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- 同
- serine protease
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/07/15 17:02:23」(JST)
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セリンプロテアーゼ (Serine Protease) とは触媒残基として求核攻撃を行うセリン残基をもつプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)のこと。EC[3.4.21.-]。多くは触媒残基としてセリン (Serine, Ser)、ヒスチジン (Histidine, His)、アスパラギン酸 (Aspartic acid, Asp) の3残基を有しているが、ヒスチジンおよびアスパラギン酸残基は他のアミノ酸残基で代用されているものもまれにある。これら3残基はアミノ酸配列上は隣接していないが、空間的にはSer-His-Asp酸の順に水素結合で結ばれるように配置されており、セリン残基側鎖のγ位の酸素原子の求核性が高められている。このγ位の酸素原子が基質ペプチドの主鎖のカルボニル炭素に求核攻撃することから加水分解反応が始まる。
目次
- 1 分類
- 2 機能
- 3 基質特異性
- 4 用途
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
分類
セリンプロテアーゼはアミノ酸配列や立体構造の類似性からスブチリシン様セリンプロテアーゼ (subtilisin-like serine protease) とキモトリプシン様セリンプロテアーゼ (chymotrypsin-like serine protease) に分類される。前者にはsubtilisin BPN'、thermitase、proteinase K、lantibiotic peptidase、kexin、cucumisinなどがあり、後者にはtrypsin、chymotrypsin、thrombin、Xa因子、elastaseなどがある。
機能
ペプチド結合を加水分解する酵素で、様々な種類のものが、栄養吸収、タンパク質の廃棄とリサイクル、生体防御、活性の調節、などの幅広い分野で働いている。
基質特異性
基質特異性の低いものには、スブチリシン(subtilisin、疎水性アミノ酸残基のC末端側を切断)やキモトリプシン(chymotrypsin、疎水性アミノ酸残基のC末端側を切断)などがある。基質特異性の高いものには、トリプシン(trypsin、塩基性アミノ酸残基のC末端側を切断)や、非常に高度な基質特異性をもつケキシン (Kexin) やフューリン (Furin) のようなプロセッシングプロテアーゼ、Xa因子のような血液凝固因子などがある。
用途
食品加工・生産、皮革加工、学術研究など様々な方面で利用されている。特にスブチリシン様のセリンプロテアーゼのうちアルカリ性条件で高い活性を示すものはタンパク質汚れを分解するために洗剤に配合されており、日本国内でも年間数千トン生産されている。
関連項目
外部リンク
- Merops - the peptidase database: http://merops.sanger.ac.uk/ (英語)
- Serine Proteases - http://biochem.wustl.edu/~protease/ (英語)
- Enzyme - http://expasy.org/enzyme/3.4.21.- (英語)
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Japanese Journal
- Industrial Info. 腎・高血圧疾患治療におけるセリンプロテアーゼ阻害薬の可能性
- アトピー性皮膚炎の新しい病因論--バリア機能異常の意義付け (特集 アトピー性皮膚炎の病態と治療 アップデート)
Related Links
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- セリンプロテアーゼ セリンプロテアーゼはセリン、ヒスチジン、アスパラギン酸の3つのアミノ酸によって活性中心が形成されることが特徴である(図3参照)。 セリンプロテアーゼの一種、トロンビン、組織プラスミノーゲンアクティ ...
- 栄養・生化学辞典 - セリンプロテアーゼの用語解説 - 活性中心にセリンがあり,それが活性に必須なプロテアーゼ.トリプシン,キモトリプシンその他がある. ... 【タンパク質分解酵素(蛋白質分解酵素)】より …酵素分子の活性中心 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- prostate specific antigen, prostate-specific antigen, PSA, PA
- 関
- 前立腺、前立腺液、前立腺癌。PAP
概念
- LAB.639 OLM.377
- 前立腺上皮細胞から分泌されるキニン-カリクレインファミリーに属する分子量33~34kDaの糖蛋白で、セリンプロテアーゼの一種である。
- 精液中に含まれ、精子運動性の亢進および精漿の液状化に関与するといわれている。
- 一部血中に逸脱するため、血清PSAとして測定することができる。
- 血液中では10-20%がfree PSAとして存在するが、多くはα1-アンチキモトリプシン(ACT)と結合している。
- 前立腺癌では総PSAに対するACT-PSA複合体の割合が増加するため、前立腺肥大症との鑑別に有用かもしれない。
- 前立腺癌の診断や治療経過をみる腫瘍マーカーとして用いられているが、生理的、あるいは他の疾患でも上昇することがある。
- Tandem-Rキットでの基準値が臨床では良く用いられている、らしい。(ガイドラインにも記載があった気がした)
判定
- 正常:4ng/ml以下(IRMA法) (参考1)
- グレーゾーン:4-10 ng/ml
- 高値:10ng/ml
- LAB.640
- 加齢により増加するため、年齢階層別基準値が定められている。
高値
- LAB.639 OLM.377
- 前立腺癌:腫瘍量とPSAとは正の相関関係にある。
- 前立腺肥大症:PSA軽度上昇を示す。確定診断には前立腺生検が必要 ← そこまでする???
