- 英
- internal derangement of the elbow, pulled elbow
- 関
- 脱臼、肘関節
受傷機転
- 小児が肘伸展、前腕回内位で急に手を引っ張られた際に発生する。
疫学
- 就学前の小児、2-5歳(医学事典)/2-6歳(SOR.385)
症候・身体所見
- 肘に腫脹は認められない。
- 疼痛があるため、肘関節伸展、回内位のまま上肢を下垂して動かさない。
検査
治療
- 無麻酔下で整復できる。
- 整復後、外固定は不要である。
- ()ビジュアル基本手技 カラー写真で見る!骨折・脱臼・捻挫 改訂版 p.77
- 1. (患側が右の場合)術者の左手で患側の橈骨頭を軽く押し、右手で患側の前腕を把持し、患側の肘関節を60-70°屈曲、前腕を40-50°回内させる
- 2. 橈骨頭を強く押しながら患側の前腕を回外させる
- あまり参考にならない。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/30 11:13:08」(JST)
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肘内障 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
S53.1 |
ICD-9 |
832.0 |
MedlinePlus |
000983 |
eMedicine |
emerg/392 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
肘内障(ちゅうないしょう、英: nursemaid's elbow, pulled elbow)は2-4歳の小児にしばしばみられる。解剖学的に希薄な輪状靱帯から橈骨頭が逸脱した状態。肘関節脱臼とは異なる。親に手を引っ張られて発生することが多い。成長とともに固定が強固となり成人での発症はまれ。 橈骨とは前腕の骨のうちの一本である。
発生機序
肘関節。右のUlnaが尺骨、左のRadiusが橈骨。
橈骨頭は輪状靭帯によって尺骨の橈骨切痕に固定され、上橈尺関節を形成している。 手が強く引っ張られるとともに前腕が回内すると、橈骨頭が輪状靭帯から抜けて亜脱臼あるいは完全脱臼する。また、腕を体の下にして転がり発生するケースもある。
治療
非観血的に整復できることが多い。上腕骨顆上骨折を発症している恐れもあるので、安易に肘内障と診断して整復してはならない。年齢、発症機序などの問診、肘関節の発赤・腫脹などから骨折の除外診断を行った後、肘内障と診断されたならば、肘関節を屈曲させ、一方の手で撓骨頭を触れながら、前腕を回内もしくは回外させる。
- 回内整復法は回外整復法よりも僅かに有効であると2009年のCochrane Database of Systematic Reviews 2009に報告された。
参考文献
- 社団法人全国柔道整復学校協会・教科書委員会『柔道整復学ー理論編(改訂第5版)』、南江堂、2009年
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Japanese Journal
- 捻挫・脱臼の処置 (特集 研修医のためのER診療マニュアル(2)基本手技・検査編) -- (四肢・軟部組織)
- 肘内障130例の検証 (第23回日本臨床整形外科学会学術集会)
- 肘内障の整復法 (特集 研修医のための小児診療手技の基本) -- (尿路,腰椎,骨髄,四肢)
- 肩関節・四肢の打撲--上肢の軽度外傷を中心に (特集 小児の打撲に対する初期対応のポイント)
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★リンクテーブル★
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- 6歳の男児。左肘の痛みと腫れを主訴に母親に連れられて来院した。遊具から転落し左肘をついて受傷したとのことである。来院時、右手で左肘を支え、動かそうとしない。左肘部に開放創はないが、肘部全体に高度な腫脹を認める。手指の感覚障害は本人の協力が得られず不明だが、手指の自動運動は可能で、橈骨動脈の拍動は手関節部で良好に触知する。肘関節のエックス線写真 (別冊 No.25A、B)を別に示す。
- 考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D053]←[国試_108]→[108D055]
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- ラ
- subluxatio radii perannularis
- 関
- 肘内障