- 気の循環の失調であり、身体中心部から末梢へ、あるいは上半身から下半身へ巡るべき気が逆流したために生じた病態。
- 診断基準として気逆スコアが提案されている。
- 気逆には、奔豚気、咳逆上気、水逆・嘔逆、厥逆・厥冷がある。
- 気逆を改善する生薬として桂枝、呉茱萸、黄連、五味子、半夏がある
- 気逆を改善する方剤：
| 桂枝 | 甘草 | 大棗 | 生姜 | 乾姜 | 人参 | 茯苓 | 芍薬 | 半夏 | 呉茱萸 | 朮 | 黄連 | その他 | |||
| 苓桂甘棗湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||
| 桂枝加桂湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||
| 肘後方・奔豚湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||
| 苓桂味甘湯 | ○ | ○ | ○ | 五味子 | |||||||||||
| 苓桂朮甘湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||
| 桂枝加竜骨牡蠣湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 竜骨 | 牡蠣 | ||||||||
| 桂枝人参湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||
| 黄連湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
| 黄連解毒湯 | ○ | 黄芩 | 黄柏 | 山梔子 | |||||||||||
| 呉茱萸湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||
Japanese Journal
- interview 海老沢勝二 : 日本ゴルフツアー機構会長に聞く 元NHK会長の心意気「逆風下の新転地」を語る
- 海老沢 勝二
- Boss 27(7), 73-75, 2012-06
- NAID 40019303316
- 神農本草経のABC(66)「気逆」に関する疾患に使用される生薬
- 漢方療法 16(1), 18-24, 2012-04
- NAID 40019263766
- B371 大気逆解析モデルによる陸域CO_2収支推定を利用した陸域炭素循環モデル改善への試み(スペシャル・セッション「大気中の二酸化炭素観測手法の新たな展開とそのデータ利用」,一般口頭発表)
- 市井 和仁,近藤 雅征,佐々井 崇博,植山 雅仁
- 大会講演予講集 100, 191, 2011-10-31
- NAID 110008912926
- 心拍変動パワースペクトル解析からみた更年期障害女性の症状と自律神経活動動態 : 気逆病態の関連性を含めて
- 後山 尚久,堤 英雄,向坂 直哉,藤原 祥子,佐久間 航
- 日本東洋醫學雜誌 = Japanese journal of oriental medicine 62(2), 113-119, 2011-03-20
- … 東洋医学の気逆の症状である冷えのぼせおよび焦燥は，交感神経機能亢進，副交感神経機能減退の可能性が示され，自律神経活動の評価が漢方診療，あるいは東西融合医療へ応用できる可能性が推察された。 …
- NAID 10027959665
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- 加齢に伴って起こる更年期は、漢方では「腎虚 [ ジンキョ ]」によるものと考えられます。 女性の更年期は閉経前後に急激に起こる「腎虚」の影響で、「気逆 [ キギャク ]」を伴いやすいのが特徴です。冷え・のぼせ、ホット ...
- ②：気が上に上がる状態 （気逆） エネルギーが頭に逆上すること のぼせ 顔のほてり イライラ 首すじ・肩のこり、 手足の冷え 不眠 便秘 怒りやすい 頭痛 動悸 自律神経の乱れ 脱毛 鼻づまり 脈の乱れ、 咳（乾いた咳） <気逆に効く ...
- 東洋医学・鍼灸・漢方に関する言葉を集めたWikiです！ぜひ、みんなで作り上げましょう(*'-') ... 気逆とは、気の昇降機能が失調し、気が上逆する病的状態をいう。肺・肝・胃によくみられる。 肺気上逆：宣発・粛降作用の失調により ...
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★リンクテーブル★
| リンク元 | 「呉茱萸湯」「臍上悸」「気血水」「桂枝人参湯」「苓桂朮甘湯」 |
| 関連記事 | 「逆」 |
「呉茱萸湯」
- 比較的体力が低下した冷え症の人で、反復性に起こる激しい頭痛が目標となる。
- 項背のこりや嘔吐、心窩部膨満感、振水音などを認めることが多い。
- 発作性、発動性の頭痛に用いる。片頭痛の第一選択薬。陰証・虚証、気逆、脾虚、離寒、腹診にて心下痞こうを認める。
「臍上悸」
- (和漢診療学 第2版)
- 臍の上部の正中線上、またはやや左側に手掌や指頭を軽く置いた状態で触知する腹部大動脈の拍動
- 気逆に水滞を兼ねた病態に深く関連して現れる。
- 苓桂朮甘湯・苓桂甘棗湯・桂枝加竜骨牡蛎湯などの気逆の治療方剤が適応となる場合に高頻度で認められる。柴胡桂枝乾姜湯・柴胡加竜骨牡蛎湯などの適応でもしばしば認められる。
「気血水」
- 気：生体活動を営む根源的エネルギー
- 血：生体を物質的に支える赤色の液体
- 水：生体を物質的にさせる無色の液体