑回避は明らかではなく左右異なることが多い。
- 視放線後方の障害
黄斑回避を伴う同名半盲となる。後頭部視覚領野中央部の障害では黄斑回避を伴う。
- 後頭葉視覚領野後方の障害
中心視野の障害が起こる。
視力障害
視力の評価は訴えから異常の有無を把握し、視力低下が疑われるときは新聞などを30~40cmはなして読ませることでスクリーニングする。眼科における視力検査のほか、指数弁、手動弁、光覚弁、全盲の鑑別も視力障害の評価としては重要である。指数弁は眼前1メートルの距離で指の数がわかるかで判定する。指数弁がないときは手が動いているかを判定する(手動弁)。それも判定できない時は明るいか暗いかを判定する(光覚弁)。光覚もない場合は全盲となる。ほかに視力の異常として重要なのに夜盲がある。ビタミンA欠乏のほか網膜色素変性症が重要である。
関連項目
参考文献
- 神経診察 実際とその意義 ISBN 9784498128866
- 神経内科ケーススタディ ISBN 4880024252
- Q&Aとイラストで学ぶ神経内科 ISBN 4880024635
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 緑内障における視神経乳頭周囲網膜神経線維層厚および,黄斑部網膜内層厚と視野障害との相関
- 私の経験 黄斑部網膜神経節細胞層と神経線維層と視野障害との相関関係
Related Links
- 家庭医学館 視力障害、視野障害をもたらす病気の用語解説 - たいせつな問診(もんしん)と視力・視野検査 視路(しろ)(視覚の伝導路)のどこかに異常があれば、視力、視野が障害されます。いいかえれば、網膜(もうまく)の病気 ...
- 医学生時代に知識の整理のために書き留めておいたメモの集積です。 ... 概念 正常の場合、上方は60 、下方は70 、外側は100 、内側は60 の視野がある 自覚している暗点を実性暗点、自覚していないが検査で検出される暗点を虚性暗点 ...
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★リンクテーブル★
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- 36歳の女性。分娩後の頭痛と視野障害を主訴に来院した。妊娠 28週ころから頭痛、 30週から左眼の視野障害が出現した。多尿や多飲はない。身長 165 cm、体重62 kg。脈拍 76/分、整。血圧 118/74 mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。対面法による視野検査により両耳側に欠損を認める。尿所見:比重 1.024、蛋白 (-)、糖 (-)。血液生化学所見: AST 33 IU/l、ALT 17 IU/l、クレアチニン 0.6 mg/dl、血糖 92 mg/dl、総コレステロール 124 mg/dl、Na 140 mEq/l、K 3.8 mEq/l、Cl 104mEq/l、アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉18 U/l(基準 8.3.21.4)、 TSH 0.15μU/ml(基準 0.2.4.0)、 FT4 0.74 ng/dl(基準 0.8.2.2)、 ACTH 11.4 pg/ml(基準 60以下 )、コルチゾール 1.8μg/dl(基準 5.2.12.6)、 GH 2.7 ng/ml(基準 5以下 )、 IGF-I 164ng/ml(基準 112~271)、プロラクチン 25.4 ng/ml(基準 15以下 )。免疫血清学所見: CRP 0.3 mg/dl、抗サイログロブリン抗体 24 U/ml(基準 0.3以下 )。頭部単純MRIのT1強調矢状断像 (別冊 No.11A)と頭部造影 MRIのT1強調冠状断像 (別冊 No.11B)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108A033]←[国試_108]→[108A035]
[★]
- 33歳の女性。未経妊。無月経を主訴に来院した。初経13歳。月経周期は不規則であり、29歳以降無月経となっていたがそのままにしていた。身長 161cm、体重 58kg。脈拍76/分、整。血圧 114/74mmHg。胸腹部と四肢とに異常を認めない。恥毛は正常女性型。血液生化学所見:血糖 86mg/dL、TSH 1.3μU/mL(基準 0.4~4.0)、LH 2.0mIU/mL(基準 1.8~7.6)、FSH 6.4mIU/mL(基準 5.2~14.4)、プロラクチン 79ng/mL(基準 15以下)、FT4 0.8ng/dL(基準 0.8~1.8)、コルチゾール 10ng/dL(基準 5.2~12.6)、エストラジオール 15pg/mL(基準 25~75)、IGF-I 155ng/mL(基準 93~236)。頭部造影MRIのT1強調冠状断像(別冊No. 30)を別に示す。
