頚椎
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/01/08 11:16:29」(JST)
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骨: 頸椎 |
ヒト頸椎の位置(赤色で示す)。骨は7つあり、上から順に C1, C2, C3, C4, C5, C6, C7と略記される。
第七頸椎 図上が前方。皿のような部分に椎間板(ついかんばん)が乗る。左右の小さな穴(横突孔)には椎骨静脈が通り動脈は通らない[1]、中央の大きな穴には脊髄が走る。図下はいわゆる背骨のように見える棘突起。
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名称 |
日本語 |
頸椎 |
英語 |
cervical vertebrae |
ラテン語 |
vertebrae cervicales |
関連構造 |
上位構造 |
脊椎 |
画像 |
アナトモグラフィー |
三次元CG |
関連情報 |
MeSH |
Cervical+Vertebrae |
グレイの解剖学 |
書籍中の説明(英語) |
テンプレートを表示 |
頸椎(けいつい、cervical spine)は、椎骨の一部で、頭を支えるための骨である。
ナマケモノなど一部の例外を除き、人間やキリンを含むほとんどの哺乳類の頸椎は七つの骨で構成されている。脊椎の中でも最も可動性が高く上下左右など様々な方向へ動かすことができる。 第一頸椎から第七頸椎まで上から順にC1、C2、...、C7と略されることが多い。 第一頸椎(C1)、第二頸椎(C2)は他の五つと比べ特徴的な形態をしており、それぞれ環椎(Atlas)[1]、軸椎(Axis)[2]とも呼ばれる。第三頸椎(C3)から第七頸椎(C7)までは似た形をしているが下にある椎体ほど大きく[3]、特に第七頸椎は長く大きな棘突起を持ち[1]、体表から容易に観察したり触れることができるため隆椎とも呼ばれる。 頸椎の中で最も運動が起こりやすいのは第一頸椎と第二頸椎の間であり、これを環軸関節と呼ぶ。
目次
- 1 頸椎の神経支配について
- 2 画像
- 3 脚注
- 4 参考文献
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
頸椎の神経支配について
神経支配の分類としては頸髄として取り上げられる事が多く、頸椎と呼ばれた時は骨としての呼称が一般的である。
画像
脚注
- ^ a b c 森ら, p.32
- ^ 森ら, p.32-33
- ^ 森ら, p.29
参考文献
- 原著 森於菟 改訂 森富 「骨学」『分担解剖学1』 金原出版、東京都文京区、2000年11月20日、第11版第20刷、19-172頁。ISBN 4-307-90021-0。
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、頸椎に関連するカテゴリがあります。 |
- 人間の骨の一覧
- 頸髄
- ネックカラー
- Spineboard(バックボード)
外部リンク
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Japanese Journal
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- 頸椎椎弓形成術 (特集 これさえあれば大丈夫! 理由がわかる!整形外科のワザと落とし穴)
- 坂元 香織,古田 由美子,立石 耕介
- OPE nursing = オペナーシング : the Japanese journal of operating room nursing 29(2), 147-151, 2014-02
- NAID 40019971001
- 当院救急外来におけるSpinal cord injury without radiographic evidence of trauma(SCIWORET)の検討
- 高橋 哲也,武居 哲洋,伊藤 敏孝 [他]
- 日本臨床救急医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Emergency Medicine 17(1), 32-37, 2014
- NAID 40020001262
Related Links
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- <5>射精に時間がかかるようになります ☆中年の男性で、手がしびれる場合・・・最も 多いのが、「頸椎症」です。 鑑別→多発性硬化症 ... このうちのかなりの症状が、首の骨 が変形する頸椎症という病気に起因することはあまり知られていない。 ○骨が変形、 神経 ...
