- 英
- lentinan
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レンチナン
|
IUPAC命名法による物質名 |
(2S,3R,4S,5S,6R)-2-[(2S,3R,4S,5R,6R)-2-[(2S,3R,4S,5R,6R)-2-[(2R,3R,4S,5R,6S)-3,5-dihydroxy-2-(hydroxymethyl)-6-[(2R,3R,4S,5R,6R)-2,3,5-trihydroxy-6-[ [(2R,3R,4S,5S,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)oxan-2-yl]oxymethyl]oxan-4-yl]oxyoxan-4-yl]oxy-3,5-dihydroxy-6-(hydroxymethyl)oxan-4-yl]oxy-3,5-dihydroxy-6-[ [(2R,3R,4S,5S,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)oxan-2-yl]oxymethyl]oxan-4-yl]oxy-6-(hydroxymethyl)oxane-3,4,5-triol |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
指定医薬品、処方せん医薬品 |
投与方法 |
静注、または点滴静注 |
識別 |
CAS登録番号 |
37339-90-5 |
ATCコード |
L03AX01 |
PubChem |
CID 37723 |
KEGG |
D01695 |
化学的データ |
化学式 |
(C6H10O5)n |
分子量 |
平均約 500,000 |
レンチナン(Lentinan)とは、抗悪性腫瘍剤の一種。シイタケの子実体より抽出した多糖体を精製した物質である。商品名レンチナン、レナカット。静注又は、点滴静注で用いる。
目次
- 1 効能・効果
- 2 副作用
- 3 作用機序
- 4 参考文献
- 5 関連項目
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効能・効果 [編集]
手術不能又は再発胃癌患者におけるテガフール経口投与との併用による生存期間の延長。単独投与での効果は乏しい。
副作用 [編集]
重大な副作用としてショック。他に悪心・嘔吐、胸部圧迫感など。
作用機序 [編集]
マクロファージ、T細胞、NK細胞に作用し、免疫力を増強し抗腫瘍効果をあらわす。本剤が直接的に腫瘍細胞を攻撃するものではない。
参考文献 [編集]
- 『レンチナン静注用1mg』医薬品インタビューフォーム・2006年9月(改訂第2版)(味の素株式会社・大鵬薬品工業株式会社)
関連項目 [編集]
Japanese Journal
- Dp-16 レンチナンによる腸炎抑制を引き起こす小腸上皮細胞上受容体について(糖質の生理機能,一般講演,日本応用糖質科学会平成25年度大会(第62回))
- 雉子谷 百合江,西谷 洋輔,橋本 堂史,水野 雅史
- 応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 3(3), B50, 2013-08-20
- NAID 110009674866
- 担子菌由来食物繊維と炎症性腸疾患 (特集 食品と疾病 食物繊維)
- 腫瘍特異的抗原由来ペプチドを用いた癌ワクチン療法 : 臨床試験について
- 吉武 義泰,福間 大喜,篠原 正徳
- 日本口腔腫瘍学会誌 23(4), 111-116, 2011-12-15
- … 癌に対する第4の治療法として期待され続けてきた免疫療法であるが,これまでは溶連菌の乾燥菌体によるOK-432(ピシバニール®)やカワラタケから抽出した蛋白多糖複合体であるPSK(クレスチン®),シイタケより抽出された多糖類であるレンチナンなどが癌治療に用いられてきた。 …
- NAID 10030796035
Related Links
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- レンチナンはシイタケから抽出された多糖体(βグルカン)です。手術が不可能または 再発した胃がんに対して、テガフールと併用して使います。単独での有効性は確認され ていません。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
レンチナン静注用1mg「味の素」
組成
有効成分(1バイアル中)
剤形
添加物(1バイアル中)
- D-マンニトール:100mg
デキストラン40:2mg
禁忌
効能または効果
- 手術不能又は再発胃癌患者におけるテガフール経口投与との併用による生存期間の延長。
- 通常、成人はテガフール600mg/日(400mg/m2/日)経口投与に併用して、レンチナンとして週あたり2mg(1mg週2回あるいは2mgを週1回)を静注又は、点滴静注する。
- 〈注射液の調製法〉
1バイアルに日局注射用水、日局生理食塩液、あるいは日局5%もしくは20%ブドウ糖注射液2mL〜5mLを加え、強く振盪し十分に溶解する。
慎重投与
- 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
重大な副作用
- ショック(0.1%〜5%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、口内異常感、悪寒、振戦、心悸亢進、頻脈、血圧低下、呼吸困難、チアノーゼ等があらわれた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 動物実験(マウス、ラット又はモルモット)における同系腫瘍又は自家腫瘍に対して、レンチナン単独投与又はレンチナンと化学療法剤との併用投与による腫瘍増殖抑制作用及び延命効果が認められている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
分子式
性状
- 白色〜淡黄灰白色粉末で、においはないか又はわずかに特異なにおいがあり、味はない。
水、メタノール、エタノール(95)、又はアセトンにほとんど溶けないが、0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液に溶け、吸湿性である。
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