- 25歳の男性。作業中に建造物が倒れ、下半身が約12時間下敷きになり、救出後、直ちに搬入された。入院時バイタルサインは安定していたが、両下肢の強い疼痛、腫脹および圧痛を認めた。骨盤と下肢とに骨折はなく、両側足背動脈は触知可能であった。入院翌日から尿が赤褐色となってきた。この時点でみられるのはどれか。
- a. 血小板の減少
- b. 尿中の脂肪滴
- c. 筋区画内圧の上昇
- d. 皮膚血流の増加
- e. 血清カリウムの低下
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 61歳の女性。右膝関節の激痛と腫脹とを主訴に来院した。境界型糖尿病の既往歴がある。2年前から変形性膝関節症の保存的治療を受けている。関節内注射を受けた後から、徐々に疼痛の増加と腫脹とが出現した。体温38.8℃。右膝関節に腫脹、熱感および膝蓋跳動を認める。関節穿刺液所見:低粘稠、混濁、白血球70,000、糖25mg/dl、尿酸塩(-)、ピロリン酸カルシウム結晶(-)。血液所見:赤血球375万、Hb11.2g/dl、白血球12,000、血小板37万。血清生化学所見:血糖140mg/dl、総蛋白6.4g/dl、アルブミン3.2g/dl。免疫学所見:CRP7.4mg/dl、リウマトイド因子陰性。対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a. 関節の持続洗浄
- b. 抗菌薬の全身投与
- c. 人工膝関節全置換術
- d. 大腿四頭筋強化運動
- e. 膝関節可動域拡大訓練
[正答]
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- 10歳の男児。けいれんを主訴に来院した。乳幼児期に発熱時けいれんが10回以上あった。最近しばしば上下肢の攣縮がみられる。朝方、数分間に及ぶ全身けいれんをきたした。う歯が多数みられる。血清生化学所見:Na146mEq/l、K3.6mEq/l、Cl102mEq/l、Ca6.0mg/dl、P8.1mg/dl、TSH0.3μU/ml(基準0.2~4.0)、FT42.0ng/dl(基準0.8~2.2)、PTH6.0pg/ml(基準10~60)。頭部単純CTを以下に示す。
[正答]
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