- 英
- acoustic schwannoma、acoustic neurinoma
- 同
- 前庭神経鞘腫 vestibular schwannoma、聴神経線維鞘腫 acoustic neurilemmoma
- 関
- 聴神経腫瘍、前庭神経鞘腫、聴神経シュワン細胞腫
概念
- 前庭神経鞘腫とも呼ばれる。聴神経のシュワン細胞に由来する良性腫瘍。
病理
- Antoni A型:腫瘍が柵状配列をとっている。
- Antoni B型:細胞が変性して粗な領域。エオシン染色性弱い。
検査
- T1:低信号
- T2:高信号
- ガドリニウム造影:均一に増強される
鑑別疾患
- 小脳橋角部髄膜腫 :T1で低信号、T2で高信号、造影で高信号。腫瘍付着硬膜の造影効果。鑑別点は錐体骨部への付着が広くはっきりとしており、。
- 小脳橋角部類表皮嚢胞:T1で低信号、拡散強調画像で高信号
- 三叉神経鞘腫
- クモ膜嚢胞
- 脂肪腫
- 血管芽腫
- 転移性脳腫瘍
治療
- 3cm未満:手術両方 or 定位的放射線治療(ガンマナイフ)
- 3cm以上:手術両方
- 手術療法:後頭蓋窩開頭法(耳介後部からのアプローチ)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 清水 暢裕,清水 庸夫
- The Kitakanto medical journal 62(2), 237-237, 2012-05-01
- NAID 120004160939
- 症例報告 運動失調に対する軟性コルセットと弾性ストッキングの有効性 : 聴神経鞘腫により運動失調を呈した1症例を通して
- 定位放射線治療後手術治療を必要とした聴神経鞘腫の臨床分類と病理所見
- 福田 直,佐々木 晶子,小林 信介 [他],北原 功雄,水谷 徹
- 昭和医学会雑誌 72(4), 479-487, 2012
- 放射線治療後腫瘍制御が不良で手術治療を施行した10例の手術適応,手術時期,画像所見,術中所見,病理所見に関して検討した.平均年齢は52.3歳(17~70歳),男性5例,女性5例,放射線治療はガンマナイフ8例,Xナイフ1例,陽子線1例で,放射線治療から手術にいたる期間は平均63.3か月(30~96か月)であった.手術適応は,腫瘍実質成分増大が原因で神経症状の悪化や追加が認められた症例,嚢胞が腫瘍実質 …
- NAID 130003378208
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- 多くの場合、神経鞘腫はこれらの神経が脳・脊髄を出てから骨の孔に入るまでのわずか な場所から発生しますが、末梢神経や軟部組織にも発生します。聴神経(第8脳神経) から発生することが最も多く(70~80%)、次いで三叉(さんさ)神経、顔面神経などから ...
- 聴神経腫瘍(聴神経鞘腫とも呼ばれます)とは、良性の脳腫瘍で、聴神経の周りを鞘の ように被っているシュワン細胞と呼ばれる細胞から発生する腫瘍のことです。この腫瘍は 良性の腫瘍で、非常にゆっくりとしたスピードで大きくなります。腫瘍が成長するのに ...
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★リンクテーブル★
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095B051]←[国試_095]→[095B053]
[★]
[★]
- 英
- brain tumor, cerebral tumor
- 同
- 脳新生物 brain neoplasm
- 関
- 頭蓋内腫瘍
概念
分類
-
-
疫学
- 発生率:10万人対10-15人。罹患率:10万人対46人 →
腫瘍別発生頻度
YN.J.188
小児の脳腫瘍
- SCN.173
- 腫瘍:星細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、胚細胞腫、上衣腫の順に多い。
- 部位:1歳まではテント上、2-7歳まではテント下、8-15歳まではテント上に多い。
- SRA.163
|
後発年齢
|
好発部位
|
小脳星細胞腫
|
5~10歳
|
小脳半球
|
髄芽腫
|
5~10歳(男児に多い)
|
小脳虫部から発生
|
頭蓋咽頭腫
|
10~15歳
|
トルコ鞍上部
|
上衣腫
|
10~15,30~40歳
|
第四脳室、側脳室
|
髄芽腫
|
10~30歳
|
松果体部、トルコ鞍上部
|
脳幹部膠腫
|
~15歳
|
橋
|
視神経膠腫
|
~15歳
|
視神経視交叉
|
放射線感受性
- SCN.173
転移性脳腫瘍
- 肺癌(約半数)、乳癌、消化器癌、腎癌
- 頻度:肺癌>乳癌>胃・腸癌 (SCN.173)
石灰化が見られる脳腫瘍
- 乏突起膠腫:CT上、低吸収領域の中に石灰化がみられる。(SCN.173)
- 上衣腫:CT:(単純CT)等~低吸収、(造影CT)中~強度の増強。小嚢胞や壊死、石灰化を認める
- 髄膜腫:腫瘍の一部石灰化が少なからず見られる
- 頭蓋咽頭腫:小児において石灰沈着が高頻度にみられる。
嚢胞性腫瘍
参考
- http://www.gsic.jp/cancer/cc_19/hc/02.html
- 1-1. がんサポートセンター 脳腫瘍 フローチャート
- http://www.gsic.jp/cancer/cc_19/hc/cc_19_021.html
- http://www.ebm.jp/disease/brain/07noshuyo1/guide.html
- http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/data/brain_adult.html
- http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/data/brain_child.html
- http://www.geocities.jp/ululu_o_ululu/report-11.html
