プランルカスト
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オノン川上流、チンギス・ハーンの生誕地と伝えられる場所
オノン川(オノンがわ、モンゴル語:Онон гол オノン・ゴル)は、モンゴル国ヘンティー山脈のブルカン山を源流とする黒竜江(アムール川)の支流である。流域面積96,200km²。漢名は斡難・教嫩・鄂嫩などで表記される。現在は「オノン」だが、古くは「オナン川」と呼ばれ、『元朝秘史』では冒頭にオナン・ムレン(オナン川)斡難 木舌漣 Onan Müren、『集史』でも رودخانه اونن rūdkhāna-yi Ūnan として表れる。隣接するヘルレン川がヘンティー山脈の南麓を流れるのに対し、オノン川は山脈の北側を流れる。
北東へ流れ、ロシア国境を越えてシベリアのザバイカリエ地方へ入り、1,032kmを流れた後にシルカ川に合流する。
チンギス・カン誕生の地[編集]
モンゴルのチンギス・カンは、流域内のデリウン=ボルダク(現モンゴル国北東部)にて誕生したとされ、彼による1206年(太祖1)のクリルタイ・第二次即位(モンゴル帝国建国)もこの川の源で行われた。 チンギス所縁の地であったが、モンゴル全土の統治には東に寄り過ぎていたため、オゴデイの時代に拠点をケレイトの本拠地であったカラトンに移り、カラコルムが建設されてそこが首都となった。しかし、オノン川源流地域は祖宗興隆の地であり、歴代モンゴル皇帝のクリルタイが開催される候補地として重視された。
関連項目[編集]
- アムール川
- アルグン川
- インゴダ川
- シルカ川
- ヘルレン川
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- スギ花粉症に対するプランルカスト(オノン)の有効性に関する検討 : 3年間の比較
- 1歳未満の気管支喘息に対するオノンドライシロップ10%(プランルカスト水和物)製造販売後調査結果(第2報) : 長期投与症例の追跡調査
- 岩田 力,栗原 和幸,小田島 安平,宇理須 厚雄,井上 壽茂,河野 陽一,森川 昭廣
- 日本小児アレルギー学会誌 = The Japanese journal of pediatric allergy and clinical immunology 24(5), 693-704, 2010-12-20
- NAID 10029555952
Related Links
- 小野薬品工業株式会社のオノンカプセル112.5mg(プランルカスト水和物)について、薬価、写真、作用・効果、副作用、保管方法、医療者によるお薬の評価などを掲載しています。
- オノンは小野が製造販売するプランルカスト水和物です。効果効能は気管支ぜんそく[プランルカスト水和物,モンテルカストナトリウム(チュアブルを除く)のみの適応症]アレルギー性鼻炎。オノンを使用するなら知っておきたい情報を ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- ロイコトリエン受容体拮抗剤
- 気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤
販売名
オノンカプセル112.5mg
組成
成分・含量(1カプセル中)
添加物
- マクロゴール4000、ステアリン酸マグネシウム、乳糖水和物
カプセルにゼラチン、マクロゴール4000、ラウリル硫酸ナトリウム、酸化チタンを含有する。
禁忌
効能または効果
- 気管支喘息
- アレルギー性鼻炎
- 通常、成人にはプランルカスト水和物として1日量450mg(本剤4カプセル)を朝食後及び夕食後の2回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
- ショック、アナフィラキシー様症状(いずれも頻度不明※)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識障害、呼吸困難、発疹等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
白血球減少
- 白血球減少(頻度不明※、初期症状:発熱、咽頭痛、全身けん怠感等)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
血小板減少
- 血小板減少(頻度不明※、初期症状:紫斑、鼻出血、歯肉出血等の出血傾向)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
肝機能障害
- 黄疸、AST(GOT)・ALT(GPT)の著しい上昇等を伴う肝機能障害(頻度不明※)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
間質性肺炎、好酸球性肺炎
