- 英
- methylprednisolone
- 化
- 酢酸メチルプレドニゾロン methylprednisolone acetate、アセトン酸メチルプレドニゾロン methylprednisolone aceponate、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム methylprednisolone sodium succinate、]]、ヘミコハク酸メチルプレドニゾロン
- 関
- 糖質コルチコイド
種類
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/29 17:00:33」(JST)
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メチルプレドニゾロン
|
IUPAC命名法による物質名 |
(6α, 11β)-11,17,21-トリヒドロキシ-6-メチルプレグナ-1,4-ジエン-3,20-ジオン |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
? |
薬物動態的データ |
血漿タンパク結合 |
78% |
半減期 |
1–3 h |
識別 |
CAS登録番号 |
83-43-2 |
ATCコード |
D07AA01 D07AC14
, D10AA02 , H02AB04
|
PubChem |
CID 6741 |
DrugBank |
APRD00342 |
KEGG |
D00407 |
化学的データ |
化学式 |
C22H30O5 |
分子量 |
374.471 |
メチルプレドニゾロン (methylprednisolone) はステロイド・糖質コルチコイド系薬剤の1つである。電解質コルチコイド作用をほぼ完全に抑え、かつ、糖質コルチコイド作用はヒドロコルチゾン(コルチゾール)に比べ5倍に増強されている。また肺への移行性はプレドニゾロンに比べ良好とされており、気管支喘息治療においても用いられる。
糖質コルチコイドは広い適用範囲を持ち、これには代謝や免疫反応への影響も含まれる。一般的な用途は上記のほかに関節リウマチの治療、さまざまな呼吸器系の疾患によって起こる細気管支炎の短期治療などがある。急性および慢性の自己免疫疾患、特に全身性エリテマトーデスの制御にも用いられる。
長期にわたって服用すると、体重の増加、緑内障、骨粗鬆症、精神病といった重篤な副作用があり、特に過剰摂取した場合に顕著である。最も重い副作用は副腎が自然にコルチゾンを生産するのを止めたあとに起こるが、これはメチルプレドニゾロンが人体が作り出すコルチゾンと置き換わってしまうためである。この状態になったあと急に服用をやめるとアジソン病発作と呼ばれる症状があらわれ、非常に危険である。これを避けるため、通常処方量は徐々に減らすように調整される。あらかじめ処方を渡す場合には、6日間以上の定められた期間にわたって服用する錠剤の数が細かく指示される。
多くの種類の病状に対して用いられることから、メチルプレドニゾロンの研究は活発に行われているとが示されている。また、ブデソニドのように類似の利点を持ちながら副腎の抑制を起こさない薬剤も新規に開発されている。
副腎皮質ホルモン |
|
アルドステロン - コルチゾン - コルチゾール - デスオキシコルチコステロン - デヒドロエピアンドロステロン - コルチコステロン
|
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 脊髄長大病変を有し抗アクアポリン-4抗体陰性の小児多発性硬化症の一例
- 鈴木 恵子,富沢 尚子,新井 麻子,上田 哲,梅津 亮二,杉原 茂孝
- 東京女子医科大学雑誌 83(E1), E331-E335, 2013-01-31
- … ン塩基性蛋白は高値,オリゴクローナルバンドは陽性であった.MRI画像で両側大脳皮質下白質および深部白質,左尾状核,右中脳などに脱髄病変を多発性に認めた.さらに頸髄ではC3?C6にかけてLSCLを認めた.メチルプレドニゾロンパルス療法により症状は改善したものの,早期に再発することを繰り返した.MRI画像では再発のたびに新たな病変を認めたことよりMSと診断した.LSCLを有していたため,NMOとの鑑別目的で測定した抗AQP4抗 …
- NAID 110009559427
- 間質性肺炎合併肺癌に対する周術期ステロイドとシベレスタットの使用経験
- 大内 政嗣,井上 修平,尾崎 良智,藤田 琢也,手塚 則明,花岡 淳,寺本 晃治,北村 将司,橋本 雅之
- 日本呼吸器外科学会雑誌 = The journal of the Japanese Association for Chest Surgery 26(5), 490-497, 2012-07-15
- … とシベレスタットナトリウムを使用した周術期管理を行い,その安全性と有用性を検討した.2005年1月から2010年12月までに手術を行ったIIP合併肺癌10例に対して麻酔導入直前と手術終了時にコハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム250 mgを静脈内投与し,麻酔導入直前よりシベレスタットナトリウムを4.8 mg/kg/日で術後7日間持続点滴静脈内投与を行った.10例全例で縦隔リンパ節郭清を伴う胸腔鏡補助下肺葉切除術を施 …
- NAID 10030500854
- 肝細胞癌に対するミリプラチン動注療法後に発症した薬剤性肺障害の1例
- 松浦 知香,小林 佐和子,大谷 香織 [他],吉田 香奈子,寺西 優雅,遠山 まどか,萩原 淳司,川村 悦史,藤井 英樹,岩井 秀司,榎本 大,田守 昭博,中井 俊之,鴨井 博,平田 一人,河田 則文
- 肝臓 53(5), 284-290, 2012-05-25
- … ,咳嗽・喀痰が出現し,第17病日の胸部CTでは両側肺野のびまん性擦りガラス状陰影を認めた.PaO2 53 Torrと著明な低酸素血症を認め,急性呼吸不全にて人工呼吸器管理とし,ステロイドパルス療法(メチルプレドニゾロン1 g/日3日間)を開始した.その後徐々に呼吸状態は改善し,第24病日,人工呼吸器より離脱した.第53病日の胸部CTでは肺炎像は著明に改善していた.血液検査・喀痰培養・気管支肺胞洗浄などの結果 …
- NAID 10030625534
- P156 マイコプラズマ肺炎によりメチルプレドニゾロンパルス療法を要した症例の検討(感染,ポスターセッション,第24回日本アレルギー学会春季臨床大会)
Related Links
- メドロールとは?メチルプレドニゾロンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 概説 炎症やアレルギーをおさえるお薬です。 作用 【働き】 いわゆるステロイド薬です。炎症をしずめたり ...
