- 英
- Horner's syndrome (KL), Horner syndrome
- 同
- Horner症候群 (M.500)、Horner徴候群
- ベルナール-ホルネル症候群 ベルナール・ホルネル症候群 Bernard-Horner syndrome
概念
- 頚部の自律神経節の障害などにより生じる症状
- 軽度の眼瞼下垂(瞼裂狭小)、中等度縮瞳(暗室でより明瞭)、顔面の発汗低下と紅潮を3主徴とする眼部交感神経系の障害による症候群。
症状
- 眼瞼下垂(上瞼板筋への支配(-))、縮瞳(瞳孔散大筋への支配(-))、顔面の発汗低下と紅潮(汗腺に対する支配(-)、血管平滑筋への支配(-))
原因
- 鎖骨下動脈に対する手術
- 頚部手術におけるリンパ節郭清時の損傷
国試
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/12 06:00:55」(JST)
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ホルネル症候群(ホルネルしょうこうぐん、英: Horner's syndrome)は、上位の交感神経系が障害されることで生じる一連の諸症状。頚部交感神経麻痺、ホルネル徴候ともいう。1869年にスイスの眼科医ヨハン・フリードリヒ・ホルネルによって記載されたが、1727年にフランスの軍医フランソワ・プルフール・デュ・プチによってイヌの頚部交感神経を切断して縮瞳が起きることを観察し初めて発見されたが不明だったため、記載されず逆ホルネル症候群として呼ばれている。逆ホルネル症候群はイタリアの医師セラフィーノ・ビッフィ(1822年 - 1878年)によって1846年に発見されている。クロード・ベルナールも1865年にウサギの頚部交感神経を切断して耳が暖かくなって血管網が拡張していることを観察しているのでフランスやイタリアでは、クロード・ベルナール・ホルネル症候群と呼ばれている。
目次
- 1 病態
- 2 症状
- 3 参考文献
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
|
病態
主にC8~Th2までの交感神経を圧迫または損傷等によって障害することで生じてくる。原因疾患は多彩で、主に上胸部の腫瘍によるものや外傷(神経根引き抜き損傷など)によるものが知られている。
症状
- 縮瞳
- 眼瞼下垂、瞼裂狭小(眼球陥凹は瞼裂狭小による見せかけのもので、ヒトでは出現しない)
- 発汗低下
- 虹彩異色症(必発ではなく、まれ)
参考文献
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関連項目
外部リンク
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 伊藤 昌徳,安本 幸正,阿部 祐介,堤佐 斗志,野中 康臣
- Journal of spine research 1(8), 1523-1527, 2010-08-25
- NAID 10027714557
- 呼吸器X線画像の読み方・診かた(7)見逃されやすい肺癌の陰影
- 29.全身に広範な転移を認めホルネル症候群を呈した悪性胸膜中皮の1例(第86回日本肺癌学会関西支部会)
Related Links
- 財団フェローのLiam WyattがMLA(博物館、図書館などの機関・施設)とウィキ メディアンの共同作業について横浜(11日)と京都(13日)で講演を行ないます(詳細). ホルネル症候群. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内, 検索 ...
- ホルネル症候群は,視床下部から眼球まで走行する頸部交感神経路に障害が起こった 場合に生じる。ホルネル症候群は中枢神経,節前神経,節後神経のいずれにも起因し うる;原発性のこともあれば,他の疾患に続発することもある。中枢神経病変としては, ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 28歳の女性。1年前から次第に増大する頭部腫瘤を主訴に来院した。頭部の造影CTで頸部交感神経由来の腫瘍が疑われ、摘出術を行うことになった。頭部の写真を以下に示す。
- 術後合併症として可能性があるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A010]←[国試_101]→[101A012]
[★]
- 英
- Wallenberg's syndrome, Wallenberg syndrome
- 同
- ワレンベルグ症候群、Wallenberg症候群
- 延髄外側症候群 lateral medullary syndrome LMS
- 関
- 後下小脳動脈血栓、橋延髄外側症候群
[show details]
- 表:BET.235(脳神経を侵す脳幹障害)
- 図:BET.370,376 N.159(自律神経),164(脊髄の動脈)
障害部位:5, 8(vestibular n.), 9, 10, Sympathetic, Cerebellar, Lateral spinothalamic tract
疫学
- 若年に多く、椎骨動脈の解離が原因であることが多い。
病因
障害部位
- see BET.376
症状
- 全身:頭痛、回転性めまい、悪心・嘔吐
- 同側:顔面の温度・痛覚消失(感覚解離)、角膜反射低下、ホルネル症候群、眼振(回旋性眼振)、眼球側方突進、発声困難、嚥下困難、小脳性運動失調、筋緊張低下
- 対側:体幹・上下肢の温度・痛覚消失
[show details]
BET.235
症候
|
障害側
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健側
|
CN V(感覚解離)
|
半身感覚解離(顔面をのぞく)
|
CN IX, Xの麻痺
|
|
ホルネル症候群
|
小脳性運動失調、眼振
|
- 椎骨動脈が脳底動脈となるより下位で後下小脳動脈(PICA)を分枝。PICAは延髄を後方に回り込み小脳の下面に分布
国試
[★]
- 英
- Cestan-Chenais syndrome
- 同
- 延髄半側症候群、Cestan-Chenais症候群。セスタン症候群 Cestan syndrome
- 関
- バビンスキー・ナジョット症候群、ホルネル症候群
- Contralateral hemiplegia, hemianaesthesia, and loss of pain and temperature sensibility, with ipsilateral hemiasynergia and lateropulsion, paralysis of the larynx and soft palate, enophthalmia, miosis, and ptosis, due to lesions of the brain stem.
BET.235
- CN V(感覚解離)
- CNIX,Xの麻痺
- ホルネル症候群
- 小脳失調
- 眼振
- 反対側の症候
- 半身感覚解離
- 半麻痺
[★]
- 英
- miosis ← mio(より小さい) + sis
- ラ
- myosis
- 同
- 瞳孔縮小 pupillary constriction
- 関
- 瞳孔
- 対
- 散瞳
病態
臨床関連
薬物中毒
疾患
参考
- 余りよく分からない
- http://www.flickr.com/photos/bionerd/3238702465/
- http://webeye.ophth.uiowa.edu/eyeforum/atlas/pages/cornea-corneal-abrasion-with-reflex-spastic-miosis.html
[★]
- 英
- acute drug intoxication
- 関
- 薬物中毒
[★]
- 英
- enophthalmos
- 関
- 眼球陥没、眼球陥入。眼球突出
[show details]
国試
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
[★]
- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化
[★]
- 英
- symptom and sign
- 関
- 症状, 徴候 兆候