Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/03/22 11:04:28」(JST)
動脈: 椎骨動脈 | |
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頸部の動脈。椎骨動脈は鎖骨下動脈より起こり、左右が吻合して脳底動脈となる。図中の3本の縦走する血管のうち真ん中のものが椎骨動脈。
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ウィリス動脈輪のイラスト。両側の椎骨動脈は合流して脳底動脈となる。
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英語 | Vertebral artery |
ラテン語 | arteria vertebralis |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
起始
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鎖骨下動脈
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分岐
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硬膜動脈
後脊髄動脈 |
静脈
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椎骨静脈
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MeSH | Subclavian+Artery |
テンプレートを表示 |
椎骨動脈(ついこつどうみゃく、英: vertebral artery)は、左右に2つある脳に栄養する動脈である。
左の椎骨動脈は左鎖骨下動脈に、右の椎骨動脈は右鎖骨下動脈に由来し、第六頚椎から第一頚椎にかけて存在する左右の横突孔内を下から上に貫通する。第一頚椎の横突孔を出ると内側に蛇行し、硬膜を突き破って脊髄腔内に入り、そのまま脊髄に沿って大後頭孔から脳内(後頭蓋窩)に入る。脳幹部に入ると左右それぞれ延髄の前外側を上行し、延髄と橋の境界の高さで左右が合流して一本の動脈”脳底動脈”となる。
頚髄の高さ(脳に入る前)での椎骨動脈からは、脊髄動脈(根動脈)や筋枝を分岐している。また脳内に入ってからは、前脊髄動脈、左右の後脊髄動脈、左右の後下小脳動脈、左右の後硬膜動脈を分岐する。脳底動脈となってからはそれぞれ左右の前下小脳動脈、上小脳動脈を分岐した後、左右に分かれて後大脳動脈となり、後交通動脈につながってウィリス動脈輪を形成する。
椎骨動脈が栄養する器官には、脳底動脈以降を含めて以下のものがある。
椎骨動脈およびその分枝の狭窄や閉塞、解離により、脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血を起こすことがある。上記のようにこの血管が栄養している器官は生命維持にかかわる部分であるだけに、椎骨動脈や脳底動脈本管の完全閉塞などの重大な病変では、致命的となることがある。ただし椎骨動脈そのものは左右二本あるため、どちらか一方が完全閉塞してもまったく症状が現れないことが多い。正常でももともと左右のどちらか一方だけが発達しているのが普通である。
Parent, André, Carpenter's human neuroanatomy, 9th ed. Media: Williams & Wilkins, 1996, pp.98-113. ISBN 0683067524
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ABD
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障害部位:5, 8(vestibular n.), 9, 10, Sympathetic, Cerebellar, Lateral spinothalamic tract
症候 | |
障害側 | 健側 |
CN V(感覚解離) | 半身感覚解離(顔面をのぞく) |
CN IX, Xの麻痺 | |
ホルネル症候群 | |
小脳性運動失調、眼振 |
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
ja
dissecting aneurysm of the vertebral artery : 21 件 dissecting vertebral aneurysm : 11 件 vertebral artery dissecting aneurysm : 30 件 vertebral dissecting aneurysm : 18 件
en
dissecting aneurysm of the vertebral artery : 約 73 件 dissecting vertebral aneurysm : 約 31 件 vertebral artery dissecting aneurysm : 約 75 件 vertebral dissecting aneurysm : 約 52 件
頚椎 | cervical vertebrae | 7 |
胸椎 | thoracic vertebrae | 12 |
腰椎 | limbar vertebrae | 5 |
仙椎 | sacral vertebrae | 5 |
尾椎 | coccygeal vertebrae | 1(5-6) |
環椎 | 軸椎 | 頚椎 | 胸椎 | 腰椎 | |
椎体の特徴 | なし | 歯突起 | 小型で、横径が前後径より長い。上面は凹み、下面は膨らむ | 心臓型である。肋骨頭と関節する窩(facet)を持つ | 巨大。上方ないし下方から見ると腎臓型 |
椎孔の特徴 | 歯突起が通る | 大型で三角 | 円形で、頚椎と腰椎よりも小型である。 | 三角形。胸椎よりも大きく、頚椎よりも小さい。 | |
横突起の特徴 | 横突孔がある。 | 横突孔がある。 | 横突孔がある。第7頚椎では小型あるいは欠如。椎骨動脈と伴行静脈と交感神経叢が横突孔を通るが、ただし第7頚椎では小さな頚骨静脈を通すのみ。前結節と後結節がある。 | 長く丈夫で、後外側に伸びる。第1から第12胸椎に向かって短くなる(第1~第10胸椎には肋骨の結節と関節するための関節面がある) | 長く細い。この突起の基部の後面に副突起がある。 |
関節突起の特徴 | 後頭顆を受ける | 下関節面は下前方に向く。 | 上関節面は上後方に向く。下関節面は下前方に向く。 | 上関節面は後方やや外側に向く。下関節面は、前方やや内側に向く。 | 上関節面は後内側(ないし内側)を向く。下関節面は、前外側(ないし外側)を向く。上関節突起の後面には乳様突起がある。 |
棘突起の特徴 | なし | 先が二分する | 第3~第5頚椎では短く先が二分する。第6頚椎では長いが、第7頚椎ではさらに長い。 | 長く後下方に傾斜する。先端は下位の椎体の高さに達する。 | 短く丈夫である。 |
その他 | 前弓、後弓、前結節、後結節、歯突起窩 | 歯突起 |
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