- 英
- immunoglobulin G、IgG
- 関
- 免疫グロブリン immunoglobulin Ig
- 免疫グロブリンG1、イムノグロブリンG、免疫グロブリンG2、免疫グロブリンG3、免疫グロブリンG4
WordNet
- a class of proteins produced in lymph tissue in vertebrates and that function as antibodies in the immune response (同)Ig, immune serum globulin, immune gamma globulin, immune_globulin
- a unit of force equal to the force exerted by gravity; used to indicate the force to which a body is subjected when it is accelerated (同)gee, g-force
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/16 06:54:17」(JST)
[Wiki ja表示]
免疫グロブリンG(めんえきグロブリンG、Immunoglobulin G、IgG)は単量体型の免疫グロブリンで、2つの重鎖γと2つの軽鎖からなっている。それぞれの複合体は2つずつの抗原結合部位を持っている。免疫グロブリンの中では最も数の多いものである。ヒトの血清の免疫グロブリンの75%を占め[1]、体中の血液、組織液に存在する。
鳥類のIgGはしばしばIgYと呼ばれ、血清と卵黄の中に見られる[2]。
目次
- 1 機能
- 2 サブクラス
- 3 出典
- 4 外部リンク
機能[編集]
IgGはヒトの胎盤を通過できる唯一のアイソタイプであり、自分の免疫系を確立する生後1週間までの間、胎児を守っている。
IgGはウイルス、細菌、真菌など様々な種類の病原体と結合し、補体、オプソニンによる食作用、毒素の中和などによって生体を守っている。
IgGは食物アレルギーの原因にもなり、IgEの引き起こす即効性の食物アレルギーと比べると遅発性である。
サブクラス[編集]
ヒトの場合
種類 |
割合 |
胎盤の通過 |
補体の活性化 |
食細胞のFc部位への結合 |
IgG1 |
66% |
する |
2番目に高い |
高い |
IgG2 |
23% |
しない |
3番目に高い |
極めて低い |
IgG3 |
7% |
する |
最も高い |
高い |
IgG4 |
4% |
する |
しない |
中程度 |
動物種によってサブクラスの数は異なる。
出典[編集]
- ^ Junqueira, Luiz C.; Jose Carneiro (2003). Basic Histology. McGraw-Hill. ISBN 0838505902.
- ^ Chicken Antibody Frequently Asked Questions
外部リンク[編集]
- A booklet with everything you wanted to know about IgG subclasses
タンパク質の四次構造 |
|
全般 |
球状タンパク質 - 線維状タンパク質 - 膜タンパク質 - コイルドコイル
|
|
二量体 |
ロイシンジッパー
|
|
三量体 |
コラーゲン - ヘマグルチニン - オルニチントランスカルバミラーゼ
|
|
四量体 |
ヘモグロビン - 免疫グロブリンG - アビジン - スペクトリン
|
|
六量体 |
dnaBヘリカーゼ - ヘモシアニン - グルタミンデヒドロゲナーゼ1
|
|
八量体 |
ヌクレオソーム - ヘムエリスリン
|
|
微小繊維 |
アクチン - チューブリン - 鞭毛 - 性繊毛 - 線毛
|
|
複合体 |
転写開始前複合体 - 免疫グロブリンM - カルボキシソーム
|
|
機械 |
プロテアソーム - リボソーム - ATP合成酵素 - RNAポリメラーゼ - スプライソソーム
|
|
ウイルス |
カプシド
|
|
沈殿 |
塩析 - ホフマイスターシリーズ
|
|
分類方法 |
超遠心分離 - 分子排斥クロマトグラフィー
|
|
←三次構造
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 特発性血小板減少性紫斑病の患者血清中から検出された新規IgG3κ-CK-MM型マクロCK1の検索
- 涙腺生検を施行した免疫グロブリンG4関連慢性涙腺炎(Mikulicz病)の1例 (特集 第64回日本臨床眼科学会講演集(6))
Related Links
- 免疫グロブリンG(めんえきグロブリンG、Immunoglobulin G、IgG)は単量体型の免疫 グロブリンで、2つの重鎖γと2つの軽鎖からなっている。それぞれの複合体は2つずつの 抗原結合部位を持っている。免疫グロブリンの中では最も数の多いものである。ヒトの ...
