- 英
- adrenal crisis
- 同
- 急性副腎不全???、副腎急性発症 副腎発症、急性副腎皮質不全、急性副腎皮質機能低下症 acute adrenal insufficiency、アジソンクリーゼ Addison crisis、 Addison-Krise
- 関
- アジソン病
概念
- アジソン病で未治療の患者や、治療中でも感染や外傷、外科手術などのストレス時に、コルチゾールの必要量が増加したにもかかわらず、補充が不十分の場合に発症する、急性の副腎不全。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/06 10:02:01」(JST)
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急性副腎不全(きゅうせいふくじんふぜん)とは、急激な副腎皮質ホルモンの絶対的または相対的な不足状態であり、副腎クリーゼとも言われる。
目次
- 1 原因
- 2 所見
- 3 症状
- 4 検査
- 5 治療
- 6 脚注・参考資料
- 7 関連項目
原因
アジソン病患者がストレスを受けたとき、副腎皮質ホルモンを長期大量投与中に減量ないし中止したとき、急性の重症感染、両側副腎の出血、血栓、外傷などが原因となる。
所見
好酸球増多、低血糖などが見られ、血中コルチゾールは低値を示す。
症状
全身倦怠感や脱力感などの非特異的症状で始まり、精神症状や消化器症状が見られる。微熱から38度を超える高熱も見られる。 続いて急激な脱水症状血圧低下、呼吸困難、意識障害を呈し、ショックに陥り、治療が遅れると死亡する。腹痛と発熱により、急性腹症と誤診されやすい。
検査
血中コルチゾール、尿中17-OHCSが低値となる。合わせてACTHを測定し高値であれば原発性、低値であれば続発性と診断できる。
血清電解質:血清ナトリウム低下、カリウム上昇がみられ、Na/K 比30以下は副腎不全を疑わせる。
末梢血好酸球増多と低血糖を示す。
治療
病歴や症候、電解質、血算などの緊急検査から急性副腎不全が疑われる場合は、血中ホルモンの結果を待たずに治療を開始する。急性副腎不全の治療は、①即効性の副腎皮質ホルモンの投与、②十分な補液と電解質の補正、③急性副腎不全を引き起こした原疾患に対する治療(昇圧剤、抗生物質、止血剤などの投与)が原則である。
脚注・参考資料
関連項目
- 蔭山和夫
- 甲状腺クリーゼ
- コルチゾール
- コルチゾン
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 内分泌関連ショックの病態と治療 (特集 ショックの病態と治療) -- (各種ショックの病態と治療)
- 慢性副腎不全の急性増悪 (特集 慢性疾患の急性増悪--病態の理解と治療の実際)
- 急性副腎クリーゼの治療--急性期治療のポイント (特集 副腎不全とステロイド補充療法)
Related Links
- 急性副腎不全(副腎クリーゼ)とはどんな病気か. 副腎皮質から分泌される副腎皮質 ホルモンは、糖分の代謝や水分・電解質(酸・塩基など)のバランスに関わり、ストレスに 対抗して体のはたらきを調節する重要なホルモンです。 健康な人は、常に体の状態に ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 28歳の女性。嘔吐と腹痛とを主訴に来院した。「数日前から風邪でおなかをこわしていて食べられない。喉も渇く」と言う。半年前に受けた職場の健康診断で異常はなかった。意識は清明。身長 154 cm、体重 47 kg(1か月前は 50 kg)。体温 37.2℃。脈拍 100/分、整。血圧 102/80 mmHg。舌は乾燥している。甲状腺は軽度に腫大しているが結節や圧痛はない。心音と呼吸音とに異常を認めない。臍から下腹部に軽度の圧痛を認める。尿所見:蛋白 (-)、糖 3+、ケトン体 3+。
- まず考えるべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108G048]←[国試_108]→[108G050]
[★]
- 英
- thyroid hormone, thyroid hormones
- 関
- 甲状腺、サイログロブリン、カルシトニン、甲状腺ホルモン製剤
- 胎児の発育・新生児の生理と適応
種類
分類
性状
産生組織
標的組織
受容体
- 核内甲状腺受容体(甲状腺ホルモン受容体ファミリー)
- ステロイドレセプタースーパーファミリーに属する → 核内受容体スーパーファミリー
作用
代謝系別
- 脳、脾臓、睾丸をのぞくすべての組織で酸素消費を高める ← 甲状腺クリーゼによる発熱の原因
- カテコラミンの作用を増強する
心筋細胞のカテコールアミン受容体を増加 ←証明されていない?
-
-
- →甲状腺ホルモンの投与によりコルチゾールが減少し副腎クリーゼを誘発
- エリスロポエチン産生促進 → 赤血球増加
- ヘモグロビンからの酸素解離を促進 → 末梢組織での酸素利用↑
- 骨代謝回転を高め、骨形成・骨吸収を促進 (閉経後女性で甲状腺ホルモン多 → 骨塩量減少 → 骨粗鬆症
- グレーブス病では筋肉蛋白の代謝亢進、筋肉量の減少、筋力低下、筋脱力、四肢麻痺
-
- 肝臓におけるコレステロール産生を促進
- 肝臓のトリグリセリドリパーゼ活性を亢進し、コレステロールの代謝を促進
- コレステロールが減少 ← 総じて分解系の法が作用が強い
薬理学的作用 (SPC.321)
- 全ての生体の活動に関わる-(不足)→成長停止、身体的・精神的発育停止
- 組織の酸素消費を高め、基礎代謝を亢進させる。Na+,K+-ATApaseの活性刺激や、核内クロマチンに作用してDNA転写を促進する作用による
- 上記の通り
- ネガティブフィードバック
分泌の調節
- 視床下部--(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)-→下垂体前葉--(甲状腺刺激ホルモン)-→甲状腺濾胞細胞-→T3, T4-→T3, T4は下垂体前葉・視床下部に作用し甲状腺刺激ホルモンの分泌を抑制
分子機構
臨床関連
過多
欠乏
-
- 低栄養、外傷、感染症、手術、腎不全、肝不全、心不全、悪性腫瘍
- エネルギー消費を減らすための適応かもしれない
- 以上2007後期生理学授業プリント内分泌(3)
生合成 (SP.916)
[★]
- 関
- 副腎クリーゼ
概念
- 発熱などのストレスをきっかけに消化器症状が出現し、嘔吐のために経口摂取が不能となり、急速に脱水、低血糖、意識障害を生じ、ショックから死に至る。
病態生理
- 鉱質コルチコイドの欠乏:低Na血症
- 糖質コルチコイドの欠乏:血糖低下
症状
参考
[★]
- 英
- Addison crisis
- 関
- 副腎クリーゼ
[★]
- 英
- kidney、renal
- 関
- 腎性、腎臓
漢方医学
機能
- 1. 成長、発達、生殖能を維持する
- 2. 骨、歯牙の形成と維持に関与
- 3. 水分代謝を調節する
- 4. 呼吸脳を維持する
- 5. 思考力、判断力、集中力を維持する
失調
- 症状:性欲減退、骨の退行性変化、歯芽の脱落、毛髪の脱落、夜間頻尿、浮腫、口渇、息切れ、精神運動の低下、視力・聴力の低下、不眠、四肢の冷え・ほてり、しびれ、小腹不仁
- 治療方剤
[★]
- 英
- adrenal gland (KH), suprarenal gland (Z)
- 同
- 腎上体
解剖
血管(図:N.322)
- ref(renal_gland_av.png,副腎)
組織
機能