- 英
- radial artery (M)
- ラ
- arteria radialis
- 関
- 上腕動脈
由来
走行
橈骨動脈の脈
M. 440
- 橈骨の遠位端であって、橈側手根屈筋の外側-長母指外転筋・短母指伸筋の腱と長母指伸筋が作る解剖学的嗅ぎタバコ入れの底
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/04 02:10:11」(JST)
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動脈: 橈骨動脈 |
|
|
英語 |
Radial artery |
ラテン語 |
arteria radialis |
グレイの解剖学 |
書籍中の説明(英語) |
起始
|
上腕動脈
|
分岐
|
前腕:
橈側反回動脈
掌側手根枝
浅掌枝.
手根:
背側手根枝
第一背側中手動脈
手:
母指主動脈
示指橈側動脈
深掌動脈弓
|
静脈
|
橈骨静脈
|
MeSH |
Radial+Artery |
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橈骨動脈(とうこつどうみゃく)は、ヒトの肘窩から手にかけて走行する動脈の解剖学的名称である。
目次
- 1 接続
- 2 支配領域
- 3 臨床的意義
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
接続[編集]
上腕動脈から橈骨に沿って走行し、手掌で尺骨動脈と接続する。
支配領域[編集]
前腕から手にかけてを栄養する。側副血行路として尺骨動脈がある。
臨床的意義[編集]
上肢の末梢にある動脈であるため、様々な処置に於いて「アクセスしやすい」「止血しやすい」など、患者・治療者双方に於いて管理が容易である事から、以下の場合に本血管が使用される。
- 脈拍の触知。手で橈骨動脈の触知が可能である場合、血圧は概ね80mmHg以上である事が経験的に知られている。東洋医学に於いては橈骨動脈を指3本で軽く抑える事で強弱・浮沈・速さを診る。
- 観血的血圧測定のためのカテーテル留置や血液ガス分析の際の採血
- 人工透析のためのシャントを造設
ただし、橈骨動脈は細いため、こうした処置をするに先立って「アレンのテスト」をし、側副血行路が機能している事を確認する事が望ましい。
- 処置を行う手を堅く握ってもらい、術者が両手で患者の手の血液を中枢側へ絞る。
- 手の血色が無くなったら、橈骨または尺骨動脈を術者が閉塞させた状態でゆっくりと手を開く。
いずれに於いても迅速に手の血色が戻るのが正常である。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- Gray's Anatomy of the Human Body - The Radial Artery - Yahoo! Education
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 3Pa5-4 内皮機能評価のための橈骨動脈壁粘弾性特性変化の高精度計測(ポスターセッション)
- 池下 和樹,長谷川 英之,金井 浩
- 超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム講演論文集 (32), 403-404, 2011-11-08
- NAID 110008913475
- 佐野 真規,海野 直樹,山本 尚人,田中 宏樹,鈴木 実,西山 元啓
- 日本血管外科学会雑誌 = The Japanese journal of vascular surgery : official journal of the Japanese Society for Vascular Surgery 20(5), 801-806, 2011-08-25
- NAID 10029537771
Related Links
- 橈骨動脈(とうこつどうみゃく)は、ヒトの肘窩から手にかけて走行する動脈の解剖学的 名称である。 ... 脈拍の触知。手で橈骨動脈の触知が可能である場合、血圧は概ね 80mmHg以上である事が経験的に知られている。東洋医学に於いては橈骨動脈を指3 本で ...
- 橈骨動脈の解剖. 右手に向かう動脈の話をします。 心臓の左心室から上行大動脈が出 た後、まず腕頭動脈が分岐します。さらに頭に向か う右総 ... ここで2本の動脈に分かれ 、右手の親指側を走る橈骨動脈、小指側を走る尺骨動脈と なります。尺骨動脈からは ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 19歳の男性。左胸痛を主訴に来院した。
- 現病歴:昨日の夕方、散歩中に左胸の痛みに気付いた。深呼吸をするとさらに息が苦しくなる感じがした。自宅で様子をみていたが改善しないため、本日朝、徒歩で来院した。胸痛は我慢できないほどではない。
- 既往歴:12歳時に虫垂切除術。
- 家族歴:祖父が肺癌のため72歳で死亡。
- 現症:意識は清明。身長176cm、体重58kg。体温36.5℃。脈拍88/分、整。血圧124/72mmHg。呼吸数20/分。SpO2 97%(room air)。体位による痛みの変化を認めない。橈骨動脈の触知は良好で左右差を認めない。足背動脈の触知は良好で左右差を認めない。下腿浮腫を認めない。
- この患者の身体所見で最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107F027]←[国試_107]→[107F029]
[★]
- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 19歳の男性。左胸痛を主訴に来院した。
- 現病歴:昨日の夕方、散歩中に左胸の痛みに気付いた。深呼吸をするとさらに息が苦しくなる感じがした。自宅で様子をみていたが改善しないため、本日朝、徒歩で来院した。胸痛は我慢できないほどではない。
