- 英
- patent foramen ovale, PFO
- 関
- 卵円孔
- 本来、出生後すぐに閉鎖するはずの卵円孔が閉鎖しないまま開存すること。
- 小さい場合は無症候のまま経過する。
- 大きい場合、心房中隔欠損症 ASDと同様の病態を呈する。
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 卵円孔を介する platypnea orthodeoxia syndrome の1例
- 木村 舞,秋間 崇,大畑 有希子 [他],石岡 宏太,影山 智己,長友 祐司,神吉 秀明,石川 士郎,村山 晃
- 日本内科学会雑誌 100(11), 3333-3335, 2011-11-10
- NAID 10030390695
- 僧帽弁狭窄症と伸展性卵円孔開存により Lutembacher 症候群類似の血行動態を示した高齢女性の1例
- 大沼 芳子,水島 浩行,石瀬 久也,神保 正樹
- Japanese journal of medical ultrasonics = 超音波医学 38(4), 465-472, 2011-07-15
- NAID 10029742683
Related Links
- 卵円孔とは、心臓にある孔であり、 この孔は通常赤ちゃんが胎内にある時は存在していますが、出生後すぐに閉じる必要があります。 それが閉じない場合に、卵円孔開存(patent foramen ovale 、略してPFO)と呼ばれる病態が発生 ...
- 「奇異性脳梗塞の再発予防を目的とした卵円孔開存症のカテーテル閉鎖術」 卵円孔開存症と脳梗塞について 心房中隔は心臓の中の右心房と左心房の間を隔てる壁です。この壁のどこかに何らかの理由で穴が開いている状態を心房中隔 ...
- しかし、20%程の確率で卵円孔が5mmほど開いたままの状態となり、卵円孔開存と呼ぶ。卵円孔開存がみられ、血液が通常とは異なる ルートを流れる(右―左シャント)と、脳梗塞の一種である、奇異性脳塞栓症を引き起こす場合がある ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- acute arterial occlusion
- 同
- 急性動脈閉塞
- 関
- 動脈閉塞症
病因
- ガイドライン1改変
臨床的分類
|
予後
|
臨書所見
|
ドプラ聴診器所見
|
|
知覚消失
|
筋力低下
|
動脈
|
静脈
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I
|
viable (下肢循環が維持されている状態)
|
ただちに下肢生命が脅かされることはない
|
|
なし
|
聞こえる
|
聞こえる
|
IIa
|
threatened viability (下肢生命が脅かされる状態)/marginally(境界型)
|
早急な治療により救肢が可能
|
軽度(足趾)/なし
|
なし
|
(しばしば) 聞き取れない
|
聞き取れる
|
IIb
|
threatened viability (下肢生命が脅かされる状態)/immediately(緊急型)
|
ただちに血行再建することにより救肢が可能
|
足趾以外にも 安静時痛を伴う
|
軽度~中等度
|
聞き取れない
|
聞き取れる
|
III
|
irreversible (不可逆的な状態)
|
組織大量喪失または、恒久的な神経障害が避けられない
|
重度 知覚消失
|
重度 麻痺(筋硬直)
|
聞き取れない
|
聞き取れない
|
治療
- ガイドライン1 SSUR.421 YN.C-152
- 急性動脈閉塞症の診断がつけばすぐに血栓形成の進展、およびこれによる再閉塞を予防するためにヘパリンを投与。
- 急性下肢虚血の臨床的分類(TASC区分?)I, IIaでは経カテーテル直接血栓溶解療法(catheter directed thrombolysis, CDT)を考慮
- TASC区分IIbでは外科的血行再建の適応(フォガティカテーテルによる血栓除去など)
- TASC区分IIIやTASC区分IIb以上で血栓塞栓除去術が奏効しない例において、肢切断が行われる。
合併症
予後
- ガイドライン1
- 動脈閉塞から6時間以内であれば高率に救肢可能であり、血栓塞栓除去術の良い適応。
- 24時間を経過すると約20%の症例で肢切断を要する。
- 死亡率は15-20%
ガイドライン
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_shigematsu_h.pdf
- 2. INTER-SOCIETY CONSENSUS FOR THE MANAGEMENT OF PERIPHERAL ARTERIAL DISEASE (TASC II)
- http://www.tasc-2-pad.org/upload/SSRubriqueProduit/Fichier2/597.pdf
[★]
- 英
- atrial septal defect ASD, atrial septal defects ASDs
- 関
- 先天性心疾患、心室中隔欠損症、動脈管開存症
left to right shunt
- prominent right ventricular cardiac impulse, a systolic ejection murmur heard in the pulmonic area and along the left sternal border, and fixed splitting of the second heart sound.
定義
- 先天性心疾患
- 心房中隔に欠損孔があるため左房と右房が交通する
疫学
- 小児期のCHDの約10%、成人のCHDの約40%(医学辞書?)。先天性心疾患の7-10%(SSUR.356)
- 女性に多い。男:女=1:2
分類
- 図:SSUR.356
欠損孔の部位による分類
- 二次孔欠損は卵円窩の位置に欠損孔がある ≠ 卵円孔開存
- 静脈洞型は上、下大静脈入口部付近や冠静脈洞の欠損であり、しばしば部分肺静脈還流異常を伴う。
- 3. 一次孔欠損(15%)、(部分型心内膜床欠損としてあつかわれるとか)
- 一次孔欠損(心内膜床欠損不完全型)は、房室弁孔に隣接する房室中隔の欠損であり、房室弁(僧帽弁、三尖弁)の裂隙(クレフト)や閉鎖不全を伴う。
病態
- 心房で左-右短絡 → 右心系に容量負荷 → 右心不全
- 右心系の容量負荷 → 肺血流↑ →肺血管床の閉塞性病変・肺高血圧症
検査
聴診
- 下部左胸骨縁に拍動聴取。拡張した右室の収縮:RV heave
- II音:widened, fix slitting pattern 固定性分裂
- 上左胸骨縁:収縮期雑音 :肺動脈弁に多くの血流が流れることによる → 相対的PS
- 下左胸骨縁:拡張期中期雑音:三尖弁を通って血流がたくさん流れ込むため。 → 相対的TS
- 心房間の圧格差は大きくないので、ASDの欠損孔を血液が通ることによる雑音はない。
検査
心エコー
- 心室中隔の奇異性運動
- 右室腔の拡大
- 僧帽弁の高位屈曲点と収縮期前方運動
- カラードプラ心エコーにおけるジェット
心電図
合併症
- 僧帽弁逸脱症、心房細動、心不全、肺感染症(肺高血圧と関連)、肺高血圧
治療
[★]
- 英
- platypnea
- 関
- 起坐呼吸
[★]
- 英
- oval fossa (Z,KL)
- ラ
- fossa ovalis (N,Z,KH), FO
- 関
- 卵円孔開存、卵円孔
[★]
卵円孔開存 patent foramen ovale
[★]
- 同
- foramen ovale
- 関
- 卵円窩、卵円孔開存
頭蓋(蝶形骨)の卵円孔
- 英
- oval foramen, foramen ovale
- ラ
- foramen ovale (M)
心臓の卵円孔
- 英
- oval foramen
- ラ
- foramen ovale (M)
閉鎖時期
- 生後数分で閉鎖し、器質的に閉鎖するのは生後数週間後。(G10M.29)
卵円孔弁(中隔鎌)
N. 217
[★]
- 英
- persistence
- 関
- 持続、残留性、遺残