- 英
- Flaviviridae
SMB.456-
-
- ヒトへの感染性無し
WordNet
- a family of arboviruses carried by arthropods
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/09/05 21:00:15」(JST)
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フラビウイルス科(ふらびういるすか、Family Flaviviridae)は、一本鎖プラスRNAウイルスの一科。ウイルス粒子は直径40~60nmであり、エンベロープを持つ。学名の由来は黄熱ウイルスにちなむ(ラテン語flavusは黄色の意味)。フラビウイルス科にはフラビウイルス属、ペスチウイルス属、へパシウイルス属の3属が存在する。
フラビウイルス科のウイルスは脊椎動物に広く分布し、多くはベクター(蚊やダニ)を介して伝播する。そのほとんどは不顕性感染であるが、重篤な症状を引き起こすことがある。ウシウイルス性下痢ウイルス1、ウシウイルス性下痢ウイルス2およびブタコレラウイルスはニューカッスル病ウイルス(NDV)によってCPEが増強される。特にブタコレラウイルスによるものはEND法として利用される。
分類
- フラビウイルス属
- デングウイルス(Dengue virus)
- 日本脳炎ウイルス(Japanese encephalitis virus)
- 西ナイルウイルス(west Nile virus)
- 黄熱ウイルス(yellow fever virus)
- マレー渓谷脳炎ウイルス
- セントルイス脳炎ウイルス
- ジカウイルス(Zika virus)
- ダニ媒介性脳炎ウイルス(TBEV)
- ペスチウイルス属
- ボーダー病ウイルス(border disease virus)
- ウシウイルス性下痢ウイルス1(bovine viral diarrhea virus 1)
- ウシウイルス性下痢ウイルス2(bovine viral diarrhea virus 2)
- ブタコレラウイルス(classical swine fever virus)
- へパシウイルス属
- C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus)
- 未分類
関連項目
参考文献
- 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 260頁 ISBN 4254460198
|
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Japanese Journal
- 周産期領域におけるG 型肝炎ウイルスの臨床的意義 : 同じフラビウイルス科に属するC 型肝炎ウイルスと比較して
- 西川 正能,大島 教子,林田 綾子,林田 志峯,石川 和明,岡嶋 祐子,北澤 正文,深澤 一雄,渡辺 博,高見澤 裕吉,稻葉 憲之
- Dokkyo journal of medical sciences 38(1), 49-57, 2011-03-25
- … おける検出率,(2)母子感染の自然史,そのリスクファクター及びキャリア化児の予後,(3)キャリア妊婦及びキャリア化児における肝機能を前方視的に調査し,同ウイルスの周産期における臨床的意義を同じフラビウイルス科に属するHCV と比較検討した.対象は1996〜2004 年に当科を受診した妊婦3,738 名(HGV),4,023 名(HCV)とキャリア妊婦の出生児14 名(HGV),24 名(HCV)である.HGV RNA は RT-PCR 法(定性)k,real-time PCR(定量)及びcycle-sequence …
- NAID 110008427652
- 只野 昌之
- 日本内科学会雑誌 96(11), 2429-2434, 2007-11-10
- … デング熱やデング出血熱/デングショック症候群はフラビウイルス科に分類される四種類のデングウイルスの感染によって惹き起こされる疾患で,重症度の違いはシーケンシャルなデングウイルスの感染,感染時の宿主側の免疫応答,ウイルスの毒力等々が複雑に絡み合って生じると思われ,完全解明にはこれからも詳細な研究努力が必要である.予防可能なワクチンは開発途上にあり,特効的な治療法も無い.とくに …
- NAID 10020166290
- フラビウイルス科ウイルスの構造に関する研究 II :日本脳炎ウイルスのE構造蛋白を制御する領域の核酸構造の解析
Related Links
- フラビウイルス科(ふらびういるすか、Family Flaviviridae)は、一本鎖プラスRNAウイルスの一科。ウイルス粒子は直径40~60nmであり、エンベロープを持つ。学名の由来は黄熱ウイルスにちなむ(ラテン語flavusは黄色の意味)。
- フラビウイルス科(ふらびういるすか、Family Flaviviridae)は、一本鎖プラスRNAウイルスの一科。ウイルス粒子は直径40~60nmであり、エンベロープを持つ。学名の由来は黄熱ウイルスにちなむ(ラテン語flavusは黄色の意味)。