- ファイザー株式会社がご提供するエスタブリッシュ医薬品に関する情報ページです。医療関係者の方に 合成副腎皮質ホルモン剤 メドロール(一般名 メチルプレドニゾロン)がご提供する付加価値をご紹介します。
- ttp://rockymuku.sakura.ne.jp/syoukjou%20bunnruifunou ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ネオ メドロールEE軟膏
組成
有効成分
- 日局 フラジオマイシン硫酸塩 3.5mg(力価)
日局 メチルプレドニゾロン 1mg
添加物
禁忌
(次の患者には使用しないこと)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 他のアミノ糖系抗生物質(ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタマイシン等)又はバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者
- 鼓膜に穿孔のある患者への耳内使用[薬剤が内耳に移行し、内耳障害があらわれやすくなる。]
効能または効果
適応菌種
適応症
- 外眼部・前眼部の細菌感染を伴う炎症性疾患、外耳の湿疹・皮膚炎、耳鼻咽喉科領域における術後処置
[眼科用]
- 通常、適量を1日1〜数回患部に点眼・塗布する。
なお、症状により適宜増減する。
[耳鼻科用]
- 通常、適量を1日1〜数回患部に塗布する。
なお、症状により適宜増減する。
慎重投与
(次の患者には慎重に使用すること)
- 糖尿病の患者[副腎皮質ホルモンの糖新生作用により、血糖が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
- 耳手術後の患者[創傷の治癒障害を起こすおそれがある。]
- 難聴のある患者[フラジオマイシン硫酸塩により、症状が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
非可逆性の難聴(フラジオマイシン硫酸塩による)(頻度不明)
- 非可逆性の難聴があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止すること。
眼障害(副腎皮質ホルモンによる)(頻度不明)
- 連用により、数週後から眼内圧亢進、緑内障があらわれることがあるので、定期的に眼内圧検査を実施し、異常が認められた場合には、使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症等を誘発することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 角膜ヘルペス、角膜潰瘍又は外傷等に使用した場合には、穿孔を生じることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 長期使用により、後のう白内障があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
フラジオマイシン硫酸塩1)
- グラム陽性菌に対して、蛋白合成阻害による殺菌作用を有する。
メチルプレドニゾロン2)
- ラットにおける抗炎症作用は、皮下投与でヒドロコルチゾンの約6倍、プレドニゾロンの約2倍である。また、副腎摘出ラットにおけるグルココルチコイド作用は、皮下投与でヒドロコルチゾンの約10倍、プレドニゾロンの約3倍である。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- フラジオマイシン硫酸塩(Fradiomycin Sulfate)
化学名
(フラジオマイシンB硫酸塩)
- 2,6-Diamino-2,6-dideoxy-α-D-glucopyranosyl-(1→4)-[2,6-diamino-2,6-dideoxy-β-L-idopyranosyl-(1→3)-β-D-ribofuranosyl-(1→5)]-2-deoxy-D-streptamine trisulfate
(フラジオマイシンC硫酸塩)
- 2,6-Diamino-2,6-dideoxy-α-D-glucopyranosyl-(1→4)-[2,6-diamino-2,6-dideoxy-α-D-glucopyranosyl-(1→3)-β-D-ribofuranosyl-(1→5)]-2-deoxy-D-streptamine trisulfate
分子式
分子量
性状
- 白色〜淡黄色の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(95)にほとんど溶けない。吸湿性である。
一般名
- メチルプレドニゾロン(Methylprednisolone)
化学名
- 11β,17,21-Trihydroxy-6α-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶性の粉末で、においはない。メタノール又は1,4-ジオキサンにやや溶けにくく、エタノール(95)又はクロロホルムに溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融点:232〜240℃(分解)
