出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/31 20:09:30」(JST)
エルゴステロール | |
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IUPAC名
ergosta-5,7,22-trien-3β-ol |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 57-87-4 |
PubChem | 4835 |
EINECS | 200-352-7 |
MeSH | Ergosterol |
SMILES
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InChI
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特性 | |
化学式 | C28H44O |
モル質量 | 396.65 g/mol |
精密質量 | 396.339216 |
融点 |
160.0 °C |
沸点 |
250.0 °C |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
エルゴステロール (ergosterol) は分子式 C28H44O、分子量 396.65 のステロールの一種。エルゴスタン骨格を持つ脂溶性物質である。カビなどの菌類においてラノステロールから生合成される。紫外線を受けてビオステロールとなり、これを経てエルゴカルシフェロール(ビタミンD2)となる。
菌類の細胞膜を構成する物質であり、動物の細胞におけるコレステロールと同様な働きをする。菌類には存在するが動物には見られないという性質は抗真菌薬の開発に応用されている。トリパノソーマのような原生生物の細胞膜の流動化剤 (fluidier) としても作用し、これは東アフリカでみられるアフリカ睡眠病に対して用いられる。
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リンク元 | 「真菌」「抗真菌薬」「トリアゾール系抗真菌薬」「アゾール系抗真菌薬」「ergosterol」 |
関連記事 | 「ステロール」 |
分類群 | 菌名 | 病名 | 出芽分裂 | 菌体 | 菌糸 | 胞子 | 発芽管 | 寄生性 | 感染経路 | 病原体の特徴 | 病型 | 検査 | 治療 |
不完全菌 | Candida albicans | カンジダ症 | 仮性菌糸 | 厚膜胞子 | 形成 | 常在菌→各所 | 日和見感染症 | ||||||
担子菌 | Filobasidiella neoformans | クリプトコッカス症 | 出芽 | 厚い莢膜 | 通性細胞内寄生体 | 鳩の乾燥糞→空気感染→肺(通性細胞内寄生体) | 日和見感染菌 | 肺クリプトコッカス症、 中枢神経クリプトコッカス症、 皮膚クリプトコッカス症、 全身性クリプトコッカス症 |
墨汁染色 | ( アムホテリシンB or フルコナゾール ) ± フルシトシン | |||
不完全菌 | Trichosporon asahii | トリコスポロン症 | 仮性菌糸 | 分節分生子 | |||||||||
子嚢菌 | Aspergillus fumigatus/ 'Aspergillus flavus |
アスペルギルス症 | 糸状菌 不完全菌 |
有隔菌糸 | 土壌や朽ちた植物、空気中の浮遊胞子 | ||||||||
Mucor/'Rhizopus/ Absidia/Rhizomucor |
ムコール症 | 無隔菌糸 | 血管に親和性 | 土壌や朽ちた植物、空気中の浮遊胞子 → 浮遊胞子の吸入 |
鼻眼脳型ムコール症 侵襲性肺ムコール症 全身播種型ムコール症 |
β-D-グルカン陰性。 喀痰、血培陰性 |
アムホテリシンB | ||||||
子嚢菌 | Pneumocystis jirovecii ('Pneumocystis carini) |
ニューモシスチス・カリニ感染症 | |||||||||||
子嚢菌 | Histoplasma capsulatum | ヒストプラスマ症 | 二形性真菌 37℃酵母型発育 25℃菌糸形成 |
空気感染。肺に一次病変を作り様々な臓器に播種 | AIDS患者に好発 | ||||||||
不完全菌 | Coccidioides immitis | コクシジオイデス症 | 二形性真菌 | 内生胞子 | |||||||||
不完全菌 | Sporothrix schenckii | スポロトリクス症 | 二形性真菌 |
作用部位 | 薬物 | 作用機序 | スペクトル |
細胞膜 | キャンディン系抗真菌薬 | 1,3-β-D-グルカン合成阻害 | カンジダとアスペルギウス。ムコール、クリプトコッカスには無効 |
細胞膜 | アムホテリシンB | エルゴステロールに結合し細胞膜破壊、殺菌的 | 広スペクトル |
アゾール系抗真菌薬 | エルゴステロール合成阻害 | カンジダとアスペルギウス | |
核 | フルシトシン | 核酸合成阻害 | カンジダのみ |
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