アンチトロンビンIII
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- アンチトロンビン欠乏症と妊娠 (特集 血栓・止血の異常と妊娠)
- 分析装置STACIAを用いた凝固分子マーカー検査における検体保存温度・方法の影響
- 八戸 雅孝,末石 真千子,三上 容子
- 臨床病理 : 日本臨床検査医学会誌 60(12), 1139-1144, 2012-12
- NAID 40019559630
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- 2007年6月27日 ... アンチトロンビン(アンチトロンビンIII、分子量65,000)は肝臓で産生され、血液中で凝固 阻害因子として、凝固反応を制御する生理的セリンプロテアーゼインヒビターである。 トロンビン(活性化された第II因子)、活性化された第X因子(第Xa因子)、 ...
- トロンビンは、血を固まらせる一群のタンパク質である凝固因子の一つのプロトロンビン が活性化されたものです。アンチトロンビンは「抗凝固因子」または「凝固制御因子」など と呼ばれる凝固を抑制する因子の一つです。仮にアンチトロンビンが血液中になかったと ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
バイクロット配合静注用
組成
有効成分
活性化人血液凝固第VII因子
有効成分
人血液凝固第X因子
添加物
人血清アルブミン
添加物
人アンチトロンビンIII
添加物
クエン酸ナトリウム水和物
添加物
塩化ナトリウム
添加物
精製白糖
添加物
ポリソルベート80
添加物
pH調節剤
添付溶剤
日本薬局方注射用水
- 2.5mL
- 注)注射液吸引時の損失を考慮し、1バイアルから活性化人血液凝固第VII因子として1.5mg、人血液凝固第X因子として15mgを注射するに足る量を確保するために過量充てんされている。添付の溶剤(日本薬局方注射用水)2.5mLで溶解したとき、活性化人血液凝固第VII因子は0.6mg/mL、人血液凝固第X因子は6.0mg/mLとなる。
-
- 本剤の有効成分である活性化人血液凝固第VII因子及び人血液凝固第X因子、添加物の人血清アルブミン及び人アンチトロンビンIIIは、ヒトの血液(採取国:日本、採血方法:献血)を原材料としている。
- 本剤は製造工程において、マウスハイブリドーマ細胞株由来のモノクローナル抗体及びブタの腸粘膜由来成分(ヘパリンナトリウム)を使用している。
効能または効果
- 血液凝固第VIII因子又は第IX因子に対するインヒビターを保有する患者の出血抑制
- 本剤1バイアルを添付の日本薬局方注射用水2.5mLで溶解する。活性化人血液凝固第VII因子として、体重1kg当たり症状に応じて1回60〜120μgを2〜6分かけて緩徐に静脈内に注射する。追加投与は、8時間以上の間隔をあけて行い、初回投与の用量と合わせて、体重1kg当たり180μgを超えないこととする。
- 出血頻度の低減を目的とした定期的な投与は避けること。
- 本剤1バイアルを添付の日本薬局方注射用水2.5mLで溶解して、活性化人血液凝固第VII因子として0.6mg/mLの濃度とした後、必要量を投与すること。
- 初回投与から36時間以内の本剤投与は追加投与として取り扱うこと。
- 追加投与は1回とし、十分な効果が得られない場合には、血液凝固第X因子の蓄積を考慮した上で、他の対処方法も考慮すること。
- 追加投与の後、次に本剤を投与するまでの間隔は、48時間以上あけること。
慎重投与
- DIC患者及びDICを起こしやすいとされている患者(大手術後、重症の肝疾患、溶血性貧血等)
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)の悪化又はDIC誘発のおそれがある。
- 溶血性・失血性貧血等の患者
- ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
- 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者
- ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
薬効薬理
- in vitro試験において、本剤は、第VIII因子インヒビター血漿及び第IX因子欠乏血漿のAPTT、PTの短縮、凝固加速度の増強及びトロンビン生産能の亢進を示した2)。
- また、抗第VIII因子抗体の投与により作製した血友病Aインヒビターモデルマウス、抗第IX因子抗体の投与により作製した血友病Bインヒビターモデルマウス又はサル3)において、本剤投与による出血時間の改善が認められた。
★リンクテーブル★
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107A017]←[国試_107]→[107A019]
[★]
- 英
- disseminated intravascular coagulation DIC, disseminated intravascular coagulopathy?
