- 日
- おうれん、オウレン
- 英
- Coptis root, coptis rhizome, golden thread
- ラ
- Coptidis Rhizoma
- 関
- オウレン属、コプティス属
WordNet
- small genus of low perennial herbs having yellow rhizomes and white or yellow flowers (同)genus Coptis
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/01/22 13:54:12」(JST)
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オウレン |
セリバオウレン(雄花)
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
目 |
: |
キンポウゲ目 Ranunculales |
科 |
: |
キンポウゲ科 Ranunculaceae |
属 |
: |
オウレン属 Coptis |
種 |
: |
オウレン C. japonica |
|
学名 |
Coptis japonica (Thunb.) Makino(広義) |
和名 |
オウレン(黄連) |
オウレンとはキンポウゲ科オウレン属の植物の一種。学名Coptis japonica。常緑の多年草で、根茎は漢方薬としても使われる。
目次
- 1 特徴
- 2 種内変異
- 3 利用
- 4 写真
- 5 関連項目
- 6 参考文献
- 7 外部リンク
特徴
小型の多年生草本。葉は根出状に出て、葉質はやや硬くてつやがある。葉の形には変異が多く、変種が認められる。標準のものは1回3出複葉で、小葉は卵形で荒い鋸歯があり、3出状に裂けることもある。
花期は早春で、高さ15-40cmの花茎が葉を抜いて立ち、上方で分枝して、3つほどの小さな白い花を咲かせる。花茎の葉は目立たない。花は径10mm、5枚の細長い萼片は白くて花弁状、花弁はより小さくて数が多い。
雌蘂は花後に柄が伸びて、果実は車輪状の軸の先に袋がついたような形になる。先端部分は口が開いている。これは雌蘂の段階から開いているもので、果実時に裂開するものではない。
北海道、本州、四国の山地の木陰に自生する。針葉樹林に多く、杉植林などにもよく出現するという。
種内変異
葉の形に変異が多く、変種名もそれにちなんで与えられている。
- オウレン(広義) Coptis japonica (Thunb.) Makino
- キクバオウレン Coptis japonica (Thunb.) Makino var. anemonifolia (Siebold et Zucc.) H.Ohba:オウレンとも。1回3出複葉。
- (シノニム -Coptis japonica (Thunb.) Makino var. japonica auct. non Makino)
- セリバオウレン Coptis japonica (Thunb.) Makino var. major (Miq.) Satake :セリバオウレン。2回3出複葉。本州と四国に分布。
- (シノニム -Coptis japonica (Thunb.) Makino var. dissecta (Yatabe) Nakai ex Satake)
- コセリバオウレン Coptis japonica (Thunb.) Makino var. japonica :コセリバオウレン。3回3出複葉。本州太平洋側に分布。
- (シノニム -Coptis japonica (Thunb.) Makino var. major (Miq.) Satake)
利用
薬用植物のため栽培もされる。播種より収穫するまでに最低5-6年を要する。
生薬
本種、および同属のC. chinensis、C. deltoidea、C. deltoideaの根をほとんど取り除いた根茎は黄連(オウレン)という生薬で、苦味健胃、整腸、止瀉等の作用がある。この生薬には抗菌作用、抗炎症作用等があるベルベリン(berberine)というアルカロイドが含まれている。
黄連湯、黄連解毒湯、三黄丸、三黄瀉心湯、温清飲などの漢方方剤に使われる。
写真
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黄連 (生薬、丹波市立薬草薬樹公園)2010年5月撮影)
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、オウレンに関連するメディアがあります。 |
参考文献
- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本II 離弁花類』,(1982),平凡社、p.87。
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
外部リンク
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Japanese Journal
- 臨床リポート 繰り返す躁状態に対し黄連解毒湯の追加投与が奏効した1症例
- 苦労した尋常性乾癬の一例 : 地黄剤と黄連解毒湯・石膏剤の加減
- 東洋堂経験余話(238) : ▽不妊症に当帰芍薬散料加味▽高血圧に黄連解毒湯加大黄
Related Links
- 黄連の薬能 《神農本草経》 熱気の目痛、眥傷の涙出、明目、腸 の腹痛下痢、婦人の陰中腫痛を主る 《薬性提要》 心に入り火を瀉し、肝を鎮め、血を涼し、湿熱を清し、鬱を散ず 《古方薬品考》 心臓の熱を清す 《薬徴》
