- 英
- activated partial thromboplastin time, aPTT, APTT
- 同
- 部分トロンボプラスチン時間
- 関
- 血液凝固因子、プロトロンビン時間 PT、部分トロンボプラスチン時間 PTT
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/12/16 20:42:03」(JST)
[Wiki ja表示]
活性化部分トロンボプラスチン時間(かっせいか・ぶぶん・トロンボプラスチン・じかん)とは、血液凝固能検査のひとつ。APTT(activated partial thromboplastin time)とも略される。内因系及び共通系の凝固異常を判定する検査として用いられる。
目次
- 1 検査法
- 2 活性化部分トロンボプラスチン時間の意義
- 3 その他
- 4 脚注
- 5 関連項目
検査法
まず、被検者の静脈血を採取する。このうち血漿に部分トロンボプラスチン、カルシウムの他、カオリン、セライトまたはエラジン酸などの接触因子活性化物質を添加し、凝固時間を測定する。PTT(部分トロンボプラスチン時間)に比べ、より安定した結果を得られる。[1]
- PTTは部分トロンボプラスチン(脳抽出粗製セファリン=血小板第3因子作用物質)と適量のカルシウムを添加し、凝固時間を測定するもの。
正常ではAPTT (試薬がリン脂質+カルシウム+エラジン酸) 30-45秒。
- 一般に正常対照(ネガティブ・コントロール)と共に測定する。
活性化部分トロンボプラスチン時間の意義
APTTに関与する因子は、プレカリクレイン・HMW-キニノゲン・第XII因子・第XI因子・第IX因子・第VIII因子・第V因子・第II因子およびフィブリノーゲンである。
その他
血友病は内因系の第VIII因子や第IX因子に異常がある。そのためAPTTは延長するものの、プロトロンビン時間(PT)は延長しない。
同様に第Ⅷ因子に異常があるヴォン・ヴィレブランド病もAPTT延長・PT正常を示す。
脚注
- ^ 野村武夫ほか、血小板-止血・凝固・線溶-,中外医学社, 1994年, p100-101
関連項目
|
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 補充療法ガイドラインに基づいた血友病B患者の抜歯経験
- 中村 裕介,榊原 典幸,水野 貴行,大西 裕之,山崎 裕,北川 善政
- 北海道歯学雑誌 31(2), 90-95, 2010-12-15
- … のガイドラインをもとに血友病Bの患者の抜歯を行い,良好な経過を得たのでその概要を報告する.患者は44歳男性,歯肉出血を主訴に当科受診.既往歴に血友病BとC型肝炎を認めた.血液検査では活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)47.3秒(正常26-38秒)と延長し,第IX因子活性は5.6%(正常67-152%)と明らかな低下を認めたのに対し,プロトロンビン時間(PT),PT-INRは正常範囲内であった.繰り返される歯肉出血のため,ガイドラ …
- NAID 10028208643
- 抗凝固療法高Ht患者における高濃度塩化カルシウムによる活性化部分トロンボプラスチン時間補正の臨床的有用性
- 金原 正昭,甲斐 久史,山口 倫,佐川 公矯,池田 久雄
- 医学検査 : 日本臨床衛生検査技師会誌 = The Japanese journal of medical technology 59(8), 915-918, 2010-08-25
- NAID 10027594081
- 血液凝固検査,プロトロンビン時間・活性化部分トロンボプラスチン時間に影響する測定前変動要因の評価
Related Links
- 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)とは、血液が凝固するまでの時間を計るもの で、血友病のスクリーニング(ふるいわけ)として最も重要な検査です。
- プロトロンビン時間(PT)・活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)・フィブリノゲン(Fib) ... 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の検査では、患者の血漿に、部分 トロンボプラスチン試薬と塩化カルシウム混合液を加えて血液が固まるまでの時間を 測定し ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105I001]←[国試_105]→[105I003]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100B038]←[国試_100]→[100B040]
[★]
- 英
- prothrombin time、PT
- 関
- 血液凝固試験、プロトロンビン時間国際比、活性化部分トロンボプラスチン時間 APTT
概念
- an isolated abnormal prothorombin time suggests FVII deficiency (HIM.725)
- 外因系の凝固能を測定する
- F III(組織トロンボプラスチン)を加えて Ca, F I(フィブリノゲン), F II(プロトロンビン), F V, F VII, F X による凝固能をみる
検体
方法
- クエン酸を加えた血漿を検査用の試験管に入れ37℃で加温。37℃に保温した組織トロンボプラスチン・カルシウムを加え、時間の測定を開始する。試験管を傾斜・浸透させ、フィブリンが析出するまでの時間を測定する。
評価方法
- LAB.414
- 1. プロトロンビン時間:凝固時間をそのまま[s]で表現。
- 2. プロトロンビン比(PR):標準血漿のPT(秒)に対する被検血漿のPT(秒)の比。基準範囲1.00±0.15
- 3. プロトロンビン活性/プロトロンビン濃度:正常対象血漿を100%とし、硫酸バリウム血漿もしくは2mg/mlウシフィブリノゲン液で希釈系列をつくり、そのそれぞれについて凝固時間を測定し検量線を作成する。被検血漿のPT(秒)を測定し、検量線から標準血漿のどれだけの活性があるかを表現する。基準範囲80-100%
- 4. プロトロンビン時間国際比 INR:プロトロンビン時間の測定で用いられる試薬には差があるため、トロンボプラスチン試薬の国際標準品をさだめ、それに対する各試薬の感度ISIを定める。その上で、プロトロンビン比を補正する。
- INR = (プロトロンビン比 PR)ISI=(被検血漿のPT/正常血漿のPT)ISI
臨床関連
[★]
- 英
- partial thromboplastin time, PTT
- 関
- 活性化部分トロンボプラスチン時間 APTT、血液凝固因子
- PTT検査では、血漿がプラスチックやガラスメント接触することにより接触因子が部分的に活性化され、測定値に影響した。
- そのため、PTT測定試薬にカオリン、セライト、エラジン酸などを加えて接触因子をあらかじめ活性化させることで、測定を安定化させるようにした。
[★]
- 英
- prothrombin
- 同
- 第II因子 factor II
- 関
- 血液凝固因子
概念
検査
プロトロンビンが関与する検査値
[★]
- 英
- blood clotting time, blood coagulation time
- 同
- 凝固時間 clotting time、全血凝固時間 whole blood clotting time = activated clotting time ACT、クイック一段法
- 関
- 活性化部分トロンボプラスチン時間
[show details]
活性凝固時間 : 約 945 件
活性化凝固時間 : 約 1,710 件
[★]
- 英
- kaolin activated partial thromboplastin time K-PTT
- 関
- 活性化部分トロンボプラスチン時間
[★]
- 英
- thromboplastin
- 同
- 第III因子 factor III。CD142?
- 関
- 血液凝固因子
トロンボプラスチン
-
- 部分トロンボプラスチンを血漿に加えCa2+を再加して凝固時間を測定
[★]
- 英
- part、portion、region、moiety、piece、division、partial
- 関
- 一部、区域、区画、成分、断片、地域、パート、部分的、部門、分割、分裂、門、役割、領域、小片
[★]
- 関
- 一方、インター、~の中で
[★]
- 英
-
- 関
- 期間、時期、時、瞬間、モーメント、~倍の
[★]
- 英
- activation、activate、turn on、activated
- 関
- 賦活、賦活化、活性化型、オンにする