- 75歳の男性。数日前から進行する呼吸困難を主訴に来院した。3年前、健康診断の胸部エックス線写真で線様網状影を指摘された。以後年1回、胸部CT、呼吸機能検査および血液検査で経過観察中であった。喫煙25本/日を50年間。意識は清明。脈拍92/分、整。血圧136/70mmHg。血液所見:赤血球480万、白血球8,900。スパイロメトリ:%VC68%、FEV1.0% 82%。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.42、PaO2 54Torr、PaCO2 36Torr。胸部単純CTを以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A014]←[国試_101]→[101A016]
★リンクテーブル★
[★]
- 45歳の男性。息切れを主訴に来院した。30歳ころから咳嗽、粘膿性痰および喘鳴を自覚していた。1年前から坂道と階段とでの息切れを自覚するようになった。小学生時から慢性副鼻腔炎があり、2回の手術歴がある。喫煙歴はない。
- 身長171cm、体重56kg。体温37.1℃。脈拍76/分、整。血圧112/74mmHg。手指に軽度のバチ指を認める。両側胸部に吸気時のcoarse cracklesと呼気時のwheezesとを聴取する。血液所見:赤沈37mm/1時間、白血球9,600。血清生化学所見:IgG1,850mg/dl(基準960~1,960)、IgA620mg/dl(基準110~410)、IgM280mg/dl(基準65~350)。免疫学所見:CRP8.3mg/dl、寒冷凝集反応512倍(基準128以下)。喀痰からムコイド型の緑膿菌が検出された。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.42、PaO2 64Torr、PaCO2 42Torr。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A013]←[国試_101]→[101A015]
[★]
- 67歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。1か月前から、夕方から夜にかけて咳嗽が出現し、近医で鎮咳薬の投与を受けたが改善しない。喫煙20本/日を40年間。意識は清明。身長156cm、体重45kg。体温36.5℃。脈拍64/分、整。血圧128/98mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球348万、白血球5,300、血小板38万。血清生化学所見:AST31IU/l、ALT24IU/l。CRP0.8mg/dl。胸部エックス線写真と胸部造影CTとを以下に示す。
- 入院後の精査で扁平上皮癌と診断されたが、胸郭外病変はない。全身状態は良好である。治療法として最も適切なのはどれか。
- a. 対症療法
- b. 外科治療
- c. 放射線治療単独
- d. 抗癌化学療法単独
- e. 抗癌化学療法、放射線治療併用
[正答]
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