サリチルアミド、アセトアミノフェン、無水カフェイン、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩
- 関
- 総合感冒剤
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- phosphorusの化学記号
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- 幼児用PL配合顆粒 主成分: サリチルアミド(Salicylamide) アセトアミノフェン(Acetaminophen) 無水カフェイン(Anhydrous caffeine) プロメタジンメチレンジサリチル酸塩(Promethazine methylenedisalicylate) 剤形: うすい ...
- 塩野義製薬株式会社の幼児用PL配合顆粒(サリチルアミド)について、薬価、写真、作用・効果、副作用、保管方法、医療者によるお薬の評価などを掲載しています。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
幼児用PL配合顆粒
組成
成分・含量(1g中):
- サリチルアミド45mg
アセトアミノフェン25mg
無水カフェイン10mg
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩2.25mg
添加物:
- 含水二酸化ケイ素,白糖,メチルセルロース,黄色5号
禁忌
本剤の成分,サリチル酸製剤(アスピリン等),フェノチアジン系化合物又はその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
消化性潰瘍のある患者[本剤中のサリチルアミドは消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。]
アスピリン喘息又はその既往歴のある患者[本剤中のサリチルアミドはアスピリン喘息を誘発するおそれがある。]
昏睡状態の患者又はバルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[本剤中のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩は,昏睡状態の増強・持続,中枢神経抑制作用の増強や麻酔剤の作用時間の延長を来すおそれがある。]
緑内障の患者[本剤中のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩は抗コリン作用を有し,緑内障を悪化させるおそれがある。]
下部尿路に閉塞性疾患のある患者[本剤中のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩は抗コリン作用を有し,排尿困難を悪化させるおそれがある。]
2歳未満の乳幼児[「小児等への投与」の項参照]
重篤な肝障害のある患者[本剤中のアセトアミノフェンにより肝障害が悪化するおそれがある。]
効能または効果
感冒若しくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和
鼻汁,鼻閉,咽・喉頭痛,頭痛,関節痛,筋肉痛,発熱
*通常,次の区分による。
2〜4歳1回1g(1包)1日4回
5〜8歳1回2g(2包)1日4回
9〜11歳1回3g(3包)1日4回
その他,症状により適宜増減する。
慎重投与
肝障害,腎障害のある患者[本剤中のアセトアミノフェンの代謝が遅延し,肝障害,腎障害を悪化させるおそれがある。]
出血傾向のある患者[本剤中のサリチルアミドにより血小板機能異常を起こすおそれがある。]
気管支喘息のある患者[本剤中のサリチルアミドにより喘息を悪化させるおそれがある。]
アルコール多量常飲者[肝障害があらわれやすくなる。(「相互作用」の項参照)]
(注)本剤は幼児用総合感冒剤である。
絶食・低栄養状態・摂食障害等によるグルタチオン欠乏,脱水症状のある患者[肝障害があらわれやすくなる。]
重大な副作用
ショック,アナフィラキシー様症状(0.1%未満):ショック,アナフィラキシー様症状(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,蕁麻疹等)を起こすことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満),急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明),剥脱性皮膚炎(0.1%未満):このような副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血(0.1%未満),汎血球減少,無顆粒球症,溶血性貧血,血小板減少(頻度不明):再生不良性貧血,汎血球減少,無顆粒球症,溶血性貧血,血小板減少があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
