- 英
- olopatadine
- 化
- 塩酸オロパタジン olopatadine hydrochloride
- 商
- アレロック、パタノール
- 関
- 眼科用剤
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/01 04:34:45」(JST)
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オロパタジン
|
IUPAC命名法による物質名 |
{(11Z)-11-[3-(ジメチルアミノ)プロピリデン]-6,11-ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピン-2-イル}酢酸
|
臨床データ |
胎児危険度分類 |
|
投与方法 |
点眼薬, 経鼻投与, 経口 |
薬物動態データ |
半減期 |
3 時間 |
識別 |
CAS番号 |
113806-05-6 |
ATCコード |
S01GX09 R01AC08 |
PubChem |
CID: 5281071 |
DrugBank |
APRD00310 |
KEGG |
D08293 |
化学的データ |
化学式 |
C21H23NO3 |
分子量 |
337.412 g]mol |
SMILES
-
CN(C)CC/C=C1/c2cc(ccc2OCc2ccccc12)CC(=O)O
|
オロパタジン (olopatadine) は、第二世代抗ヒスタミン薬の一種。 日本国内では、協和発酵キリンより塩酸塩が、アレロックという商品名で発売されている。即効性がある。
また、点眼薬としてアルコンが全世界で販売。国内では協和発酵キリンと日本アルコンが販売。商品名はパタノール。
適用
ヒスタミン受容体拮抗作用と肥満細胞からのヒスタミンなどの遊離抑制作用を持つ。アレルギー症状を抑えるため、くしゃみや鼻水、蕁麻疹等に有効とされる。対症療法のため、アレルギー自体を完治させることは不可。
種類
副作用
副作用は比較的少ないが、以下の症状が出る可能性がある。
- 眠気、倦怠感、腹痛、発疹、頭痛、吐き気、口の渇き、動悸
まれに、劇症肝炎を発症することがある。服用した者に死亡例が発生した事から、日本の厚生労働省は販売元に対し医師向け添付文書の改訂を指示した[1]。
脚注
- ^ “アレルギー薬で劇症肝炎の恐れ=「アレロック」服用後、2人死亡-厚労省”. 時事ドットコム (2011年6月30日). 2011年6月30日閲覧。
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Japanese Journal
- フェキソフェナジン塩酸塩効果不十分な慢性蕁麻疹における増量投与とオロパタジン塩酸塩への変更投与の比較検討(修正版)
- 森田 栄伸,高橋 仁,金子 栄 [他]
- 西日本皮膚科 = The Nishinihon journal of dermatology : 日本皮膚科学会西部支部機関誌 76(6), 607-615, 2014-12
- NAID 40020298538
- 治療 フェキソフェナジン塩酸塩効果不十分な慢性蕁麻疹における増量投与とオロパタジン塩酸塩への変更投与の比較検討
- 森田 栄伸,高橋 仁,金子 栄 [他]
- 西日本皮膚科 = The Nishinihon journal of dermatology : 日本皮膚科学会西部支部機関誌 76(4), 372-380, 2014-08
- NAID 40020179977
- 多形慢性痒疹治療アルゴリズム (特集 最近のトピックス2014 Clinical Dermatology 2014) -- (皮膚疾患治療のポイント)
Related Links
- アレロックとは?オロパタジンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
- 薬価 1錠あたり30.5円 ※この薬はジェネリック医薬品です 剤形 淡黄赤色の割線入り錠剤、直径7.1mm、厚さ2.9mm シート記載 オロパタジン塩酸塩5mg「明治」、MS044、OLOPATADINE HYDROCHLORIDE5mg「MEIJI」 製薬会社
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
オロパタジン塩酸塩錠2.5mg「ZE」
組成
成分・分量(1錠中)
添加物
- 乳糖水和物、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウを含有する。
禁忌
効能または効果
成人:
- アレルギー性鼻炎
蕁麻疹
皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症、尋常性乾癬、多形滲出性紅斑)
成人:
- 通常、成人には1回オロパタジン塩酸塩として5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 腎機能低下患者[高い血中濃度が持続するおそれがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 肝機能障害のある患者[肝機能障害が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):
- 劇症肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
作用機序2)
- オロパタジン塩酸塩はヒスタミンH1受容体拮抗薬の第二世代に分類される。標的細胞のH1受容体と結合することにより、ヒスタミンが受容体に結合するのを阻止し、ヒスタミンの作用を抑制する(ヒスタミンH1受容体拮抗作用)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- オロパタジン塩酸塩(Olopatadine Hydrochloride)
化学名:
- (Z)-11-(3-Dimethylaminopropylidene)-6,11-dihydrodibenz[b,e]oxepin-2-acetic acid monohydrochloride
分子式:
分子量:
- 373.87
- オロパタジン塩酸塩は白色の結晶又は結晶性の粉末である。ギ酸に極めて溶けやすく、水にやや溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくい。水溶液(1→100)はpH2.3〜3.3である。
融点:約250℃(分解)
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- antihistamine antihistamines, histamine antagonist
- 同
- ヒスタミン拮抗薬 histamine antagonists、ヒスタミン遮断薬 histamine blocking agents
- 関
- ヒスタミン受容体。薬理学
- ヒスタミンH1受容体拮抗薬 histamine H1 receptor antagonist、H1拮抗薬 H1 blocker、H2遮断薬
- ヒスタミンH2受容体拮抗薬 histamine H2 receptor antagonist、H2拮抗薬 H2 blocker、H2遮断薬
-
- 中枢作用↓、鎮静作用↓、抗コリン作用↓
-
- ケミカルメディエーター放出を抑制
- 中枢作用:有。鎮静作用:有
鎮静性からの分類
構造からの分類
薬理学的作用の比較
- https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0024/G0000065/0023 をより改変して引用
抗ヒスタミン薬の抗ヒスタミン受容体占拠率
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/112/3/112_3_99/_pdf
[★]
- 英
- dibutylhydroxytoluene
- 同
- ブチル化ヒドロキシトルエン butylated hydroxytoluene BHT
- 化学構造的にフェノール類であるパラクレゾールを炭化水素であるイソブチレンでアルキル化することによって生成される脂溶性芳香族化合物
- 酸化されやすいため、製品の酸化を防止する目的で配合される。
配合されている医薬品
[★]
オロパタジン
- 関
- olopatadine hydrochloride