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★リンクテーブル★
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- 32歳の男性。建築現場で作業中に約 10 m転落し、搬入された。来院時、ネックカラーを装着されバックボード上に全脊椎固定されており、意識レベルは JCSI-3で右殿部の痛みがあるという。身長 178 cm、体重 70 kg。体温 36.4 ℃。脈拍 112 /分、整。血圧 90/50 mmHg。呼吸数 24/分。 SpO2 100% (リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。気道は開通しており呼吸困難はない。皮膚は蒼白で冷汗を伴い、橈骨動脈の拍動は弱い。明らかな外出血はなく、右下肢は変形は明らかでないが左と比較すると短縮がある。顔面、頸部および胸部に異常を認めない。超音波検査で心嚢、両側の胸腔および腹腔に液体貯留を認めない。胸部エックス線写真に異常を認めない。
- 次に行うべき単純エックス線撮影の部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108H023]←[国試_108]→[108H025]
[★]
- 次の文を読み、 60~ 62の問いに答えよ。
- 19歳の男性。交通外傷のため搬入された。
- 現病歴:河川沿いの堤防道路でオートバイを運転中に対向車と接触し転倒、崖下に転落した。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識はほぼ清明だが会話は困難。脈拍 124/分。血圧 92/70 mmHg。呼吸数 28/分。 SpO2 100% (リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。顔面に挫創があり、口腔から出血と凝血塊の喀出を認める。胸部は右前胸部に圧痛があり、右呼吸音が減弱している。右下肢は外旋位で、右下腿の変形と開放創を認める。腹部超音波検査で腹腔内に液体貯留を認める。マスクによる酸素投与を継続している。
- 治療方針の決定のため、初療室で行う単純エックス線撮影で最も優先順位が高い部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108E060]←[国試_108]→[108E062]
[★]
- 50歳の男性。3か月続く後頸部痛と肩こりとを主訴に来院した。症状は夕方に強いが、増悪はしておらず仕事に支障があるほどではない。市販の消炎鎮痛薬を貼付している。半年前に職場を変わり、仕事でほぼ1日中パソコンに向かってデスクワークを行っている。職場での人間関係は問題ない。後頸部から両肩にかけて筋緊張を認める。頸椎エックス線写真と頸部MRIとに異常を認めない。
- まず行うのはどれか。
- a 頸椎の牽引を行う。
- b 星状神経節ブロックを行う。
- c トリプタンの皮下注射を行う。
- d 配置転換の希望を会社に出すように伝える。
- e 作業時間、パソコンの位置および姿勢を確認する。
[正答]
※国試ナビ4※ [109G049]←[国試_109]→[109G051]
[★]
- 69歳の女性。両上肢の感覚異常を主訴に来院した。数か月前から両手から上腕にかけてびりびりした感覚を自覚し、増悪したため受診した。24歳時に関節リウマチと診断され、以後、現在まで薬物治療を継続している。7年前に両側膝関節の人工関節置換術、3年前に右肘の人工関節置換術、1年前に右手指伸筋腱断裂に対する手術を受けている。歩行は不安定で杖を用いてかろうじて自力歩行している。意識は清明。体温、呼吸、脈拍および血圧に異常を認めない。握力は右9.5kg、左7.0kg。
- 現在の症状をきたす病変部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D043]←[国試_107]→[107D045]
[★]
- 3歳の男児。右腕が動かないことを心配した母親に伴われて来院した。母親がつないでいる児の右手を急に引っ張り上げた直後から、児は右上肢を下垂したまま動かさなくなったという。右手指の自動運動は可能である。歩行に異常を認めない。
- 障害されている部位として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I047]←[国試_106]→[106I049]
[★]
- 英
- cervix、cervical
- 関
- 頚、頸髄、頚髄、頸椎、頚椎、頸部、頚部、子宮頸部、子宮頚部
- 各学会、教科書によって「頚」「頸」の統一がなされていない。腹正しいので「頚」に統一。
[★]
- 英
- cervical region、cervix、neck、cervical
- ラ
- collum
- 関
- 頸、頚、頸髄、頚髄、頸椎、頚椎、頚部、子宮頸部、子宮頚部、首
[★]
- 英
- cervix、cervical
- 関
- 頸、頸髄、頚髄、頸椎、頚椎、頸部、頚部、子宮頸部、子宮頚部
[★]
頚椎、頸椎
- 関
- cervical、cervical spine、cervical vertebrae、vertebrae cervicales
[★]
頚椎、頸椎
- 関
- cervical、cervical spine、cervical vertebra、cervical vertebrae
[★]
- 英
- cervical spinal stenosis
- 関
- 頚椎脊椎管狭窄症
[★]
- 英
- cervical nerve root injury
- 関
- 頚椎神経根損傷
[★]
- 英
- vertebra、vertebrae
- 関
- 椎骨