- この患者にみられる可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A055]←[国試_109]→[109A057]
[★]
- 7歳の男児。2週前から歩行時に転倒することを主訴に来院した。頭部造影MRIのT1強調矢状断像(別冊No.14A)と横断像(別冊No.14B)とを別に示す。神経学的診察でみられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I056]←[国試_104]→[104I058]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [113D008]←[国試_113]→[113D010]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100B048]←[国試_100]→[100B050]
[★]
- 英
- lymphocytic adenohypophysitis
- 関
- リンパ球性下垂体炎
検査
- 画像検査:下垂体腫大。造影剤による強い造影増強効果あり。 ⇔ 下垂体腫瘍では正常下垂体よりも造影効果が弱い。
診断
- 参考1より引用
I. 主症候
- 1. 頭痛、視野障害、乳汁分泌などの下垂体腫瘍に類似の症候
- 2. 疲労感、無月経などの下垂体機能低下症に類似の症候
II. 検査・病理所見
- 1. 血中下垂体前葉ホルモンの1ないし複数の基礎値または分泌刺激試験における反応性が低い。
- 2. 画像検査で下垂体の腫大を認める。造影剤により強い造影増強効果を認める。
- 3. 下垂体の生検で、前葉に下垂体細胞の破壊像、線維化およびリンパ球を中心とした細胞浸潤を認める(注1)。
III. 参考所見
- 1. 女性でしかも妊娠末期、産褥期の発症が多い。
- 2. プロラクチンの上昇が1/3の症例に認められる。
- 3. 他の自己免疫疾患(慢性甲状腺炎など)の合併例が比較的多い。
- 4. 抗下垂体抗体を認める例がある。
- 5. 長期経過例ではトルコ鞍空洞症(empty sella)を示すことがある。
診断基準
- 確実例 IとIIを満たすもの。
- 疑い例 IとIIの1、2を満たすもの(注2)。
参考
- 1. 自己免疫性視床下部下垂体炎の診断と治療の手引き (平成21年度改訂)
- http://square.umin.ac.jp/kasuitai/doctor/guidance/jiko_meneki.pdf
[★]
- 英
- acute glaucoma attack
- 関
- 原発閉塞隅角緑内障、急性緑内障、緑内障
疫学
誘因
病因
病態
- SOP.94
- 急激な眼圧上昇 → 角膜浮腫混濁、結膜充血、毛様体充血
症候
- SOP.94
- 浅い前眼房、中等度瞳孔散大、対光反射消失、視神経乳頭充血、浮腫
- 高眼圧(40-80mmHg)
- (治療が遅れると)虹彩の実質の萎縮・脱色、瞳孔括約筋麻痺による瞳孔散大、水晶体前嚢下混濁、視神経萎縮
症状
- 眼痛、頭痛、ときに悪心・嘔吐
- 視野障害?
- 急激な眼痛、視力低下、霧視、虹視、充血、悪心・嘔吐、頭痛、徐脈 (SOP.94)
治療法
国試
[★]
- 英
- tuberculum sellae meningioma
- 関
- 髄膜腫
鑑別疾患
- 視野障害をきたしうる脳腫瘍
[★]
- 英
- visual disorder
- 関
- 視覚、視力低下、視野障害
[★]
[★]
- 英
- disorder、impairment、dysfunction、damage、difficulty、(妨げ)barrier、impediment、obstacle、disturbance、foe、(化学)hindrance、disorder、impair、lesion
- 関
- 妨げ、撹乱、関門、機能障害、機能不全、困難、傷害、障壁、損なう、損傷、ダメージ、破壊、破損、バリヤー、病変、不安、妨害、乱れ、無秩序、機能異常症、敵、疾患、バリア、バリアー、機能異常、機能不全症
[★]
- 英
- visual field
- ラ
- campus visualis
- 関
- 視野異常
- 正常者の視野:耳側100°、鼻側60°、上方60°、下方70°
[★]
harm、hazard、injure
- 関
- 危険、損傷、ハザード、傷害を与える、害する