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- corticosteroid
- 関
- 副腎皮質ステロイド、コルチコステロイド、ステロイド薬、副腎皮質ステロイド薬、副腎皮質ホルモン、副腎皮質ステロイドホルモン、副腎皮質ステロイド剤
副腎皮質ホルモン剤
副作用
- フロリネフ
重大な副作用
- 誘発感染症、感染症の増悪があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
- 2. 続発性副腎皮質機能不全、糖尿病
- 3. 消化性潰瘍、膵炎
- 4. 精神変調、うつ状態、痙攣
- 5. 骨粗鬆症、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死、ミオパシー*6. 緑内障、後のう白内障
- 連用により眼内圧亢進、緑内障、後のう白内障を来すことがあるので、定期的に検査をすることが望ましい。
その他の副作用
- 1. 内分泌:5%以上又は頻度不明:月経異常
- 2. 消化器:5%以上又は頻度不明:下痢、胃痛、胸やけ、口渇、食欲亢進
- 3. 消化器:5%未満:悪心・嘔吐、腹部膨満感
- 4. 精神神経系:5%以上又は頻度不明:多幸症、不眠、頭痛、めまい
- 5. 筋・骨格:5%以上又は頻度不明:筋肉痛、関節痛
- 6. 脂質・たん白質代謝:5%以上又は頻度不明:野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝
- 7. 脂質・たん白質代謝:5%未満:満月様顔貌
- 8. 体液・電解質:5%以上又は頻度不明:血圧上昇、低カリウム性アルカローシス
- 9. 体液・電解質:5%未満:浮腫、高ナトリウム血症、低カリウム血症
- 10. 眼:5%以上又は頻度不明:中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出
- 11. 血液:5%以上又は頻度不明:白血球増多
- 12. 皮膚:5%以上又は頻度不明:ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎
- 13. 過敏症:5%未満:発疹
- 14. その他:5%以上又は頻度不明:発熱、疲労感、息切れ、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減
[★]
- 英
- anaphylactic shock
- 関
- アナフィラキシー
症状出現までの時間
- 研修医当直御法度 第5版 p.73
- 症状発現までの時間に影響を及ぼすファクターとして、アレルゲンの暴露経路(経口か?非経口か?)、アレルゲンの量、個体の感作状態によって異なる。(参考1)
- 例えば、経口の場合、消化されてアレルゲンとなる物は30分以上かかる。
- 注射の場合は30秒から10分以内に始まる。症状の発現まで30分以上かかることはまれである。(参考1)
症状と治療
- 研修医当直御法度 第5版 p.73
治療
- アドレナリン皮下注射
- アミノフィリン静注
- 副腎皮質ステロイド静注 遅発性のアナフィラキシー予防
- グルカゴン ← β遮断薬の長期投与患者に適す。cAMPの増加による陽性変力作用・陽性変時作用を有する。
参考
- http://health.goo.ne.jp/medical/search/10S11500.html
国試
[★]
- 英
- neomycin NM
- 同
- 硫酸フラジオマイシン fradiomycin sulfate フラジオマイシン fradiomycin fradiomycinum FRM、フラマイセチン framycetin
- 商
- フラジオ、(軟膏)ソフラチュール、(軟膏)(フラジオマイシン・フルオシノロン)フルコート、デルモラン、(軟膏)(フラジオマイシン・クロラムフェニコール)クロマイ、ハイセチン、(軟膏)(フラジオマイシン・メチルプレドニゾロン)ネオメドロール、(軟膏)(フラジオマイシン・バシトラシン)バラマイシン、(軟膏)(フラジオマイシン・ヒドロコルチゾン)プロクトセディル、(軟膏)(フラジオマイシン・ヒドロコルチゾン・ジフェンヒドラミン)レスタミンコーチゾン、(軟膏)(フラジオマイシン・ベタメタゾン)ベトネベート、(含嗽)デンターグル、(点眼・点鼻)(ベタメタゾン・フラジオマイシン)ベルベゾロン、リンデロン、(噴霧液)(プレドニゾロン・フラジオマイシン)エアゾリン、(噴霧液)(コリスチン・フラジオマイシン)コリマイフォーム、(その他)フランセチン、ヘモレックス
[show details]
-
[★]
商品
[★]
フラジオマイシン硫酸塩(フラジオマイシン)、メチルプレドニゾロン
[★]
- 英
- methylprednisolone aceponate
- 関
- メチルプレドニゾロン
[★]
メチルプレドニゾロン
[★]
メチルプレドニゾロン
[★]
メチルプレドニゾロン
[★]
- 英
- me-too drug
- 関
- ゾロ品、後発医薬品