- 英
- group B streptococcus GBS, Streptococcus agalactial
- 同
- B群溶連菌、B群溶血性レンサ球菌
- 関
- 連鎖球菌属 ストレプトコッカス属、A群連鎖球菌
感染症
-
- 以前は新生児における髄膜炎の起炎菌として主なものであったが、最近は50歳以上の基礎疾患を持つ患者において髄膜炎の起炎菌として見いだされる(HIM.2622)
B群連鎖球菌
WordNet
- the 2nd letter of the Roman alphabet (同)b
- the blood group whose red cells carry the B antigen (同)type_B, group B
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- キノロン耐性B群連鎖球菌の臨床的・疫学的特徴と耐性機序の解析
- 細菌学からみた非溶血性B群連鎖球菌(non-homolytic B group streptococci)による尿路感染症をきたした慢性腎不全患者の1症例(臨床検査学科)
- 柴田 明佳,飯野 幸永,荻原 利彦,河西 美代子,高嶋 真理,半藤 厚司,山下 祐子,横尾 智子,高濱 眞紀子,岡部 紘明
- 東京文化短期大学紀要 25, 21-25, 2008
- Within the scope of our research, we obtained reports of non-hemolytic B group streptococcal infectious diseases in newborn babies and infants with meningitis or septicemias in foreign countries. Howe …
- NAID 110007126306
Related Links
- B群連鎖球菌(Group B Streptococcus : GBS)は、新生児に細菌性髄膜炎を起こすこと があります。1999年4月からの日本の感染症発生動向調査では、細菌性髄膜炎は4類 感染症として基幹定点病院による把握疾患となりました(現在は5類感染症)。この日本 ...
- B群β溶血性レンサ球菌 (Group B Streptococcus; GBS) - 羅Streptococcus agalactiae等。消化管内に常在する菌である。新生児の細菌性髄膜炎、敗血症の起炎 菌となり、特に出生後24時間以内に発症する敗血症は死亡率の高い危険な疾病である 。
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★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、61~63の問いに答えよ。
- 72歳の男性。発熱と全身の倦怠感を主訴に来院した。
- 現病歴:2か月前に37℃台の発熱があり、かかりつけ医から抗菌薬を処方された。7日後に解熱したが、倦怠感と食欲低下は持続していた。10日前から38℃台の発熱があり、再度かかりつけ医を受診した。抗菌薬と解熱薬とを処方されたが、発熱と倦怠感が持続するため受診した。
- 既往歴:高血圧症と糖尿病で内服治療中。
- 生活歴:一人暮らし。無職。喫煙は20本/日を50年間。飲酒はビール1,000~1,500mL/日を50年間。
- 家族歴:父親が胃癌で死亡。母親が大腸癌で死亡。
- 現症:意識は清明。身長 182cm、体重 90kg。体温 38.0℃。脈拍 108/分、整。血圧 138/80mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96%(room air)。皮膚は乾燥している。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内は乾燥が著明である。頸静脈の怒張を認めない。表在リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸蠕動音は正常。肋骨脊柱角に叩打痛を認めない。下腿に浮腫を認めない。神経学的所見に異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白1+、糖3+、ケトン体1+、潜血(-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 440万、Hb 15.1g/dL、Ht 44%、白血球 14,500(桿状核好中球2%、分葉核好中球 88%、好酸球 0%、好塩基球 0%、単球 4%、リンパ球 6%)、血小板 32万、PT 87%(基準 80~120)。血液生化学所見:総蛋白 7.1g/dL、アルブミン 3.5g/dL、総ビリルビン 0.5mg/dL、直接ビリルビン 0.2mg/dL、AST 57IU/L、ALT 43IU/L、LD 355IU/L(基準 176~353)、ALP 349IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 109IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 38IU/L(基準 37~160)、CK 76IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 38mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、尿酸 9.0mg/dL、血糖 284mg/dL、HbA1c 9.6%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 174mg/dL、トリグリセリド 179mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.9mEq/L、Cl 105mEq/L。CRP 11mg/dL。心電図で洞性頻脈を認める。胸部エックス線写真で異常を認めない。
- その後の経過:精査のため入院とし、腹部超音波検査で肝膿瘍を認めた。超音波ガイド下膿瘍穿刺吸引検査を行い、採取した穿刺液を培養検査に提出し、抗菌薬の投与を開始した。培養検査ではGram陽性球菌が検出された。
- 原因菌として可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [110E060]←[国試_110]→[110E062]
[★]
- 分娩時の感染で未熟児にとって致命的となるのはどれか
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[★]