- 尿路・前立腺の炎症:急性前立腺炎
- 機械的刺激:長時間のサイクリング、前立腺マッサージ、前立腺生検、尿道カテーテル留置、膀胱鏡検査、前立腺手術
- その他:急性尿閉、射精後
臨床的意義
注意
- フィナステリド服用例ではPSAの値に影響を与える可能性がある。
- 前立腺肥大症に対するステロイド系抗アンドロゲン薬服用例ではPSAに影響を与える可能性がある。
参考
- 1. 体外診断用放射性医薬品/タンデム-R free PSA
- http://www.yamasa.com/shindan/seihin/freePSA/freepsa.htm#rinsyou
[★]
- 英
- antithrombin III, ATIII
- 同
- アンチトロンビン antithrombin AT
- 商
- アンスロビン、ノイアート、ノンスロン
- 関
- トロンビン、抗凝固療法、血液凝固因子
概念
- アンチトロンビンと同じ。
- 抗凝固薬であるヘパリンによって活性化される
- 肝臓で産生される。
- 約65kDaの糖タンパク質 (c.f. アルブミン 69kDa) ゆえに、ネフローゼ症候群の際には腎から排泄されてしまう。
生理作用
*ヘパリンと結合して活性化され、セリンプロテアーゼ活性のある蛋白質と結合しセリンプロテアーゼ活性を不可逆的に消失させる。
- 第Xa因子、第IXa因子の中和 (SP.509)
- トロンビンの不活化。
- 薬剤としてのヘパリンによって活性化される。普段は血管内皮上に存在するヘパリン(heparine-like molecule)によって活性化される (BPT.88)
- セリンプロテアーゼを阻害する。
検査
低値
- DIC、血栓症
- 肝硬変、肝癌
- ネフローゼ症候群
- 敗血症
-アンチトロンビン
-AT III
[★]
- 英
- alpha 1-antitrypsin, α1-antitrypsin, α1-AT AAT
- 関
- 94-150 mg/dl (CRM470を基準とした免疫測定。TIA、ネフェロメトリー。臨床検査法提要第32版 p.486)
- α1アンチトリプシンの変異と肺気腫や肝疾患と関連が注目されている
臨床関連
[★]
- chyme 糜粥 → これに対するトリプシンという意味で命名されたのだろうか。
- 英
- chymotrypsin
[★]
- 英
- prothrombin
- 同
- 第II因子 factor II
- 関
- 血液凝固因子
概念
検査
プロトロンビンが関与する検査値
[★]
- 英
- mannose-binding protein-associated serine protease、MBP-associated serine protease、MASP
- 関
- MBP関連セリンプロテアーゼ
[★]
- 英
- serine protease inhibitor、serine proteinase inhibitor
- 関
- セリンプロテアーゼ阻害薬
[★]
- 英
- serine protease inhibitor、serine proteinase inhibitor
- 関
- セリンプロテアーゼ阻害剤
[★]
- 英
- serine protease inhibitor
- 関
- セリンプロテアーゼ
[★]
- 英
- MBL-associated serine protease, MASP
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- serine, Ser, S
- 同
- 2-アミノ-3-ヒドロキシプロピオン酸 2-amino-3-hydroxypropionic acid
- 関
- アミノ酸
- 極性。無電荷。
- ヒドロキシル基(hydroxyl group)を有する。
- アラニンの側鎖にヒドロキシル基が付いた形をしている。
- 側鎖:
-CH2-OH
- Kinaseの標的となり、リン酸イオンが結合する。
-CH2-O-H2PO3
[★]
- 英
- pro