- 漢方よもやま話(生薬)の黄連に関する用語説明です。いらっしゃいませ、効き目の良い漢方薬をいかがですか?ご注文お待ちしています!東京都江戸川区ハル薬局です。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ツムラ黄連解毒湯エキス顆粒(医療用)
組成
- 本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス1.5gを含有する。
日局オウゴン 3.0g
日局オウレン 2.0g
日局サンシシ 2.0g
日局オウバク 1.5g
添加物
効能または効果
- 比較的体力があり、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらする傾向のある次の諸症:
- 鼻出血、高血圧、不眠症、ノイローゼ、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症
- 通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
重大な副作用
間質性肺炎
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。
肝機能障害、黄疸
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTPの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
腸間膜静脈硬化症
- 長期投与により、腸間膜静脈硬化症があらわれることがある。腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれた場合、又は便潜血陽性になった場合には投与を中止し、CT、大腸内視鏡等の検査を実施するとともに、適切な処置を行うこと。なお、腸管切除術に至った症例も報告されている。
薬効薬理
循環系に対する作用
- 脳卒中易発症ラット(SHR-SP)に飲水投与したところ、血圧上昇が抑制された1)。心臓の血管炎の発現、心筋線維化、腎臓の増殖性血管炎、壊死性血管炎及び糸球体病変に対して組織学的な改善を示し、大動脈重量の上昇が抑制された2)。
- ラットに経口投与したところ、海馬での局所脳血流量(CBF)が増加した3)。
胃粘膜障害に対する作用
- ラットに経口投与したところ、compound 48/80の単回又は反復投与による腺胃部の粘膜障害部位の面積が縮小し、胃粘膜における過酸化脂質(LPO)量増加、キサンチンオキシダーゼ(XOD)活性上昇及びグルタチオンペルオキシダーゼ活性低下がそれぞれ抑制された4)5)。
抗炎症作用
- ラットに経口投与したところ、カラゲニン、卵白アルブミン、ブラジキニンによる足蹠浮腫並びにブラジキニンによる血管透過性亢進がそれぞれ抑制された。また、マウスに経口投与したところ、キシレンによる耳浮腫、酢酸による腹腔内色素漏出並びに酢酸による腹部収斂がそれぞれ抑制された6)。
- ラットに経口投与したところ、カラゲニンを含ませたコットンペレットによる肉芽腫形成が抑制された7)。
作用機序
- 本剤は、以下の作用により薬理効果を示すことが示唆されている。
血小板凝集抑制作用
- ヒト血小板において、コラーゲン、アドレナリン、ADP、STA2、アラキドン酸による血小板凝集及びATP放出を抑制し、トロンビン、ADP、STA2によるPlatelet factor 4及びβ-トロンボグロブリン放出を抑制した(in vitro)8)。
抗炎症作用
- IL-1β/ TNF-α刺激ラット肝癌細胞において、NO産生を抑制し、また、LPS刺激マウスマクロファージにおいて、NOの産生を抑制した(in vitro)9)。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 気、気血水
- 気の循環の失調であり、身体中心部から末梢へ、あるいは上半身から下半身へ巡るべき気が逆流したために生じた病態。
- 診断基準として気逆スコアが提案されている。
- 気逆には、奔豚気、咳逆上気、水逆・嘔逆、厥逆・厥冷がある。
- 気逆を改善する生薬として桂枝、呉茱萸、黄連、五味子、半夏がある
- 気逆を改善する方剤:
[★]
- 関
- 心、五臓
症状
- 焦燥感、不安感、集中力の低下、不眠、嗜眠、情緒不安定、顔面紅潮、舌尖の真紅、動悸、脈の結代、胸内苦悶感、息切れ
治療
[★]
- 関
- 黄連、黄芩、少陽病、心下痞硬
[★]
- 日
- はんげしゃしんとう
- 関
- 心虚
- 半夏、黄芩、甘草、大棗、人参、黄連、乾姜
- みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり、食欲不振で腹が鳴って軟便または下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃カタル、はっ酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症
[★]
- 日
- けいがいれんぎょうとう
[★]
- 関
- 漢方製剤、黄連湯
[★]
- 日
- おうれんとう
- 関
- 気逆
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- 日
- おうれんげどくとう
- 関
- 気逆
[★]
- 関
- 漢方製剤、黄連解毒湯
[★]
- 英
- train、(分類学)tribe
- 関
- 列、訓練、種族、族