タラポルフィン
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Japanese Journal
- レザフィリンを用いた胆管癌の光線力学的治療(PDT)に関する基礎研究
- 粕谷 和彦,島津 元秀,黒岩 ゆかり,臼田 実男,池田 徳彦,鈴木 美奈子,青木 達哉
- 日本レーザー医学会誌 = The Journal of Japan Society for Laser Medicine 30(2), 217, 2009-07-15
- NAID 10026089010
- SF-010-2 タラポルフィンナトリウム(NPe6;レザフィリン)を利用した胆管癌の光線力学的治療(PDT)に関する基礎研究(胆管・胆嚢(基礎研究),サージカルフォーラム,第109回日本外科学会定期学術集会)
- 粕谷 和彦,黒岩 ゆかり,臼田 実男,鈴木 美奈子,青木 達哉,島津 元秀
- 日本外科学会雑誌 110(臨時増刊号_2), 235, 2009-02-25
- NAID 110007169546
- 17.PDT後の中枢型肺扁平上皮癌再発例に対するレザフィリン[○!R]によるPDT治療の経験(第31回日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会)
- 土肥 良一郎,山崎 直哉,田川 努,土谷 智史,宮崎 拓郎,持永 浩史,永安 武
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 30(6), 415-416, 2008-11-25
- NAID 110007008740
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- 2012年12月26日 ... 2012年のプレスリリースを掲載。医療用医薬品、動物用・ペット用製品、農業関連資材、 工業用酵素、等の研究開発・製造販売・輸出・輸入等を行う、明治グループの薬品会社 、Meiji Seika ファルマのWebサイト。
- Talaporfin sodium(商品名レザフィリン®)(Fig.1 A, B)は第二世代の光感受性物質で あり、半導体レーザ(商品名:PDレーザ)との組み合わせによるPDTは、早期肺癌 に対する治療として2003年に保険承認されている。3) レザフィリン®は第一世代の光 感受性 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
注射用レザフィリン100mg
組成
- 注射用レザフィリン100mgは、1バイアル中に下記の成分を含有する。
有効成分
添加物
禁忌
(次の患者には光線力学的療法を行わないこと)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- ポルフィリン症の患者[症状を増悪させるおそれがある。]
- 腫瘍が気管支軟骨層より外側に浸潤している患者[レーザ光が十分到達しない可能性があり、気管支壁外に浸潤している患者では穿孔の危険性がある。]
- 太い気管の広範な病巣又は気管狭窄を来している患者[呼吸困難、窒息を起こす危険性がある。]
- 亜区域支より末梢側に腫瘍のある患者[一般にレーザ光照射が困難とされている。]
効能または効果
- 外科的切除等の他の根治的治療が不可能な場合、あるいは、肺機能温存が必要な患者に他の治療法が使用できない場合で、かつ、内視鏡的に病巣全容が観察でき、レーザ光照射が可能な下記疾患。
- 早期肺癌(病期0期又はI期肺癌)
- タラポルフィンナトリウムとして40mg/m2を1回静脈内注射する。静脈内注射4〜6時間後にレーザ光を病巣部位に照射する。
注射液の調製法
- 1バイアルに日局生理食塩液4mLを加え、よく攪拌して溶解する。
レーザ光照射に際しての注意
- パナソニック ヘルスケア株式会社製PDT半導体レーザ(波長664nm±2nm、販売名PDレーザ)を使用し、本剤投与4〜6時間後に下記条件にてレーザ光照射を行う。PDレーザの使用に当たってはPDレーザの添付文書及び取扱説明書を参照すること。
- ・照射パワー密度:150mW/cm2
- ・照射エネルギー密度:100J/cm2
- (上記照射条件における照射時間は11分7秒間となる。)
光線力学的療法に際しての留意点
- 本療法は局所的な治療法であり、レーザ光照射部位以外には効果がない。
- 本療法が適応となるのは、長径1cm以下で内視鏡的に末梢辺縁が確認でき、生検標本で浸潤が気管支軟骨層までにとどまる腫瘍である。長径が1cmより大きい腫瘍、内視鏡的に末梢辺縁が確認できない腫瘍で外科的切除など根治的治療が可能な場合はこれらの治療を優先すること。
- レーザ光照射時の留意事項
- 腫瘍の浸潤範囲に留意し、腫瘍周辺部まで十分にレーザ光を照射すること。
- 呼吸性移動、心拍動等により、レーザ光照射が不十分になることがあるので注意すること。逆に、病巣部位以外に照射してしまうと組織障害のおそれがあるので、レーザ光照射に際しては、病巣の周辺部以外の正常組織への照射は、極力抑えるように注意すること。
- 本療法施行後は、定期的に内視鏡検査、細胞診、組織診等を行い、病巣の経過を観察すること。
慎重投与
(次の患者には光線力学的療法を慎重に行うこと)
- 光線過敏症を起こすことがある医薬品を併用している患者[患者を薄暗い室内で過ごさせるなど十分な管理を行うこと。(「重要な基本的注意」、「相互作用」の項参照)]
- 気管癌の患者[気管癌の患者へのレーザ光照射後に、肉芽形成に起因した気管狭窄による呼吸困難があらわれたとの報告がある。(「重大な副作用」の項参照)]
- 肝障害のある患者[排泄が遅延し、高い血中濃度が持続するおそれがある。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
重大な副作用
- レーザ光照射後、肉芽形成に起因する気管狭窄による呼吸困難(0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
薬理作用
- 本療法はヌードマウス移植ヒト肺癌に対し抗腫瘍効果を示した(5、10mg/kg、静脈内投与)。
作用機序及び作用特性3,4)
- タラポルフィンナトリウムにレーザ光を照射することにより一重項酸素が生じる。この一重項酸素が腫瘍細胞に直接障害を与えること、あるいは腫瘍血管に障害を与えることにより、抗腫瘍効果を示すと考えられる。
有効成分に関する理化学的知見
性 状
- タラポルフィンナトリウムは暗青緑色の粉末である。
本品は水に溶けやすく、酢酸(100)にやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、アセトニトリルにほとんど溶けない。
旋光度[α]20546:約+1000°(脱水物に換算したもの0.02g、水、500mL、100mm)。
本品は吸湿性である。
一般名
- タラポルフィンナトリウム Talaporfin Sodium
化学名
- (+)-tetrasodium(2S,3S)-18-carboxylato-20-[N-(S)-1,2-dicarboxylatoethyl]carbamoylmethyl-13-ethyl-3,7,12,17-tetramethyl-8-vinylchlorin-2-propanoate
分子式
分子量
融 点
分配係数
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- talaporfin
- 化
- タラポルフィンナトリウム talaporfin sodium
- 商
- レザフィリン
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3