- 英
- lymph node dissection
- 関
- リンパ節切除術、リンパ節郭清術
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/02/25 10:57:39」(JST)
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リンパ節郭清(りんぱせつかくせい、英: Lymphadenectomy)とは、悪性腫瘍のリンパ行性転移に対する処置としてリンパ節を切除する外科的治療法である。
目次
- 1 意義
- 2 手技
- 3 範囲
- 4 副作用
- 5 関連項目
意義
悪性腫瘍の転移経路として主に挙げられるのは「血行性転移」と「リンパ行性転移」である(他にも管腔内転移がある)。
このうちリンパ行性転移は原発巣からリンパ液の流れに沿って進行するという性質がある。そこで癌細胞が転移している可能性のあるリンパ節を予防的に切除し、腫瘍の取り残しをできる限り減らすという目的で行われる。悪性腫瘍の発生した部位によって転移を起こしやすいリンパ節が分かっており、これらは系統立てて所属リンパ節と呼ばれている。切除はこの系統に従って行われ「郭清」と呼ばれている。
手技
癌細胞が流れ込んだリンパ節は炎症反応を起こし腫大し、術前の画像診断にて認めたりする場合があるが、通常画像検査にて腫大が確認されない部位にまで腫瘍細胞が浸潤している場合も多く、郭清したリンパ節は術中に迅速病理検査にて判断される。
範囲
日本の医療機関での癌の外科治療においては「癌取扱い規約」に則り、全身のリンパ節にはすべて番号が振られており、術式・病気の進行程度に応じて、領域リンパ節を郭清するかを決めており「リンパ節郭清度(D-number)」と定義されている。
肺癌においては、
食道癌においては、上部・中部・下部といった病変部位に応じて郭清範囲が決められる。基本的に広範囲にリンパ節転移を生じてくるため頚部・胸部・腹部の3領域郭清が行われる。
胃癌においては基本的に画像検査上でT2またはN2以上であればD2郭清が行われる。またT1N0であればD1またはD1+α郭清が行われる。
大腸癌においては基本的に画像検査上N1以上であればD3郭清が行われる。またN0においても、SM~MP浸潤の癌においてはD2郭清が、MP浸潤以上の癌においてはD3郭清を行う。
膵癌においては、
乳癌においては、
子宮体癌においては、
子宮頚癌においては、
卵巣癌においては、
副作用
リンパ系は組織液(血管から浸みだした水分)を心臓に還す役割も担っている。ところがリンパ節郭清を徹底すると水分の帰り道がなくなり水分が貯留し浮腫(リンパ水腫)を引き起こす。乳癌の手術時に腋窩リンパ節を郭清すると上腕が腫れることがあるのはその例である。いっぽう、リンパ節郭清を徹底しても生命予後の改善に寄与しないとする報告もされはじめ、広範な郭清を見直す動きが出ている。そして縮小手術の観点から1990年代から提唱された腋窩リンパ節転移の確認法が、センチネルリンパ節生検、またはセンチネルリンパ節の術中検査である。
関連項目
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- どうして?がすぐわかる!! 器械出し・外回りの超注意POINT(第34回)鼠径リンパ節郭清術
- 髙橋 照代,井岡 京子,緒方 大
- OPE nursing = オペナーシング : the Japanese journal of operating room nursing 29(1), 4-9, 2014-01
- NAID 40019944532
- 手術手技 腹臥位胸腔鏡下食道亜全摘術における食道切離断端牽引による左反回神経周囲リンパ節郭清の工夫
- 症例報告 同側の鎖骨上窩リンパ節に転移を認めた肩原発の悪性黒色腫の1例
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- 次の文を読み、28~30の問いに答えよ。
- 28歳の男性。左陰嚢の無痛性腫大を主訴に来院した。
- 現病歴 :6か月前に左陰嚢の腫れに気付き、その後徐々に増大してきた。疼痛はなかった。
- 既往歴・家族歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : 意識は清明。身長176cm、体重68kg。体温36.1℃。脈拍68/分、整。血圧110/72mmHg。身体所見で胸腹部に異常を認めない。陰嚢皮膚と右陰嚢内容とに異常はない。左陰嚢内容は鶏卵大で一塊として硬く触知するが、圧痛と透光性とは認めない。
- 検査所見:尿所見:異常を認めない。
- 血液所見:赤血球456万、Hb15.1g/dl、白血球8,300、血小板26万。
- 血清生化学所見:総蛋白6.8g/dl、アルブミン3.9g/dl、クレアチニン0.9mg/dl、AST40単位、ALT38単位、LDH 410単位(基準176~353)。胸腹部CTで両肺に多発性結節影と傍大動脈リンパ節の腫脹とを認める。
- 入院後経過 : 精巣腫瘍と診断し、高位精巣摘除術を施行した。
[正答]
※国試ナビ4※ [099I029]←[国試_099]→[100A001]
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[正答]
※国試ナビ4※ [109A002]←[国試_109]→[109A004]
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[正答]
※国試ナビ4※ [103I011]←[国試_103]→[103I013]
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- 英
- lymphadenectomy、lymph node dissection
- 関
- リンパ節切除、リンパ節郭清、リンパ節郭清術、リンパ節摘出
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- 英
- para-aortic lymph node dissection, para-aortic lymphadenectomy
- 関
- 腹部大動脈周囲リンパ節
[★]
- 英
- supraclavicular lymph node dissection, supraclavicular lymphadenectomy
- 関
- 鎖骨上リンパ節
[★]
- 英
- lymph node dissection, lymphadenectomy
- 関
- リンパ節郭清、リンパ節切除術
[★]
- 英
- radical lymph node dissection
- 関
- 根治手術
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- radical dissection、total dissection、dissection
- 関
- 解体、解剖、解離、精査、切開、郭清術、ダイセクション、全摘除術
[★]
- 英
- lymph (Z)
- ラ
- lympha
- 同
- 淋巴
- 関
- リンパ節