出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/02 22:57:14」(JST)
「エレクトロニカ」あるいは「エレクトロ・ポップ」とは異なります。 |
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Electro | |
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様式的起源 | Disco Synthpop |
文化的起源 | 1980年代初頭のヨーロッパ、アメリカ合衆国 (ニューヨーク・デトロイト)及び日本 |
使用楽器 | Synthesizer (keytar), drum machine, vocoder, sampler |
流行時期 | 1982年から1985年の間 |
派生ジャンル | Miami bass – Funk carioca – Freestyle – Techno – Breakbeat |
サブジャンル | |
Electro hop | |
融合ジャンル | |
Ghettotech | |
関連項目 | |
クラフトワーク アフリカ・バンバータ |
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エレクトロ(英: Electro; electro-funk もしくは electro-boogie の略称[1])とは、1982年から1985年の間に流行した電子音楽の1ジャンルである。楽器としてシンセサイザーのローランド・TR-808を使い、ヨーロッパの電子音楽とアメリカのファンクが融合して成立した。初期のブレイクダンスのBGMとして愛用され、後のさまざまなダンスミュージックへ影響を与えた。
また、2000年代中盤以降の日本国内において、ロック色やニューウエーブ色が強い電子音を取り入れたダンスポップを「エレクトロ」と呼ぶメディアがあるが、本項目で扱う音楽ジャンルとは異なっている。
ニューヨーク、ブロンクス出身のDJであったアフリカ・バンバータが、彼のDJプレイでもよく回していたクラフトワークの「ヨーロッパ特急」のメロディ、同「ナンバース」(『コンピューター・ワールド』に収録)のビートをサンプリングして旧友アーサー・ベーカーとともに作ったレコード、「プラネット・ロック」(1982年リリース)がその起源とされる。ラップをフィーチャーしたこのレコードでラップをより広め、バンバータはそれらの功績から初期ヒップホップ界において三大DJの一人に数えられる。このエレクトロはヒップホップ、テクノ、双方の音楽に影響を与えた。ドラムマシンのTR-808を使ったビートが特徴的であり、初期はエレクトロ・ファンクとも呼ばれていた。エレクトロは曲の基礎に、基本的にクラフトワークの「ナンバース」のビートを使うか、これをアレンジしたものを使っていたため、ほぼ似たり寄ったりの曲が多い。この音楽の流行は短命で終わり、1985年を境にメジャーからのレコード発売は途絶えている。途中、エレクトロの一部がマイアミにて発展し、1990年代初頭にマイアミベースとして人気を博したこともあった。
以降もデトロイトやオランダなどのアーティストにより、細々とではあるがエレクトロの作品は作られ続けている。それらはニュー・エレクトロなどと呼ばれる場合もあるが、基本的なスタイルは1980年代初期のそれと変わっていない。
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