- 2)免疫グロブリンG(Immunoglobulin G=IgG)の構造と機能. IgGは、血液中に最も多く 存在し、量的には免疫グロブリン全体の約80%を占め、液性免疫の主役です。図に示す ように、IgGは2本の軽鎖〔けいさ〕と2本の重鎖〔じゅうさ〕が結合したY字型をしてい ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ガンマーグロブリン筋注450mg/3mL「化血研」
組成
- 本剤1バイアル(3mL製剤)中の組成は下記のとおりである。
有効成分
添加物
- グリシン:67.5mg
チメロサール:0.3mg
*塩化ナトリウム:18mg
- 本剤の有効成分である免疫グロブリンGは、ヒトの血液(採血国:日本、採血方法:献血)を原材料としている。また、本剤は製造工程でブタの腸粘膜由来成分(ヘパリン)を使用している。
禁忌
効能または効果
無又は低ガンマグロブリン血症1),2)
下記のウイルス性疾患の予防と症状の軽減
- 無又は低ガンマグロブリン血症には、免疫グロブリンGとして通常体重1kg当たり100〜300mgを毎月1回筋肉内注射する。
麻疹、A型肝炎及びポリオの予防及び症状の軽減には、免疫グロブリンGとして通常体重1kg当たり1回15〜50mgを筋肉内注射する。
なお、いずれの場合も症状により適宜増減する。
参考
- 各適応ごとの用量(体重1kg当たり)は、下記のとおりである。
無又は低ガンマグロブリン血症
初回量
- 免疫グロブリンGとして:200〜300mg
注射用量:1.33〜2mL
維持量
- 免疫グロブリンGとして:100〜150mg
注射用量:0.67〜1mL
下記のウイルス性疾患の予防及び症状の軽減
・麻疹
- 免疫グロブリンGとして:15〜50mg
注射用量:0.1〜0.33mL
・A型肝炎
- 免疫グロブリンGとして:15〜50mg
注射用量:0.1〜0.33mL
・ポリオ
- 免疫グロブリンGとして:40〜50mg
注射用量:0.27〜0.33mL
慎重投与
IgA欠損症の患者
- [抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある。]
溶血性・失血性貧血の患者
- [ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。]
免疫不全患者・免疫抑制状態の患者
- [ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。]
重大な副作用
ショック
(頻度不明)
- ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、悪寒、嘔気、発汗、腰痛等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗体活性
- 本剤は、麻疹抗体価5単位/mL以上を含有し、また、A型肝炎ウイルス及び各種の細菌、ウイルス、毒素に対する抗体活性が認められる。7)
オプソニン効果
- 生体本来の免疫グロブリンGと同様、食細胞の貪食能、殺菌能の増強効果等のオプソニン効果が認められる。8)
溶菌活性能
- 正常な補体の活性化にもとづく溶菌活性を有している。9)
★リンクテーブル★
[★]
[★]
- 英
- immunoglobulin G2、IgG2
- 関
- 免疫グロブリンG、免疫グロブリンG1、免疫グロブリンG3、免疫グロブリンG4
-IgG2
[★]
ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリンG
- 関
- 血液製剤類、人免疫グロブリンG、免疫グロブリンG、IgG
[★]
- 英
- immunoglobulin G
- 関
- 免疫グロブリンG
[★]
免疫グロブリンG immunoglobulin G
[★]
免疫グロブリンG IgG
[★]
- 英
- immunoglobulin G1、IgG1
- 関
- 免疫グロブリンG、免疫グロブリンG2、免疫グロブリンG3、免疫グロブリンG4
[★]
- 英
- immunoglobulin G3、IgG3
- 関
- 免疫グロブリンG、免疫グロブリンG1、免疫グロブリンG2、免疫グロブリンG4
[★]
- 英
- immunoglobulin G receptor、IgG receptor
- 関
- IgGレセプター、IgG受容体、免疫グロブリンG受容体
[★]
- 英
- serum immunoglobulin G
[★]
- 英
- immunoglobulin, Ig
- 同
- 抗体
- 商
- HBグロブリン、ヴェノグロブリン、ガンマーグロブリン、ガンマガード、ガンマグロブリン、グロブリン、グロベニン-I、サイモグロブリン、サングロポール、ゼットブリン、テタノセーラ、テタノブリン、テタノブリンIH、はぶ抗毒素、ヒスタグロビン、ベニロン-I、ヘパトセーラ、ヘブスブリン、ヘブスブリンIH、ポリグロビン、まむし抗毒素、抗Dグロブリン、抗D人免疫グロブリン、抗HBs人免疫グロブリン、破傷風グロブリン
