出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/07/13 08:20:09」(JST)
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陳皮 (ちんぴ、中国語:チェンピー 拼音: chénpí、英語: Citrus reticulata peel, Citrus unshiu peel、ラテン語: Aurantii nobilis pericarpium)は、本来中国では、熟したミカン科のマンダリンオレンジの果皮を干したもので漢方薬の原料のひとつ。日本では熟したウンシュウミカンの果皮を乾燥させたもので代用している。日本薬局方においては、ウンシュウミカン又はマンダリンオレンジの成熟した果皮と定義されている[1]。
古くなったもの、陳旧なものがよいということから陳皮と呼ばれ、未成熟の青い皮を干したものは青皮と呼ばれる。
成分としてヘスペリジン[1]、ルチン[2]などフラボン配糖体が挙げられる。血圧降下作用もあり、漢方では芳香性健胃、鎮咳薬として、食欲不振、嘔吐、疼痛などに対して用いられる。外皮を陰干しして乾燥させ、1年以上たったものが生薬として利用される。
漢方方剤では二陳湯、六君子湯、補中益気湯、保済丸などの成分として配合される。
ウンシュウミカンの果皮を乾燥させた、比較的新しい陳皮は薬味に使われ、七味唐辛子の材料のひとつとしてもよく使われている。
鹿児島県奄美大島では、主にタンカンの皮を干して薬味として使用しており、奄美料理で最も有名な鶏飯の香り付けに欠かせない。
他にも風味付けのユズの代用として、味噌に混ぜて合わせ味噌としたり、炒め物、漬物に加えることも行われている。
中華料理では、配合粉末スパイスである五香粉の補助材料のひとつに加えられる場合がある。広東料理、特に順徳料理では陳皮を細切りにして、ケツギョなどの蒸し魚や貝類の蒸し物の上にネギ、トウガラシなどとともに散らしたり、「陳皮鴨」と呼ばれるアヒルの煮物に使われたり、牛肉などの肉団子に混ぜたり、白粥に入れて煮たりする。また、水に晒して、塩漬けにした後、砂糖、甘草等で味付けした九製陳皮などの菓子あるいは嗜好品が販売されている。
茶と組み合わせたり、単独で、或いは砂糖などを加えて茶外茶として飲用にすることもできる。
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ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒(医療用)
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十全大補湯 | ○ | ○ | 蒼朮 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 川芎 | ||||||||||||||
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清暑益気湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||||||||||||
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人参湯 | ○ | ○ | ○ | 蒼朮 | |||||
四君子湯 | ○ | ○ | ○ | 朮 | ○ | ○ | |||
六君子湯 | ○ | ○ | ○ | 朮 | ○ | ○ | 陳皮 | 半夏 | |
桂枝人参湯 | ○ | ○ | ○ | 蒼朮 | 桂皮 | ||||
呉茱萸湯 | ○ | ○ | ○ | 呉茱萸 |
芍薬 | 桂皮 | 大棗 | 甘草 | 生姜 | その他 | 証 | |
芍薬甘草湯 | ○ | ○ | 虚実間証 | ||||
桂枝加芍薬湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 陰証 | |
桂枝加芍薬大黄湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 大黄 | |
小建中湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 膠飴 | |
黄耆建中湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 黄耆 | |
当帰建中湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 当帰 |
甘草 | 麻黄 | 杏仁 | 大棗 | 生姜 | 細辛 | 半夏 | 陳皮 | 麦門冬 | その他 | ||
麻黄剤 | 小青竜湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | 桂皮、芍薬、五味子、乾姜 | |||||
麻黄附子細辛湯 | ○ | ○ | 附子 | ||||||||
神秘湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | 厚朴、柴胡、蘇葉 | ||||||
麦門冬湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | 人参、粳米 | ||||||
清肺湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 桔梗、茯苓、黄ごん、山茱萸、桑白皮、当帰、五味子、竹じょ、天門冬、貝母 |
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抑肝散 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||||||
抑肝散加陳皮半夏 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||||
釣藤散 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||
加味逍遥散 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||
柴胡桂枝湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
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