- 既往歴:12歳時に虫垂切除術。
- 家族歴:祖父が肺癌のため72歳で死亡。
- 現症:意識は清明。身長176cm、体重58kg。体温36.5℃。脈拍88/分、整。血圧124/72mmHg。呼吸数20/分。SpO2 97%(room air)。体位による痛みの変化を認めない。橈骨動脈の触知は良好で左右差を認めない。足背動脈の触知は良好で左右差を認めない。下腿浮腫を認めない。
- 次に行うべき対応はどれか。
- a 帰宅許可
- b 酸素投与
- c 静脈路確保
- d 心電図モニター装着
- e 胸部エックス線撮影
[正答]
※国試ナビ4※ [107F028]←[国試_107]→[107F030]
[★]
- 32歳の男性。建築現場で作業中に約 10 m転落し、搬入された。来院時、ネックカラーを装着されバックボード上に全脊椎固定されており、意識レベルは JCSI-3で右殿部の痛みがあるという。身長 178 cm、体重 70 kg。体温 36.4 ℃。脈拍 112 /分、整。血圧 90/50 mmHg。呼吸数 24/分。 SpO2 100% (リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。気道は開通しており呼吸困難はない。皮膚は蒼白で冷汗を伴い、橈骨動脈の拍動は弱い。明らかな外出血はなく、右下肢は変形は明らかでないが左と比較すると短縮がある。顔面、頸部および胸部に異常を認めない。超音波検査で心嚢、両側の胸腔および腹腔に液体貯留を認めない。胸部エックス線写真に異常を認めない。
- 次に行うべき単純エックス線撮影の部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108H023]←[国試_108]→[108H025]
[★]
- 6歳の男児。左肘の痛みと腫れを主訴に母親に連れられて来院した。遊具から転落し左肘をついて受傷したとのことである。来院時、右手で左肘を支え、動かそうとしない。左肘部に開放創はないが、肘部全体に高度な腫脹を認める。手指の感覚障害は本人の協力が得られず不明だが、手指の自動運動は可能で、橈骨動脈の拍動は手関節部で良好に触知する。肘関節のエックス線写真 (別冊 No.25A、B)を別に示す。
- 考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D053]←[国試_108]→[108D055]
[★]
- 74歳の男性。術中の血圧を測定するため、橈骨動脈に留置針を挿入する予定である。その可否をみるために次の手順で検査を行った。
- ① 母指を中にして手を強く握らせる。
- ② 橈骨動脈と尺骨動脈とを用手的に圧迫する。
- ③ 圧迫をしたまま手を開かせて色調が蒼白になっていることを確認する。
- ④ 橈骨動脈の圧迫を解除する。
- ⑤ 手の色調が速やかに赤色に戻ることを確認する。
[正答]
※国試ナビ4※ [101D022]←[国試_101]→[101D024]
[★]
- a. 橈骨動脈を母指で触知して測定する。
- b. 5秒間数えて12倍して脈拍数とする。
- c. 左右差は両側を同時に触診して確認する。
- d. 発熱時には脈拍数は減少する。
- e. 吸気時には脈拍数は減少する。
[正答]
※国試ナビ4※ [100E016]←[国試_100]→[100E018]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102D006]←[国試_102]→[102D008]
[★]
- 英
- radial nerve
- ラ
- nervus radialis
- 関
- 筋皮神経、正中神経、尺骨神経、腋窩神経、腕神経叢
筋:上腕・前腕の伸筋、回外筋
皮:手の背側で橈側2.5指
|
- 腕神経叢最大の枝(上腕、前腕、手に枝を出すから)
- 図:N.456,460,461(上腕、前腕、手掌の走行の概略)
由来
支配
- 前腕の伸筋(後区域の伸筋) ←(Red,b){注意};:後骨間神経として
- 上腕の皮枝 (N.461)
- 橈骨神経浅枝・背側指神経:手掌の背側で第4指半分から外側へ第1指まで
走行 (KL.131)
臨床関連
[★]
- 英
- palmaris longus muscle (KH), palmaris longus (K,KL)
- ラ
- musculus palmaris longus
- 関
- 手掌腱膜、Dupuytren拘縮。上肢の筋
- 長掌筋の腱は、握り拳を作ったときに最も目立つ (M.440がわかりやすい)
- 手首の橈側から橈側手根屈筋腱、長掌筋の腱、浅指屈筋、尺側手根屈筋
- 4つの腱が見える。なお、橈側手根屈筋腱の橈側に橈骨動脈を触れる部位がある
起始
- 上腕骨(内側上顆)
停止
- 手首の屈筋支帯、手掌腱膜
神経
- 正中神経
機能
- 手関節の掌屈、手掌腱膜の緊張
[★]
- 英
- brachial artery
由来
走行
枝
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- arterial line
- 同
- Aライン
- 関
- 留置カテーテル、動脈内留置カテーテル、血圧
手術時の適応
- 虚血心疾患のある患者、心臓血管手術、脳外科手術、長時間麻酔、大量出血が予想される場合、頻回の採血が必要となる場合。
カテーテルの留置部位
[★]
- sternomastoid
- 英
- mandibular respiration, sternomastoid breathing
[★]
- 英
- radius (M)
- 関
- 尺骨
骨部位
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- artery (Z)
- ラ
- arteria
- 関
- 静脈