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- hepatitis
- 関
- 肝炎ウイルス、肝臓の病理
概念
疫学
- B型肝炎:感染者数は約110~140万人、患者数は約7万人(慢性肝炎:約5万人、肝硬変・肝がん:約2万人) (参考1)
- C型肝炎:感染者数は約190~230万人、患者数は約37万人(慢性肝炎:28万人、肝硬変・肝がん:約9万人) (参考1) → 肝細胞癌の80%がC型肝炎ウイルスによる
病因
- 薬物性
- アルコール性
- 細菌性
- ウイルス性
- 自己免疫性
病理
細菌
ウイルス
- 形態・増殖などピコルナウイルス参考
- 他のピコルナウイルスと異なり細胞培養では、 CPEを起こさない。
- 感染経路:主に経口、糞便にウイルスを排世
- 発熱を伴う。慢性化しない。
- 予防:A型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)
- 逆転等酵素を有するDNAウイルス。エンベロープあり。
- 抗HBs抗体一中和抗体・感染防止抗体 B型肝炎ワクチンによる予防 3TC
- 感染経路:血液、体液、垂直感染 慢性化 約10%
- Gianotti病(extrahepatic)
- 感染経路:血液体液、
- 慢性化:50-70%
- インターフェロン療法HCV I FN昔効例全体で約30%
- 日-t V型 f FN曹効例 2a60%、 2b45%、日本で多い1b15%)
- HBVと同時に感染する。
- Rib ozyme活性(RNAがRNAを切断)
- 慢性化
- E nterically-transmitted、 E ndemic
- RNAウイルス
- 妊婦での死亡率高い(10-20%)他 (HAV 約0-1%)
- 人畜共通感染症(豚、イノシシ、鹿)
- G型肝炎 肝炎との関連は当初考えられたほど高くない
- TTV 1本鎖(-)DNA9歳以下8%、 10-20代50%、30代以降70%以上感染者
- サイトメガロウイルス、アデノウイルス、EBウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルス、B19ウイルス など
肝炎ウイルスまとめ
肝炎ウイルス.xls
感染症
|
A型肝炎
|
B型肝炎
|
C型肝炎
|
D型肝炎
|
E型肝炎
|
ウイルス
|
HAV
|
HBV
|
HCV
|
HDV
|
HEV
|
科
|
ピコルナウイルス科
|
ヘパドナウイルス科
|
フラビウイルス科
|
未分類
|
ヘペウイルス科
|
属
|
ヘパトウイルス属
|
オルソヘパドナ属
|
ヘパシウイルス属
|
デルタウイルス属
|
ヘペウイルス属
|
ゲノム
|
ssRNA+
|
dsDNA
|
ssRNA+
|
ssRNA-
|
ssRNA+
|
エンベロープ
|
-
|
+
|
+
|
+
|
-
|
逆転写酵素
|
-
|
+
|
-
|
-
|
-
|
潜伏期
|
文献1
|
15-40days
|
50-180days
|
1-5months
|
21-90days
|
2-9weeks
|
文献2
|
約4週
|
1-6ヶ月
|
平均6-8週
|
平均7週
|
平均5-6週
|
|
|
|
|
|
|
type of onset
|
急性
|
潜行性
|
潜行性
|
急性
|
急性
|
前駆症状
|
|
関節炎、皮疹
|
関節炎、皮疹
|
|
|
感染経路
|
経口・糞光
|
○
|
無
|
無
|
無
|
○
|
非腸管
|
稀
|
○
|
○
|
○
|
無
|
その他
|
食物、水
|
性的接触、周産期感染。血液、体液、垂直感染
|
性的接触(稀)。血液、体液
|
性的接触(稀)
|
水
|
後遺症
|
キャリアー
|
×
|
○(約10%)
|
○(約50-70%)
|
○(重複感染:2-20%)
|
×
|
慢性肝炎
|
×
|
○
|
○
|
○
|
×
|
肝硬変→肝細胞癌
|
×
|
2.5-3 %/年
|
5-7 %/年
|
|
×
|
劇症肝炎
|
0.1%
|
0.2 %
|
0.2 %
|
|
0.3-5.0%
|
死亡率
|
0.1-0.2%
|
0.5-2.0%(健常者)
|
1-2%(健常者)
|
2-20%
|
2%(一般)。20%(妊婦)
|
発熱
|
○
|
?
|
?
|
?
|
?
|
予防
|
A型肝炎ワクチン(不活化)
|
B型肝炎ワクチン(成分, HBs抗原)、HBIG
|
なし
|
B型肝炎ワクチン(成分, HBs抗原)
|
ワクチン
|
治療
|
なし
|
IFN ラミブジン アデフォビル エンテカビル テルビブジン
|
INF+リバビリン
IFN(著効率:30%。2a 60%, 2b 45%, 1b 15%)
|
IFN?
|
なし
|
その他
|
CPEなし
|
Gianotti病
|
|
HBVと同時感染、Ribozyme活性
|
風土病。人獣共通感染症(豚、イノシシ、鹿)
|
参考
- 1. 肝炎対策の経緯と今後 ―B 型肝炎訴訟・C 型肝炎訴訟を中心に― 国立国会図書館 ISSUE BRIEF NUMBER 702(2011. 2.22.)
