- 英
- pleural effusion
- 関
- 胸水
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Japanese Journal
- 局所麻酔下胸腔鏡にて診断し得た腎癌術後18年目に再発した癌性胸膜炎の1例
- 石井 聡,竹田 雄一郎,平野 聡,中道 真仁,仲 剛,飯倉 元保,伊藤 秀幸,小林 信之,工藤 宏一郎
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 33(5), 326-330, 2011-09-25
- … 当症例は腎癌摘出後18年目に胸水貯留で発症し,局所麻酔下胸腔鏡で壁側胸膜への再発が確認された.腎癌摘出後10年以上経過してからの遅発性転移の報告は少なく,今回報告する.症例. …
- NAID 110008750374
- 呼吸器内視鏡検査が胸膜・肺転移の診断に有用であった術後15年目の再発乳癌の1例
- 山田 秀哉,福岡 和也,田端 千春,安光 亮洋,政近 江利子,前田 理沙,大桑 久弥,神谷 瞳,本田 実紀,大搗 泰一郎,三上 浩司,野木 佳孝,平山 倫子,寺田 貴普,岡田 あすか,村上 亜紀,田村 邦宣,栗林 康造,中野 孝司
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 33(4), 250-255, 2011-07-25
- … 背景.胸水貯留例に対し局所麻酔下胸腔鏡検査が有用である.症例.75歳女性.1995年1月,近医にて右乳癌に対し乳房切除術を施行.術後タモキシフェン,フルオロウラシルを2年間投与され,経過観察されていた.2009年10月,健診時の胸部X線にて,右胸水を認め当科に紹介となった.胸水検査では原因となる所見は得られなかった.^<18>F-fluorodeoxyglucose positron-emission tomography (^<18>FDG-PET)にて右下葉と頸椎,胸椎などに多発するFDGの集 …
- NAID 110008687251
- 完全胸腔鏡下手術による巨大成熟型嚢胞性奇形腫の一切除例
- 浅野 久敏,矢部 三男,神谷 紀輝,平野 純,尾高 真,森川 利昭
- 日本呼吸器外科学会雑誌 = The journal of the Japanese Association for Chest Surgery 25(5), 522-526, 2011-07-15
- … 症例は23歳女性.2009年5月頃より左胸痛を自覚し,6月下旬より発熱を認めた.胸部X線上左下肺野に異常陰影および左胸水貯留を呈し,胸部CTでは左胸腔内に7cm大の境界明瞭な嚢胞性腫瘤影が確認された.採血では腫瘍マーカーCA19-9が異常高値を示した.画像上縦隔腫瘍を疑い,手術目的で当科受診した.完全胸腔鏡下手術により病変の完全切除が行われ,切除した検体の内腔には毛髪や皮脂を含み,組織学的には膵組織 …
- NAID 10029125750
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- 胸水が貯留すると、息切れ、胸痛、咳、しゃっくり、腹痛、関節強直が見られ、聴診(肺胞 呼吸音の減弱ないし消失、山羊音の聴取)・打診(濁音)・触診(声音震盪)上異常所見 が得られることがある。胸部レントゲン写真、胸部MRIや胸部CT、エコーによって診断を ...
- 胸水が貯留する原因としては、左心不全、肺炎などの炎症に伴う胸膜炎、がんなどが 多いのですが、医薬品によっても起こることがあります。 ... 胸膜炎や胸水貯留の原因は 多彩で、上に述べた以外にも、膵臓、肝臓の障害や膠原病、外傷などでおこります。
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- 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
- 26歳の男性。左胸痛と息苦しさとを主訴に来院した。
- 現病歴:昼ごろに咳込んだ際、左胸痛が出現した。しばらく様子をみていたが改善せず、呼吸困難も出現したため夜間救急外来を家族とともに受診した。
- 既往歴:16歳時に右側、18歳時に左側で同様の症状のため通院。
- 生活歴:会社員。独身。両親と同居。喫煙は15本/日を5年間。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。身長 172cm、体重 52kg。体温 36.9℃。脈拍 84/分、整。血圧 112/76mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 94%(room air)。皮膚と口腔内は乾燥している。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音に異常を認めない。呼吸時に胸郭の動きに左右差を認める。呼吸音は左側で減弱しているが、副雑音は聴取しない。左胸部の打診は鼓音を呈している。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。検査所見:血液所見:赤血球 480万、Hb 15.5g/dL、Ht 47%、白血球 8,400(桿状核好中球 30%、分葉核好中球 45%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 17%)、血小板 23万。血液生化学所見:総蛋白7.3g/dL、アルブミン 4.7g/dL、総ビリルビン 0.3mg/dL、AST 20U/L、ALT 18U/L、LD 195U/L(基準 176~353)、ALP 189U/L(基準 115~359)、クレアチニン 0.6mg/dL、Na 137mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 97mEq/L。CRP 0.3mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.41、PaCO2 39Torr、PaO2 62Torr、HCO3- 24mEq/L。
- 立位で胸部エックス線撮影を行った。想定される所見はどれか。
- a 左肺野多発腫瘤影
- b 左肺野浸潤影
- c 左肋骨骨折
- d 左肺虚脱
- e 胸水貯留
[正答]
※国試ナビ4※ [111H036]←[国試_111]→[111H038]
[★]