[★]
- 英
- mother-to-child transmission MTCT
- 関
- 垂直感染, vertical disease transmission, vertical transmission、周産期感染症
母子感染において重要なウイルス
- RV :風疹ウイルス:先天性風疹症候群
- CMV :サイトメガロウイルス巨細胞封入体症
- HSV :単純ヘルペスウイルス:新生児ヘルペス
- VZV :水痘・帯状疱疹ウイルス:先天性水痘帯状疱疹症候群
- B19V:パルボウイルス:非免疫性胎児水腫
- HPV :ヒトパピローマウイルス:咽頭乳頭症
その他
- HBV :B型肝炎ウイルス感染症
- HCV :C型肝炎ウイルス感染症
- HIV :ヒト免疫不全ウイルス感染
- HTLV:ヒトT細胞白血病ウイルス感染症
TORCHS症候群
- TO:トキソプラズマ
- R :風疹ウイルス
- C :サイトメガロウイルス
- H :ヘルペスウイルス(単純ヘルペス、水痘・帯状疱疹ウイルス)
- S :梅毒
母子感染の経路
- 資料2
1. 胎内感染
- 1. 母体が感染した場合,あるいは持続感染した微生物が再活性化した場合に,母体血を介し胎盤から臍帯を通じ児に感染
- 2. 胎盤に感染した微生物が増殖し児に感染
- 3. 子宮頸部や腟から上行性に羊膜や羊水を介し感染
2. 分娩時感染
- 1. 産道感染:
- 1. 子宮頸部,腟,外陰部などに感染している微生物が分娩時に産道内で児の粘膜などから感染
- 2. 産道内の母体血中の微生物が児の粘膜などから感染
- 2. placental leakage : B 型肝炎ウイルスやHIV の胎内感染率が切迫早産既往群に多いことから推定された.母体血の新生児血中への混入量を胎盤性アルカリフォスファターゼを指標として測定した場合,予定帝切群で0.8ml/kg(新生児体重)、経腟分娩群で1.2ml/kg と有意差があるという報告もある
3. 経母乳感染
- 母乳中の微生物や感染リンパ球が経口的に児に感染。
- サイトメガロウイルスは経母乳感染をするが、成熟児はこの感染により自然免疫を得て,成人してから初感染することは防げる。
- 1,500g 未満の極低出生体重児では経母乳感染により,肝炎などを発症する可能性がある。
母子感染症
- G10M.168
- G10M.182改変
感染時期と胎児影響
- 妊娠初期:早産、先天性胎児奇形:風疹ウイルス、水痘ウイルス、麻疹ウイルス、HHV-6、パルボウイルスB19
- 妊娠中期~末期:新生児ウイルス感染:単純ヘルペスウイルス、水痘ウイルス、サイトメガロウイルス、梅毒トレポネーマ(妊娠13週までは胎児感染しにくい)
資料
- http://www.jsog.or.jp/PDF/58/5809-416.pdf
- http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5609-535.pdf
[★]
- 英
- Streptococcus
- 同
- ストレプトコッカス属、Streptococcus属、ストレプトコッカス、連鎖球菌
概念
- 増殖に際して二連、レンサ上に配列する球形、卵円系のグラム陽性球菌の総称 (SMB.243)
- 連鎖球菌は属名なので、連鎖球菌属(Streptococcus属)
- グラム陽性球菌
- 通性嫌気性菌:糖を発酵分解、乳酸を産生。
- カタラーゼ非産生 ← ブドウ球菌属との判別に利用
分類
溶血の性状による分類
- ヒツジ赤血球寒天培地における溶血性で分類
- α溶血性:不完全溶血。緑色不透明環
β溶血性連鎖球菌の分類(ランスフィールドの群別, SMB.244)
- 細胞壁の構成成分である多糖抗原の違いにより分類
[★]
- ラ
- Streptococcus agalactiae
- 同
- ストレプトコッカス・アガラクティエ
- 関
- B群連鎖球菌 Streptococcus group B、ストレプトコッカス属、細菌
- 下部により溶血性、莢膜型が異なる。
- 直腸および腟の常在菌。新生児期および産褥期の母子感染。
- 出産後12-20日後に発症。新生児感染により敗血症、肺炎、髄膜炎
[★]
- 英
- hemolytic streptococcus, (pl.)hemolytic streptococci
- 同
- 溶連菌、溶血性レンサ球菌、溶血レンサ球菌、溶血連鎖球菌
- 関
- 連鎖球菌、A群連鎖球菌、B群連鎖球菌
- β溶血性を示す連鎖球菌(β型溶血連鎖球菌 β-hemolytic streptococcus
溶血性の分類
- ヒツジ赤血球寒天培地における溶血性で分類
[★]
[★]
- 英
- group B streptococcal infection GBSI
- 同
- B群溶連菌感染症、GBS感染症 GBS infection、B群溶血性レンサ球菌感染症 infectious diseases due to group B streptococci
- 関
- B群連鎖球菌
病原体
感染経路
症状
予防
- 予防の適応:妊娠33-37週に膣周辺の培養検査を行い、陽性であった場合、あるいは前回の分娩でGBS感染患児が分かっている場合、さらに培養検査の結果が明らかになっていない場合(ガイドライン1)
- 抗菌薬はペニシリンを用いるが、ペニシリンアレルギーがある場合にはクリンダマイシン、さらにこれに抵抗性がある場合にはバンコマイシンを経腟分娩中に経静脈的に投与する。
- 分娩中に投与するのは、分娩前の投与では産道に定着しているGBSを除去できないためである。(経口でなく)静脈投与するのは経胎盤的に胎児に移行させるため母親の血中、そして胎児が嚥下する羊水中、この両方の薬物濃度を迅速に上昇させるために必要とされる。(参考1)
ガイドライン
- http://www.jsog.or.jp/activity/guideline.html
参考
- 1. [charged] 新生児および乳児におけるB群レンサ球菌感染症 - uptodate [1]
[★]
- Mg2+存在下でC3, B, Dが反応してC3bBbとなり、これがC3転換酵素(C3bBb)あるいはC5転換酵素(C3bBb3b)を形成する。これらはP(properdin)と結合して活性化し、それぞれC3、C5を活性化する
[★]
- 英
- linkage、link、(化学)catenation、linked
- 関
- 関連、結合、結びつける、連関、連結、連接、リンク、連鎖性、連鎖的、関連づける、カテネーション
- 遺伝子、対立遺伝子
[★]
- 英
- fungus、fungi、microbial
- 関
- 菌類、真菌、真菌類、微生物
[★]
- 英
- coccus
- 関
- 細菌