喘息発作の誘発(頻度不明):喘息発作を誘発することがある。
間質性肺炎(0.1%未満),好酸球性肺炎(頻度不明):間質性肺炎,好酸球性肺炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,咳嗽,呼吸困難,発熱,肺音の異常等が認められた場合には,速やかに胸部X線,胸部CT,血清マーカー等の検査を実施すること。異常が認められた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
劇症肝炎,肝機能障害,黄疸(頻度不明):劇症肝炎,肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
乳児突然死症候群(SIDS),乳児睡眠時無呼吸発作(頻度不明):プロメタジン製剤を小児(特に2歳未満)に投与した場合,乳児突然死症候群(SIDS)及び乳児睡眠時無呼吸発作があらわれたとの報告がある 1)。
間質性腎炎,急性腎不全(頻度不明):間質性腎炎,急性腎不全があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので,このような場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
緑内障(頻度不明):緑内障発作があらわれることがあるので,視力低下,眼痛等があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
薬効薬理
薬理作用
体温下降作用
- マウスを1群5匹とし,本剤500mg/kg経口投与後,マウス直腸温は表2のとおりであった。
- 表2 体温下降作用参照
鎮痛作用
- 本剤を皮下及び経口投与したときの鎮痛作用をマウスを用いたハフナー変法及び酢酸ライジング法で調べ,ED50をup and down法で算出したところ,表3の結果が得られた。
- 表3 鎮痛作用(ED50,mg/kg)参照
解熱鎮痛作用
- 解熱鎮痛剤であるサリチルアミド(サリチル酸系)とアセトアミノフェン(アミノフェノール系)は,体温調節中枢に作用して皮膚血管を拡張し,熱の放散を盛んにして解熱効果を,また末梢性の鎮痛効果を示す。マウス,ラットを用いた試験で,両者の配合により,鎮痛作用は増強された。
鎮痛作用の増強
- プロメタジンメチレンジサリチル酸塩は,フェノチアジン系の抗ヒスタミン剤で抗ヒスタミン作用を有するとともに,マウスを用いた試験で,サリチルアミド,アセトアミノフェンの鎮痛作用を増強した。
カフェインの中枢神経興奮作用
- 精神機能を活発にし,不快感を除去する。また鎮痛作用を増強する。
有効成分に関する理化学的知見
1.
- 一般的名称:
サリチルアミド(JAN)[局外規]
Salicylamide
- 化学名:
2-Hydroxybenzamide
- 分子式:
C7H7NO2
- 分子量:
137.14
- 化学構造式:
- 性状:
白色の結晶又は結晶性の粉末で,におい及び味はない。
N,N-ジメチルホルムアミドに極めて溶けやすく,エタノール(95)に溶けやすく,プロピレングリコールにやや溶けやすく,ジエチルエーテルにやや溶けにくく,水又はクロロホルムに溶けにくい。
水酸化ナトリウム試液に溶ける。
- 融点:
139〜143℃
- 分配係数:
14.1[pH7.4,1-オクタノール/緩衝液]
2.
- 一般的名称:
アセトアミノフェン(JAN)[日局]
Acetaminophen
- 化学名:
N-(4-Hydroxyphenyl)acetamide
- 分子式:
C8H9NO2
- 分子量:
151.16
- 化学構造式:
- 性状:
白色の結晶又は結晶性の粉末である。
メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく,水にやや溶けにくく,ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。
水酸化ナトリウム試液に溶ける。
- 融点:
169〜172℃
- 分配係数:
3.24[pH7.4,1-オクタノール/緩衝液]
3.
- 一般的名称:
無水カフェイン(JAN)[日局]
Anhydrous Caffeine
- 化学名:
1,3,7-Trimethyl-1H-purine-2,6(3H,7H)-dione
- 分子式:
C8H10N4O2
- 分子量:
194.19
- 化学構造式:
- 性状:
白色の結晶又は粉末で,においはなく,味は苦い。
クロロホルムに溶けやすく,水,無水酢酸又は酢酸(100)にやや溶けにくく,エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶けにくい。
1.0gを水100mLに溶かした液のpHは5.5〜6.5である。
- 融点:
235〜238℃
4.