- 2011年以前までの状況がサマリーしてあってよい
- http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/pdf/0702.pdf
- 2. 肝炎総合対策の推進 - 健康局疾病対策課肝炎対策推進室
- http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou09/index.html
[★]
- 英
- hepatitis virus
- 関
- ウイルス、ウイルス性肝炎、肝炎
典型的なウイルス
肝炎ウイルスによる肝炎
|
A型肝炎
|
B型肝炎
|
C型肝炎
|
D型肝炎
|
E型肝炎
|
ウイルス科
|
ピコルナウイルス科
|
ヘパドナウイルス科
|
フラビウイルス科
|
|
ヘペウイルス科
|
ウイルス属
|
ヘパトウイルス属
|
オルソヘパドナウイルス属
|
ヘパシウイルス属
|
デルタウイルス属
|
ヘペウイルス属
|
エンベロープ
|
-
|
+
|
-
|
+
|
-
|
ゲノム
|
RNA1本鎖(+)
|
DNA
|
RNA1本鎖(+)
|
RNA1本鎖(-)
|
RNA1本鎖(+)
|
潜伏期
|
15-40日
|
50-180日
|
21-90日
|
1-5月
|
2-9週
|
発症型
|
急性
|
潜伏性
|
潜伏性
|
急性
|
急性
|
感染経路
|
糞口感染、 飲料水
|
母子感染、 性感染、 周産期感染
|
母子感染、 性感染
|
母子感染、 性感染
|
飲料水、 人獣共通感染症 (イノシシ、豚の肝臓)
|
保因者
|
しない
|
する
|
する
|
する
|
しない
|
慢性肝炎
|
なし
|
約10%
|
50-70%
|
あり
|
なし
|
死亡率
|
0.1%-0.2%
|
0.5%-2.0%
|
1%-2%
|
2%-20%
|
1%-2%(20%:妊婦)
|
特徴
|
|
|
|
Ribozyme活性を持つ
|
|
[★]
- 英
- dengue fever
- 関
- デングウイルス、ウイルス
概念
法令
病原体
疫学
- 東南アジア、南アジア、中南米で見られる。
- 輸入感染症として毎年100人発症
潜伏期間
感染経路
症状
- 発熱、頭痛、腰痛、関節痛、骨痛、食欲低下、悪心嘔吐など
- 比較的徐脈、皮疹、リンパ節腫大
- 発熱:39-41℃、二峰性
- 皮疹:第3-5病期に麻疹様発疹が体幹、顔面~四肢へ。
続発症
- 出血傾向、多臓器不全、ショック症状
- デングウイルスに既感染で、別のタイプのデングウイルスに感染した場合
合併症
検査
- 止血帯テスト:最高血圧と最低血圧の中間の圧力で駆血帯により3分圧迫し、2.5cm2あたり10以上の溢血点が見られた場合を陽性とする。
治療
禁忌
- アスピリン:出血傾向の増悪、ライ症侯群発症の危険があるため。
経過
予防
[★]
- 英
- hepatitis C virus, HCV
- 関
- C型肝炎、ウイルス
ウイルス学
感染症
- 持続感染して慢性肝炎→肝硬変→肝癌
遺伝子型と血清型
頻度
|
遺伝子型
|
血清型
|
インターフェロン
|
(US株)日本にない
|
1a型
|
1型
|
効きにくい
|
70%
|
1b型
|
20%
|
2a型
|
2型
|
効きやすい
|
8-10%
|
2b型
|
検査
- HCV RNA ← 最も早期に立ち上がる。輸血のNATで用いられるくらい感度が高い。
- C型肝炎ウイルス抗体(HCV Ab) ← C型肝炎ウイルス抗原(HCV Ag)はとらえにくい
- 同
- HCV
-HCV
[★]
- 英
- yellow fever virus
- 関
- 黄熱、ウイルス一覧、蚊、感染症、感染症法
ウイルス学
潜伏期間
感染経路
疫学
- アフリカ(Guinea,Sierra Leone, Liberia, Ivory Coast Ghana, Togo, Benin, Nigeria)・中南米に分布
- 中国の東北地区で頻繁に発生。朝鮮半島でも104のオーダーで患者がいるらしい
症状
軽症
重症
- 黄疸、出血、腎炎、脳炎
- 3-4日で死亡。致命率は25-30%(土着民は5%)
経過
- 感染期:発熱。頻脈から徐脈へ。Faget's sign
- 緩解期:感染4日後に解熱傾向
- 中毒期:発熱、上腹部痛、嘔吐、乏尿・無尿
治療
検査
- 第3病期までの血液から哺乳類マウスへの脳内接種、培養細胞への接種。
予防
[★]
- 英
- Flaviviridae infection
- 関
- フラビウイルス感染症
[★]
- 英
- virus
- 同
- ウイルス粒子 virus particle、ビリオン virion
- 関
- 微生物学、抗ウイルス薬、国試に出がちなウイルス
感染経路による分類 SMB.374
学名
目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)
増殖過程
- 吸着 absorption
- 侵入 penetration
- 脱殻 uncoating
- ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
- ウイルス粒子の組み立て assembly
- 放出 release
感染の分類
持続時間
ゲノム
- 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。
[★]
- 英
- family
- 関
- 家族、系統群、ファミリ、ファミリー
[★]
- 英
- flavivirus
- 関
- ウイルス