- 40歳の男性。文筆業。突然の呼吸困難と胸痛とのため救急車で搬送された。本日は一日中机に向かい原稿を書いていた。原稿が出来上がり椅子から立ち上がった直後に呼吸困難と胸痛とが出現した。身長156cm、体重85kg。脈拍120/分、整。血圧90/50mmHg。意識軽度混濁。顔面蒼白。血液所見:白血球2,500、血清FDP50μg/ml(基準10以下)、Dダイマー15.0μg/ml(基準1.0以下)。CK40単位(基準10~40)。CRP3.1mg/dl。胸部造影CTを以下に示す。この患者で認めるのはどれか。
- (1) 上行大動脈瘤
- (2) 下行大動脈解離
- (3) 肺動脈拡大
- (4) 肺動脈内造影欠損
- (5) 胸水貯留
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [099G016]←[国試_099]→[099G018]
[★]
- 身体診察所見と病態・疾患の組合せで正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106F009]←[国試_106]→[106F011]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102D004]←[国試_102]→[102D006]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099D078]←[国試_099]→[099D080]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103B020]←[国試_103]→[103B022]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098H022]←[国試_098]→[098H024]
[★]
[★]
- a. 頭蓋骨骨折
- b. 胸水貯留
- c. 多発性肋骨骨折
- d. 穿通性腹部外傷
- e. 骨盤骨折
[★]
- congestive
- 英
- congestive heart failure, CHF
- 関
- 心不全、急性心不全
診断基準
Framingham criteria
- 大症状2つか、大症状1つおよび小症状2つ以上を心不全と診断する
大症状
小症状
大症状あるいは小症状
- 5日間の治療に反応して4.5kg以上の体重減少があった場合、それが心不全治療による効果ならば大症状1つ、それ以外の治療ならば小症状1つとみなす
治療
- 利尿薬:フロセミド、ヒドロクロロチアジド、スピロノラクトン(重症心不全の予後を改善する)、ANP
治療の禁忌
- 浸透圧利尿効果があり、脳圧亢進時、眼圧亢進時に用いる。
- 心不全に対して用いると、利尿効果を及ぼす前に循環血液量の一次的増加により心不全症状を増悪させる。
国試
[★]
- 英
- restrictive ventilatory defect, restrictive defect ventilatory impairment
- 同
- 拘束性障害、拘束性肺機能障害
- 関
- 拘束性肺疾患
拘束性換気障害をきたす疾患
- YN.I-78
[★]
- 英
- transient interlobar effusion
- 関
- バニシング・チューモア、vanishing tumor
[★]
- 英
- pleural effusion, pleural fluid
- 同
- 胸膜滲出液 pleural exudate
- 関
- 胸水貯留
概念
- 胸膜腔内の液体。
- 元々は壁側胸膜で産生され、胸膜腔に開口部を有する壁側胸膜のリンパ管から排出されると考えられている。
- 生理的に少量20ml程度の胸水が存在し、壁側胸膜と臓側胸膜との摩擦を低減させ、呼吸運動を円滑にする作用がある。
- 病的な状態の存在により、産生と排出のバランスが崩れると胸水が貯留する。
組成
- IMD.457
量
|
0.1-0.2 ml/kg
|
細胞数
|
1000-5000 /ul
|
mesothelial cells
|
3-70%
|
monocytes
|
30-75%
|
lymphocytes
|
2-30%
|
granulocyte
|
10%
|
蛋白
|
1-2 g/dl
|
アルブミン
|
50-70%
|
糖
|
血糖と同じ
|
LDH
|
血清レベルの50%以下
|
pH
|
血清よりややアルカリ性
|
種類
|
漏出性胸水
|
滲出性胸水
|
外観
|
透明
|
混濁
|
比重
|
<1.015
|
>1.018
|
タンパク
|
<2.5 g/dL
|
>3.0 g/dL
|
LDH
|
<200単位
|
>200単位
|
Rivalta反応
|
(-)
|
(+)
|
原因疾患
- 漏出性胸水:うっ血性心不全が多い
- 滲出性胸水:結核性胸膜炎と癌性胸膜炎が半数以上
漏出性胸水(transudative pleural effusion)と滲出性胸水(exsudative pleural effusion)の鑑別
Lightの基準(Light's criteria) (Chest 1995;107:1604)
- 以下いずれかに合致する場合、滲出性胸水と判断する。感度98%、特異度83%。ただし、25%の例で漏出性胸水が滲出性胸水と判定される場合があるので、特異度の高い検査で確認する。
- 1. 胸水蛋白/血清蛋白>0.5
- 2. 胸水LDH/血清LDH>0.6
- 3. 胸水LDH>血清LDH上限の2/3
より特異度の高い検査
- 血清Alb-胸水≦1.2 ならば滲出性胸水である。(感度87%、特異度92%)
- 血清TP-胸水TP≦3.1 ならば滲出性胸水である。(感度84%、特異度91%)
- 胸水コレステロール > 45mg/dLかつ 胸水LDH > 200 (感度90%、特異度98%)
漏出性胸水
原因による分類
- 静水圧↑:うっ血性心不全、収縮性心膜炎、アミロイドーシス
- 血漿膠質浸透圧↓:ネフローゼ症候群、肝硬変、低栄養
滲出性胸水
身体所見
- 肺肝境界:(右肺ならば)上昇
- 心濁音境界:(十分に貯留していれば)消失
-
検査
- CPAがdullであれば300mlの胸水貯留が示唆される
診断
- 胸水の有無についての診察と画像検査で確定できる。
- 原因については、スクリーニング検査を追加する必要がある。
治療
[★]
- 英
- accumulation、retention、pooling、accumulate
- 関
- 維持、蓄積、貯蔵、保持率、保定、保持、集積、累積
[★]
- 英
- water retention
- 関
- 水分貯留