- 25歳の女性。最近、右手の使いにくさと両上肢のしびれ感とがあり来院した。数年前から後頸部の痛みを自覚していた。頸椎MRIのT1強調矢状断像を以下に示す。この患者でみられないのはどれか。
- a. 上肢の痛覚低下
- b. 手指骨間筋の萎縮
- c. 下肢の振動覚低下
- d. 膝蓋腱反射の亢進
- e. 上腕二頭筋反射の低下
[正答]
※国試ナビ4※ [099H003]←[国試_099]→[099H005]
★リンクテーブル★
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- 30歳の2回経産婦。分娩は2回とも児頭骨盤不均衡(CPD)のため帝王切開を受けた。妊娠30週3日で少量の性器出血があり、近医から紹介され入院した。内診所見では子宮口未開大。超音波断層検査では胎児の推定体重は1,500gである。入院直後の胎児心拍陣痛図とMRIとを以下に示す。考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099H002]←[国試_099]→[099H004]
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- 32歳の女性。20歳ころから年に数回、側頭部に拍動性頭痛があった。今朝、突然左半分の視野にキラキラ光る歯車様のものが出現して15分持続し消失した。その後10分程して側頭部を中心に拍動性の激しい頭痛が出現し来院した。身体所見では神経学的に異常は認めない。頭部単純CTに異常はない。適切な治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099H004]←[国試_099]→[099H006]
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- syring myelia
- 英
- syringomyelia
- 関
- 水髄空洞症 hydrosyringomyelia、水髄症 hydromyelia、髄内空洞形成 intramedullary cavitation
概念
症状
- 初発症状:上肢の痺れ、痛みなどの不快感、頭痛、頚部痛。頭痛、頚部痛は咳や怒責により増強。(SCN.324)
- 宙づり型、ジャケットタイプの髄節性の解離性知覚障害:微細な触覚・深部感覚は保たれる。温痛覚、粗大な触覚は障害される。 ← 中心管前方の脊髄白交連の障害によるという説があったが、今では後角障害によるものと考えられている(SCN.324)。
- 前角、側索に障害が及ぶと下位ニューロンの障害が加わる:上肢の筋力低下、筋緊張低下、筋萎縮、深部腱反射の低下~消失。下肢の脱力があるが、むしろ痙性麻痺で深部感覚は亢進する(頚部の脊髄空洞症ならば、下肢の前角ニューロンはreserveされるから?)。(SCN.324)
国試
-延髄空洞症