国試
[★]
- 英
- vestibulocochlear nerve (N)
- ラ
- nervus vestibulocochlearis
- 同
- 第8脳神経 eighth cranial nerve CN VIII
- 関
- 脳神経、内耳道 internal auditory meatus
一般感覚性
|
臓性感覚性
|
特殊感覚性
|
体性運動性
|
臓性運動性
|
鰓弓運動性
|
神経細胞(中枢神経外)
|
神経細胞(中脳)
|
神経細胞(橋)
|
神経細胞(延髄)
|
神経細胞(脊髄)
|
○-< 節後ニューロン
|
頭蓋からの出口
|
分布と機能
|
○
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|
|
|
|
|
膝神経節
|
|
|
|
|
|
内耳道、顔神経管、茎乳突孔
|
外耳道の皮膚の感覚
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|
|
○
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|
|
|
膝神経節
|
|
|
|
|
|
舌の2/3,口腔底、口蓋の味覚
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|
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|
○
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|
|
|
○
|
|
|
翼口神経節、顎下神経節
|
副交感神経:顎下腺、舌下腺、涙腺、鼻と口蓋の腺
|
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|
|
|
|
○
|
|
|
○
|
|
|
|
支配筋:顔の表情筋、中耳のアブミ骨、茎突舌骨筋、顎二腹筋の後腹
|
臨床関連
[★]
- 英
- neurofibromatosis type 2 NF2, neurofibromatosis type II NF II, neurofibromatosis 2
- 同
- 神経線維腫症II型
- 関
- 神経線維腫症1型 neurofibromatosis type 1 NF1
概念
病因
- NF2遺伝子。NF2蛋白=マーリン merlin(moesin-ezrin-radxin like protein)
遺伝
疫学
症状
- 難聴、めまい、平衡覚の異常
合併症
診断
検査
治療
診断基準(NIH)
- 以下の1つ以上を満たす。
予後
[★]
聴神経鞘腫、聴神経シュワン細胞腫
- 関
- acoustic neurinoma、acoustic neuroma、bilateral acoustic neurofibromatosis、neurofibromatosis 2、neurofibromatosis II、neurofibromatosis type 2、neurofibromatosis type II、type 2 neurofibromatosis、type II neurofibromatosis、vestibular schwannoma
[★]
- 英
- acoustic neuroma, acoustic nerve tumor, acoustic tumor
- 同?????
- 聴神経鞘腫 acoustic neurinoma、小脳橋角部腫瘍 cerebello-pontine angle tumor
- 関
- 聴神経腫、前庭神経鞘腫
[★]
- 英
- neurinoma, neurilemoma
- 同
- シュワン細胞腫 Schwannoma、シュワン腫
- 関
- 脳腫瘍
概念
- 良性腫瘍
- 原発性脳腫瘍全体の10%
- 神経鞘腫の約90%はCN VIII原発(聴神経鞘腫)。その中でも前庭神経に由来するものが多い。
疫学
- 30-60歳に好発
- 男女比=1:1.3-1.5
- 前庭神経(神経鞘腫の90%を占める)>三叉神経>舌咽・迷走・副神経、顔面神経、舌下神経、滑車神経
遺伝性
病理
- 薄い皮膜
- 柔らかい
- 黄白色、赤褐色で易出血性。
- Antoni A型とAntoni B型が混在
症状
- 1. 初発症状:難聴(言語識別能の低下、高音域での聴力低下)、耳鳴り。15%の症例で突発性難聴で初発。5%の症例でめまいで初発。
- 2. 進展して三叉神経を障害:角膜反射の消失。顔面神経は障害されにくい。
- 3. 進展して小脳、脳幹を障害:四肢の運動失調、歩行障害
- 4. 進展して第4脳室の閉塞、テント切痕部での髄液の通過障害:水頭症による頭蓋内圧亢進症状。
- 5. 下方に進展した場合:舌咽神経、迷走神経などの下位脳神経障害:嚥下障害
検査
画像検査
- T1:低信号
- T2:高信号
- Gd造影:均一に強く造影
[★]
- 英
- nerve
- ラ
- nervus
- 関
- ニューロン
解剖で分類
- 中枢神経 central nervous systen CNS
- 末梢神経 peripheral nervous system PNS
情報で分類
- 感覚神経 sensory nerve = 求心性線維 afferent nerve
- 運動神経 motor nerve = 遠心性線維 efferent nerve
機能で分類
- 体性神経 somatic nervous system SNS
- 自律神経 autonomic nervous system ANS
[★]
- 英
- auditory nerve
- 同
- CN VIII, vestibulocochlear nerve, acoustic nerve
- 関
- 内耳神経、蝸牛神経
[★]
- 関
- がん、腫瘍、腫瘤、良性新生物
[★]
- 英
- neurilemma
- 関
- 神経線維鞘、シュワン鞘