- 英
- Allen test, Allen's test
- 同
- Allenテスト、アレン検査
- 関
- アレン試験
概念
- 橈骨動脈または尺骨動脈の閉塞の有無を調べる検査。
- 麻酔科領域では、循環を橈骨動脈経由で観血的にモニタリングのために橈骨動脈を穿刺できるかどうか適応を決める際に用いられる。(→循環モニタリング(SAN.173))
手順
- 1. 患者に手拳を強く握らせる → 手拳・手指への血流を駆血する。
- 2. 橈骨動脈と尺骨動脈を指で圧迫し手拳を開かせる → 蒼白になっていれば動脈の圧迫に成功
- 3. 橈骨動脈あるいは尺骨動脈の圧迫を解除する → 3-5秒以内に赤くなるはず。閉塞していれば、蒼白のまま、あるいは紅潮するのが遅れる
- 5秒以内に赤みが戻れば手掌の動脈弓の開存が確認できる。10秒以上かかる場合、その橈骨動脈を(観血的な血圧のモニターのために)穿刺すべきでない(SAN.174)
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
適応
- 尺骨動脈が閉塞している場合、指尖部の壊死をきたすため(SAN.174)。
国試
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 橈骨動脈使用による冠動脈バイパス術後遠隔期の臨床症状とサーモグラフィ所見
- 高橋 昌一,貞弘 光章,山谷 一広,田中 茂穂
- 日本心臓血管外科学会雑誌 32(4), 220-223, 2003-07-15
- … アレンテスト陰性で橈骨動脈を使用した冠動脈バイパス術が行われた患者に対して,サーモグラフィ検査による皮膚温の変化と臨床症状の関係を検討した.術後3ヵ月以上経過した連続10症例を対象とした.全例左側から橈骨動脈を採取した.皮膚温測定は,運動負荷前・後の2回測定した.2例のみ安静時動脈採取部位の冷感を訴え,ほか1例を含めた3例が負荷後採取部位に沿って疼痛を訴えた.負荷前後左右の手掌・前腕の尺骨側の …
- NAID 110003992851
- アレンテストにかわる手の血流の評価法 - Snuff Box 法の紹介 -
- 河内 和宏,末田 泰二郎,川上 恭司,渡橋 和政,渡 正伸,岡田 健志,松浦 雄一郎
- 脈管学 40(7), 377-379, 2000-07-25
- NAID 10007022434
- P300 経橈骨動脈インターベンション術前評価におけるアレンテストの信頼性 : ドプラエコー法を用いた検討
- 横山 直之,竹下 聡,落合 正彦,寺倉 守之,三谷 治夫,丸山 泰幸,大島 祥男,小山 豊,一色 高明,佐藤 友英
- Japanese circulation journal 63(supple1), 524, 1999-03-01
- NAID 110002574654
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- アレンテストは、麻酔時、動脈の穿刺を行う際に、腕の動脈が閉塞していないかを調べるためのテストです。 麻酔をかける際、腕の親指側にある橈骨動脈または小指側にある尺骨動脈に動脈ラインを入れますが、どうしても動脈ライン ...
- allen's testとは何か 橈骨動脈から手掌にかけての解剖学的特徴として、橈骨動脈と尺骨動脈が手のひらで ループを作り、そこから手指に動脈血を供給しているという動脈の二重支配がある。もしこのループの形成が不完全な場合は ...
- アレンテストとはどういう検査ですか? 具体的にどのような動作を行うのか。 どのような疾患に対して行うのかを教えてください。 斜角筋症候群の検査のような、動脈の交通枝を調べる検査のような。。。混乱しています。
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★リンクテーブル★
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- 74歳の男性。術中の血圧を測定するため、橈骨動脈に留置針を挿入する予定である。その可否をみるために次の手順で検査を行った。
- ① 母指を中にして手を強く握らせる。
- ② 橈骨動脈と尺骨動脈とを用手的に圧迫する。
- ③ 圧迫をしたまま手を開かせて色調が蒼白になっていることを確認する。
- ④ 橈骨動脈の圧迫を解除する。
- ⑤ 手の色調が速やかに赤色に戻ることを確認する。
[正答]
※国試ナビ4※ [101D022]←[国試_101]→[101D024]
[★]
- 英
- arterial line
- 同
- Aライン
- 関
- 留置カテーテル、動脈内留置カテーテル、血圧
手術時の適応
- 虚血心疾患のある患者、心臓血管手術、脳外科手術、長時間麻酔、大量出血が予想される場合、頻回の採血が必要となる場合。
カテーテルの留置部位
[★]
- 関
- 徴候
循環器内科
整形外科
- = Finkelstein test フィンケルシュタインテスト
- 棘上筋テスト
- 外旋筋力テスト
- lift-offテスト
- belly pressテスト
神経内科
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