- 一般的名称:
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩(JAN)
Promethazine Methylenedisalicylate
- 化学名:
※1:(2RS)-N,N-Dimetyl-1-(10H-phenothiazin-10-yl)propan-2-ylamine 5,5'-methylenedi(2-hydroxybenzoate)
※2:(2RS)-N,N-Dimetyl-1-(10H-phenothiazin-10-yl)propan-2-ylamine 3,5'-methylenedi(2-hydroxybenzoate)
※3:(2RS)-N,N-Dimetyl-1-(10H-phenothiazin-10-yl)propan-2-ylamine 3-(3-carboxy-4-hydroxybenzyl)-5,5'-methylenedi(2-hydroxybenzoate)
- 分子式:
※1:C34H40N4S2・C15H12O6
※2:C34H40N4S2・C15H12O6
※3:C51H60N6S3・C23H18O9
- 分子量:
※1:857.09
※2:857.09
※3:1291.64
- 化学構造式:
- 性状:
白色〜微黄色の結晶性の粉末である。
酢酸(100)に溶けやすく,エタノール(99.5)に極めて溶けにくく,水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
- 融点:
約211℃(分解)
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- caffeine
- ラ
- coffeinum
- 同
- メチルテオブロミン methyltheobromine, 1,3,7-トリメチルキサンチン 1,3,7-trimethylxanthine
- 商
- PL配合、無水カフェイン 、LL配合シロップ小児用、アンナカ、カフェイン水和物、キョーリンAP2配合、クリアミン配合、サラザック配合、セラピナ配合、セラピナ配合、トーワチーム配合、ネオアムノール配合、ヒダントールD配合、ピーエイ配合、ピーエイ配合、ピーエイ配合、ピーエイ配合、ペレックス配合、マリキナ配合、マリキナ配合、ミグレニン 、ラコールNF配合、ラコール配合、安息香酸ナトリウムカフェイン 、幼児用PL配合
- 関
- メチルキサンチン、安息香酸ナトリウムカフェイン
概念
[★]
- 英
- salicylamide
- 商
- LL配合、PL配合、サラザック配合、サリチルアミド、セラピナ配合、トーワチーム配合、ネオアムノール配合、ピーエイ配合、ペレックス配合、マリキナ配合、小児用ペレックス配合、幼児用PL配合
- 関
- 非ステロイド性抗炎症薬
- 2-hydroxybenzamide。
- 組成式:C7H7NO2。
- サリチル酸系の非ステロイド系抗炎症薬。
- 現在、単剤では流通しておらず、配合剤として使われている。
- 同じサリチル酸系のアスピリンと比較すると弱い。
- 作用機序は非ステロイド性抗炎症薬と同様にプロスタグランジン生合成阻害による。
[★]
- 商
- LL配合シロップ小児用、PL配合、アンナカ、カフェイン 、キョーリンAP2配合、クリアミン配合、サラザック配合、セラピナ配合、トーワチーム配合、ネオアムノール配合、ピーエイ配合、ヒダントールD配合、ペレックス配合、マリキナ配合、ミグレニン 、ラコールNF配合、ラコール配合、安息香酸ナトリウムカフェイン 、小児用ペレックス配合、無水カフェイン 、幼児用PL配合
- 関
- カフェイン
[★]
- 英
- anhydrous caffeine
- 商
- LL配合、PL配合、キョーリンAP2配合、クリアミン配合、サラザック配合、セラピナ配合、トーワチーム配合、ネオアムノール配合、ピーエイ配合、ペレックス配合、マリキナ配合、小児用ペレックス配合、無水カフェイン、幼児用PL配合
- 関
- カフェイン
[★]
- 関
- 感冒
商品
[★]
- PL配合顆粒
- 総合感冒剤/鎮咳,抗ヒスタミン,解熱配合剤/総合感冒剤
参考
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1180107.html
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1180107D1131_1_02/
[★]
- 英
- compound、combination、mixture、compound
- 関
- 化合物、組み合わせ、混合、混合物、コンパウンド、複方、併用、化合、合併、コンビネーション、組合せ
[★]
- 英
- infant, early childhood
- 関
- 乳児、乳児期、幼児期、乳幼児期、乳幼児
定義
[★]
サリチルアミド、アセトアミノフェン、無水カフェイン、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩
- 関
- 総合感冒剤
[★]