- 関
- 免疫、T細胞受容体、リンパ球抗原受容体
- IgM、IgD、IgG、IgA、IgE
構造
- H鎖とL鎖からなり、Igドメインをそれぞれ4つ(IgMとIgEは5つ)、2つもつ。
胎児の免疫グロブリン
- 胎児は母胎より免疫グロブリンをもらうが、生後六ヶ月で消失する (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.12)
- 自分で抗体を作る能力は3-6歳で完成する (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.12)
免疫グロブリンの特性 (IMM.161)
抗体
|
IgG1
|
IgG2
|
IgG3
|
IgG4
|
IgM
|
IgA1
|
IgA2
|
IgD
|
IgE
|
重鎖
|
γ1
|
γ2
|
γ3
|
γ4
|
μ
|
α1
|
α2
|
δ
|
ε
|
分子量
|
146
|
146
|
165
|
146
|
970
|
160
|
160
|
184
|
188
|
補体活性化(古典的経路)
|
++
|
+
|
+++
|
-
|
++++
|
-
|
-
|
-
|
-
|
補体活性化(代替経路)
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
+
|
-
|
-
|
-
|
胎盤通過
|
+++
|
+
|
++
|
±
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
食細胞FcRへの結合
|
+
|
-
|
+
|
±
|
-
|
+
|
+
|
-
|
+
|
肥満細胞・好塩基球への結合
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
+++
|
staphylococcal Protein Aとの反応性
|
+
|
+
|
±
|
+
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
免疫グロブリンの遺伝子再構成 (IMM.144)
多様性の獲得機構
- 多数のV遺伝子
- VJとJDV遺伝子の組み換え
- 組み換え時の不正確性(塩基欠損、付加、N塩基)(CDR3)
- 体細胞突然変異(CDR1,CDR2)
- H鎖とL鎖の組み合わせ
シグナル伝達
基準値
- 小児基準値研究班(編):日本人小児の臨床検査基準値。日本公衆衛生協会、1997
- SPE.704
|
IgG
|
IgA
|
IgM
|
♂
|
♀
|
♂
|
♀
|
♂
|
♀
|
1ヶ月
|
400 ~ 1030
|
ー ~ 24
|
21 ~ 96
|
6ヶ月
|
290 ~ 950
|
8 ~ 50
|
46 ~ 176
|
1歳
|
460 ~ 1220
|
470 ~ 1210
|
16 ~ 128
|
14 ~ 98
|
57 ~ 260
|
81 ~ 314
|
3歳
|
530 ~ 1340
|
540 ~ 1340
|
25 ~ 174
|
22 ~ 150
|
63 ~ 279
|
86 ~ 332
|
6歳
|
630 ~ 1490
|
650 ~ 1530
|
45 ~ 258
|
38 ~ 238
|
72 ~ 305
|
92 ~ 353
|
12歳
|
750 ~ 1660
|
790 ~ 1740
|
71 ~ 352
|
63 ~ 373
|
72 ~ 306
|
100 ~ 380
|
成人
|
680 ~ 1620
|
84 ~ 438
|
380 ~ 1620
|
臨床関連
免疫グロブリンの量的変化による疾患
[★]
- 英
- immunity, immune
- 関
- 免疫系
免疫の種類 (PT.246-251)
T細胞の種類
ヘルパーT細胞の種類
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- globulin (Z)
- 商
- ヴェノグロブリン、ガンマーグロブリン、ガンマガード、ガンマグロブリン、グロブリン、グロベニン、サイモグロブリン、サングロポール、ゼットブリン、テタノセーラ、テタノブリン、テタノブリンIH、ヒスタグロビン、ベニロン、ヘパトセーラ、ヘブスブリン、ヘブスブリンIH、ポリグロビン、乾燥HBグロブリン、乾燥はぶ抗毒素、乾燥まむし抗毒素、抗Dグロブリン、抗D人免疫グロブリン、抗HBs人免疫グロブリン、破傷風グロブリン
- 関
- アルブミン、フィブリノーゲン
機能 (PT.234)
- α1-グロブリン
- α2-グロブリン
- ビタミンやホルモンを運搬
- α2-グロブリンの一種であるハプトグロビンは溶血により生じたヘモグロビンを捕捉し、尿細管の閉塞を防ぐ
- βグロブリン
- γグロブリン
[★]