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増加等を伴う間質性肺炎(頻度不明※)、好酸球性肺炎(0.01%)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症
- 横紋筋融解症(頻度不明※)があらわれることがあるので、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中ミオグロビン上昇等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
薬効薬理
作用機序
- 本剤は気管支喘息の基本的病態形成に深く関与しているロイコトリエンの受容体に選択的に結合してその作用に拮抗し、気道収縮反応、気道の血管透過性亢進、気道粘膜の浮腫及び気道過敏性の亢進を抑制し、気管支喘息患者の臨床症状及び肺機能を改善させる。
また、本剤は鼻閉、鼻汁、くしゃみを三大主徴とするアレルギー性鼻炎の特徴的病態の成立に重要な役割を演じていることが示唆されているロイコトリエンの受容体に選択的に結合してその作用に拮抗し、鼻腔通気抵抗上昇、好酸球浸潤を伴う鼻粘膜浮腫、鼻粘膜過敏性を抑制し、さらに鼻粘膜過敏性抑制作用を介して間接的に、ヒスタミン、アセチルコリン及びその他の非特異的な刺激によるくしゃみや鼻汁等の臨床症状を改善する。
薬理作用
ロイコトリエン(LT)受容体拮抗作用
- モルモット肺膜分画及びモルモット鼻粘膜膜分画において、LTC4、LTD4、LTE4の受容体に選択的に結合してその作用に拮抗する。また、ヒスタミン、アセチルコリン及びセロトニン等には拮抗作用を示さず、アラキドン酸代謝酵素にもほとんど影響を与えない(in vitro)。9,10)
気道収縮抑制作用
- 気管支喘息患者に経口投与すると、LTC4、LTD4吸入による気道収縮反応を抑制する。11)
- 気管支喘息患者に経口投与すると、抗原吸入による即時型喘息反応及び遅発型喘息反応を抑制する。11)
- 気管支攣縮型喘息患者の気道収縮反応を抑制する。12)
- 感作モルモットの抗原誘発気道収縮を経口投与で抑制する。13)
- モルモット及びヒトの摘出気道平滑筋のLTC4、LTD4による収縮を抑制する(in vitro)。9,14)
気道過敏性抑制作用
- 気管支喘息患者に経口投与すると、メサコリンに対する気道過敏性を改善する。15)
- モルモットの抗原吸入によるアセチルコリン又はヒスタミンの気道過敏性の亢進を経口投与で、またLTによるヒスタミンの気道過敏性の亢進を静脈内投与で抑制する。13,16,18)
気道の血管透過性及び粘膜浮腫の抑制作用(抗炎症作用)
- モルモットの抗原誘発による気道の血管透過性の亢進を経口投与で抑制する。17)
- モルモットのLTC4、LTD4による気道粘膜の浮腫形成を静脈内投与で抑制する。18)
肺機能の改善作用
- 気管支喘息患者に経口投与すると、努力性呼気1秒量及び最大呼気流量を改善する。4,19)
鼻腔通気抵抗上昇抑制作用
- 通年性アレルギー性鼻炎患者に経口投与すると、抗原鼻誘発による鼻腔通気抵抗の上昇を抑制する。20)
- 感作モルモットの抗原誘発による鼻腔通気抵抗上昇を経口投与で抑制する。21)
好酸球浸潤を伴う鼻粘膜浮腫の抑制作用
- 感作モルモットの抗原誘発による好酸球浸潤を伴う鼻粘膜の浮腫を経口投与で抑制する。21)
鼻粘膜過敏性抑制作用
- 感作モルモットの抗原誘発によるヒスタミンに対するくしゃみ反応の増強を経口投与で抑制する。22)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- プランルカスト水和物(Pranlukast Hydrate)
化学名
- 4-Oxo-8-[4-(4-phenylbutoxy)benzoylamino]-2-(tetrazol-5-yl)-4H-1-benzopyran hemihydrate
分子式
分子量
性状
- 本品は白色〜淡黄色の結晶性の粉末で、においはなく、味はない。
本品はジメチルスルホキシド又はN,N-ジメチルホルムアミドにやや溶けやすく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水、アセトニトリル、ジクロロメタン又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融点
★リンクテーブル★
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商品
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- 英
- pranlukast
- 化
- プランルカスト水和物 pranlukast hydrate
- 商
- オノン Onon