- 同
- 播種性血管内凝固、汎発性血管内血液凝固 generalized intravascular coagulation
- 関
- TNF-αの作用により血管内で血液が凝固する(2008年前期免疫学)
- 致死率は70-80% (2008年前期免疫学)
概念
- 癌、敗血症、白血病などを基礎とし、過度の凝固亢進により、全身の微小血管に血栓が多発して循環障害による臓器障害と、血小板・凝固因子の消費と線溶系の亢進による著明な出血傾向を来す病態
病因
疫学
病変形成&病理
症状
- 出血傾向(紫斑など皮下出血、鼻出血、血尿、消化管出血、肺出血)
- 臓器障害(血栓形成に基づく循環障害)
- 初発は70%が出血(紫斑、うっ血斑、注射部位からの出血、消化管出血など)。
診断
表1.DIC診断基準
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厚労省DIC診断基準
|
急性期DIC診断基準
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基礎疾患
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基礎疾患あり:1点
|
基礎疾患は必須項目
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臨床症状
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出血症状あり:1点 臓器症状あり:1点
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要除外診断 SIRS(3項目以上):1点
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血小板数 (X104/μL)
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8< ≦12:1点 5< ≦ 8:2点 ≦ 5:3点
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8≦<12 or 30%以上減少/24h:1点 <8 or 50%以上減少/24h:3点
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血清FDP(μg/ml)
|
10≦ <20:1点 20≦ <40:2点 40≦ :3点
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10≦ <25: 1点 25≦ :3点 D-dimerもFDPとの換算表により使用可能
|
フィブリノゲン(mg/dl)
|
100< ≦150:1点 ≦100:2点
|
―
|
PT比
|
1.25≦ <1.67:1点 1.67≦ :2点
|
1.2≦:1点
|
DIC診断
|
7点以上 (白血病群では、出血症状と血小板数を除いて、4点以上)
|
4点以上 (白血病群には適応できない)
|
検査
治療
予後
予防
参考
- どの診断基準を使うべきか記載有り
- http://fhugim.com/?p=2454
[★]
- 英
- antithrombin III, ATIII
- 同
- アンチトロンビン antithrombin AT
- 商
- アンスロビン、ノイアート、ノンスロン
- 関
- トロンビン、抗凝固療法、血液凝固因子
概念
- アンチトロンビンと同じ。
- 抗凝固薬であるヘパリンによって活性化される
- 肝臓で産生される。
- 約65kDaの糖タンパク質 (c.f. アルブミン 69kDa) ゆえに、ネフローゼ症候群の際には腎から排泄されてしまう。
生理作用
*ヘパリンと結合して活性化され、セリンプロテアーゼ活性のある蛋白質と結合しセリンプロテアーゼ活性を不可逆的に消失させる。
- 第Xa因子、第IXa因子の中和 (SP.509)
- トロンビンの不活化。
- 薬剤としてのヘパリンによって活性化される。普段は血管内皮上に存在するヘパリン(heparine-like molecule)によって活性化される (BPT.88)
- セリンプロテアーゼを阻害する。
検査
低値
- DIC、血栓症
- 肝硬変、肝癌
- ネフローゼ症候群
- 敗血症
-アンチトロンビン
-AT III
[★]
[★]
- 英
- antithrombin
- 関
- アンチトロンビン
[★]
- 英
- human anti-thrombin III, concentrated
- 商
- アンスロビン、ノイアート、ノンスロン
- 関
- アンチトロンビンIII
[★]
- 英
- thrombin-antithrombin III complex, thrombin-AT III complex, TAT
- 関
- トロンビン アンチトロンビン
[★]
- 英
- antithrombin deficiency
- 関
- アンチトロンビンIII
[★]
- 英
- thrombin
- 同
- 第IIa因子 factor IIa、F IIa、フィブリノゲン分解酵素 fibrinogenase
- 商
- アナクト、アンスロビン、タココンブ、タコシール、ノイアート、ノンスロン、ベリプラストP、ボルヒール
- 関
- 血液凝固因子、Thrombinar, Thrombogen, Thrombostat
[★]
- 英
- bottle
- 関
- ビンづめ