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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/30 10:08:25」(JST)
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後天性真皮メラノサイトーシス(英: Acquired dermal melanocytosis)は、顔に発生する後天性皮膚疾患の一つ。ADMと略されることもある。
両側性遅発性太田母斑様色素斑とも呼ぶ。従来は、両側性太田母斑の亜型[1]とされていたが、現在は、独立疾患として扱うのが標準的になってきている[2]。
原因・症状・治療
- 原因
遺伝性も高いとされるが、加齢、日焼け、ホルモンバランスの崩れなどの影響が考えられている[3]。
- 症状
額の両端、頬骨部、鼻翼部などに、直径1-3 mm[2]のおよそ灰褐色の色素斑が、幾つかまとまって出現する(真皮層にメラニンがある状況)。
小さな点の集合であるためにシミのように見えるが、実際は痣の一種として分類される。
メラニンの深さの程度により、茶褐色→灰色→青と進行変化するため、患部の色はさまざまである[4]。
主な患者層は、思春期から中年の女性で、特に日本人や中国人に多いといわれる[2]。
- 治療・診断
レーザー治療が効果的とされる。患部に肝斑などが混在していると判別が難しいが、左右対称に発生することが多いのが特徴となっている[1]。
脚注
- ^ a b 肝斑・シミ・そばかす - トキコクリニック 淀屋橋院
- ^ a b c 清水宏(北海道大学)『あたらしい皮膚科学』第2版 p.334(pdf)
- ^ 後天性真皮メラノサイトーシス - 藤沢美容外科クリニック
- ^ あざ - 東京イセアクリニック渋谷・新宿
関連文献
- Rapini, Ronald P.; Bolognia, Jean L.; Jorizzo, Joseph L. (2007). Dermatology: 2-Volume Set. St. Louis: Mosby. ISBN 1-4160-2999-0.
- Aesthtetic Dermatology Vol.19. No 4 December 2009 村上喜美子・溝口昌子『対称性真皮メラノーシスの臨床と発症病態』
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Japanese Journal
- 症例 左手に限局して生じた後天性真皮メラノサイトーシス
- 症例報告 四肢・顔面型後天性真皮メラノサイトーシスの1例
- 症例報告 広範な分布を呈した後天性真皮メラノサイトーシスの男性例
Related Links
- 後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)というシミがあります。その特徴や治療手段 について解説します。Qスイッチレーザー治療が必須ですが、肝斑混在型や術後の炎症 後色素沈着には注意が必要です。
- シミ・くすみ・ソバカスのレーザー治療についてご紹介いたします。シミの症状に応じた 最適な治療をご提案いたします。
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- nevus, birthmark
- ラ
- naevus
- 同
- あざ
定義
- 遺伝的ないし胎生的素因に基づき、生涯のさまざまな時期に発現し、きわめて徐々に発育し、皮膚の色調あるいは形の異常を主体とする限局性の皮膚の奇形
分類
由来による分類
- A. メラノサイト系母斑(神経堤由来):
- B. 上皮細胞系母斑
- C. 間葉細胞系母斑
-
- 通常型
- 特殊型
[★]
- 英
- dermis (M)
- ラ
- corium
- 関
- 皮膚、皮膚の構造、表皮
臨床関連
[★]
- 英
- site
- 関
- 場所、部位