乾燥濃縮人アンチトロンビンIII
- 関
- 血液製剤類、アンチトロンビンIII
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- 販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分 アンスロビンP500注射用 Anthrobin P 500 for Injection 化学及血清療法研究所 6343424D2071 27522円/瓶 特定生物由来製品 , 処方せん医薬品 アンスロビンP1500注射用
- アンスロビンP1500注射用,乾燥濃縮人アンチトロンビン3 ... 副作用等 1. ショック、アナフィラキシー、呼吸困難、喘鳴、胸内苦悶、血圧低下、チアノーゼ 記載場所: 重大な副作用
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 血漿分画製剤 (乾燥濃縮人アンチトロンビンIII製剤)
販売名
アンスロビン P500注射用
組成
- 本剤はヒトの血液を原料として製剤化された乾燥濃縮人アンチトロンビンIII製剤で、1バイアル(10mL)中に下記の成分を含有する凍結乾燥注射剤である。
有効成分
- 乾燥濃縮人アンチトロンビンIII:500単位
備考
ヒト血液由来成分
採血国:日本
採血の区分:献血
添加物
- L-グルタミン酸ナトリウム:100mg
クエン酸ナトリウム水和物:35mg
塩化ナトリウム:50mg
添付溶解液
- 日局注射用水 10mL
- 本剤は製造工程でブタの腸粘膜由来成分(ヘパリン)を使用している。
禁忌
効能または効果
- 先天性アンチトロンビンIII欠乏に基づく血栓形成傾向
- 本剤を添付の注射用水で溶解し、緩徐に静注もしくは点滴静注する。
本剤1日1,000〜3,000単位(又は20〜60単位/kg)を投与する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。
- アンチトロンビンIII低下を伴う汎発性血管内凝固症候群(DIC)
- 本剤を添付の注射用水で溶解し、緩徐に静注もしくは点滴静注する。
アンチトロンビンIIIが正常の70%以下に低下した場合は、通常成人に対し、ヘパリンの持続点滴静注のもとに、本剤1日1,500単位(又は30単位/kg)を投与する。
ただし、産科的、外科的DICなどで緊急処置として本剤を使用する場合は、1日1回40〜60単位/kgを投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
- 出血検査等出血管理を十分行いつつ使用すること。
- ヘパリンの併用により出血を助長する危険性のある場合は、本剤の単独投与を行うこと。
- DICの場合におけるヘパリンの1日持続点滴は、通常10,000単位が適当と考えられるが、臨床症状により適宜増減すること。ただし、ヘパリンの投与は1時間あたり500単位を超えないこと。
慎重投与
溶血性・失血性貧血の患者
- [ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。]
免疫不全患者・免疫抑制状態の患者
- [ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。]
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
(頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、喘鳴、胸内苦悶、血圧低下、チアノーゼ等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
セリンプロテアーゼ阻害作用(in vitro)
- アンチトロンビンIIIは、分子量約59,000の一本鎖糖タンパク8)であり、血液凝固系のトロンビンをはじめとする種々のセリンプロテアーゼ(トロンビン9)、第Xa因子10〜13)、第IXa因子13,14)、第XIa因子15)、第XIIa因子16)、第VIIa因子17)、プラスミン18)及びカリクレイン19))と1対1のモル比で複合体を形成することにより、その活性を阻害する。また、アンチトロンビンIIIはヘパリンと複合体を形成することにより、その作用が即時的となる13,14,17)。
DICモデルに対する効果
- ウサギの急性DIC20)、ラットの急性DIC21)さらに妊娠ウサギの急性DIC22)に対して、本剤を投与したところ、DICによって生じていた血小板数、フィブリノゲン量、PT、APTTの変化が改善され、本剤がDICに対して有効であることが示された。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- antithrombin III, ATIII
- 同
- アンチトロンビン antithrombin AT
- 商
- アンスロビン、ノイアート、ノンスロン
- 関
- トロンビン、抗凝固療法、血液凝固因子
概念
- アンチトロンビンと同じ。
- 抗凝固薬であるヘパリンによって活性化される
- 肝臓で産生される。
- 約65kDaの糖タンパク質 (c.f. アルブミン 69kDa) ゆえに、ネフローゼ症候群の際には腎から排泄されてしまう。
生理作用
*ヘパリンと結合して活性化され、セリンプロテアーゼ活性のある蛋白質と結合しセリンプロテアーゼ活性を不可逆的に消失させる。
- 第Xa因子、第IXa因子の中和 (SP.509)
- トロンビンの不活化。
- 薬剤としてのヘパリンによって活性化される。普段は血管内皮上に存在するヘパリン(heparine-like molecule)によって活性化される (BPT.88)
- セリンプロテアーゼを阻害する。
検査
低値
- DIC、血栓症
- 肝硬変、肝癌
- ネフローゼ症候群
- 敗血症
-アンチトロンビン
-AT III
[★]
- 英
- sodium glutamate、monosodium glutamate、MSG、monosodium L-glutamate、monosodium L-glutamate monohydrate
- 同
- グルタミン酸モノナトリウム monosodium glutamate
- 商
- (注)アンコーマ。(添加物)メサフィリン配合。(血液製剤)アンスロビン、ノンスロン、ベリプラストPコンビセット。(ワクチン添加物)イムノブラダー、エイムゲン、おたふくかぜ生ワクチン、はしか生ワクチン、はしか風しん混合生ワクチン、乾燥BCGワクチン、乾燥はぶ抗毒素、乾燥まむし抗毒素、乾燥弱毒生風しんワクチン、組織培養不活化狂犬病ワクチン
- 関
- L-グルタミン酸ナトリウム、L-グルタミン酸一ナトリウム一水和物
[★]
- 英
- thrombin
- 同
- 第IIa因子 factor IIa、F IIa、フィブリノゲン分解酵素 fibrinogenase
- 商
- アナクト、アンスロビン、タココンブ、タコシール、ノイアート、ノンスロン、ベリプラストP、ボルヒール
- 関
- 血液凝固因子、Thrombinar, Thrombogen, Thrombostat
[★]
- 英
- human anti-thrombin III, concentrated
- 商
- アンスロビン、ノイアート、ノンスロン
- 関
- アンチトロンビンIII
[★]
人アンチトロンビンIII
- 関
- アンチトロンビンIII
[★]
乾燥濃縮ヒトアンチトロンビンIII
[★]
- 英
- bottle
- 関
- ビンづめ