- 英
- cortisone
- ラ
- cortisonum
- 同
- 11-dehydro-17-hydroxycorticosterone
- 化
- 酢酸コルチゾン cortisone acetate
- 商
- コートン
- 関
- コルチゾール、糖質コルチコイド、11β-hydroxysteroid dehydrogenase、17-OHCS
WordNet
- a corticosteroid hormone (trade name Cortone Acetate) normally produced by the adrenal cortex; is converted to hydrocortisone (同)Cortone Acetate
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- コーチゾン(副腎皮質から出るほるもん)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/11/30 15:38:26」(JST)
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コルチゾン |
|
|
IUPAC名
17,21-ジヒドロキシプレグナ-4-エン-3,11,20-トリオン
|
- C[C@@](C3)4[C@](CC
[C@@](O)4[C@@](CO)
=O)([H])[C@]2([H])
CCC1=CC(CC[C@@](C)1
[C@]([H])2C3=O)=O
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
53-06-5 |
KEGG |
D07749 |
特性 |
化学式 |
C21H28O5 |
モル質量 |
360.44 |
融点 |
223-228 (分解)
|
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
コルチゾン (cortisone) はステロイドホルモンの一種である。副腎皮質ステロイドに分類される。化学式 C21H28O5 で表され、IUPAC名は17,21-ジヒドロキシプレグナ-4-エン-3,11,20-トリオンである。コルチコステロンと深く関連する。
コルチゾンとアドレナリンは人体がストレスに対して反応する際に放出される主なホルモンである。これらは血圧を上昇させ、体を闘争または逃避反応 (fight or flight response) に備えさせる。
活性体であるホルモン・コルチゾールの前駆体であり、コルチゾン自体は不活性である。11-β-ステロイド脱水素酵素と呼ばれる酵素の働きによって、11位のケトン基がヒドロキシル化されることで活性化する。このため、コルチゾールはヒドロコルチゾンと呼ばれることもある。
様々な病気の治療に用いられることがあり、その際には点滴静脈注射を行うか、または皮膚から投与される。
コルチゾンはその効果のひとつとして免疫系を抑制するが、これは治療などで投与された場合に起こる有害な副作用となりえる。この作用は高いストレスがかかると病気になりやすいという現象を説明するものである。
類似のステロイドであるコルチゾールよりも重要性は低い。糖質コルチコイドがもたらす作用のうち95%はコルチゾールによるものであり、コルチゾンの寄与は4%–5%に過ぎない。コルチコステロンはさらに重要性が低い。
コルチゾンを最初に発見したのはアメリカの化学者エドワード・カルビン・ケンダルである。彼は副腎皮質ホルモンの発見および構造・機能の解明による功績で、フィリップ・ショウォルター・ヘンチ、タデウシュ・ライヒスタインと共に1950年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。
外部リンク[編集]
参考文献[編集]
- Merck Index, 11th Ed., 2533.
- Woodward, R. B.; Sondheimer, F.; Taub, D. (1951). "The total synthesis of cortisone". J. Am. Chem. Soc. 73: 4057–4057. doi:10.1021/ja01152a551
- Ingle, D. J. (1950). "The biologic properties of cortisone: a review". J. Clin. Endocrinol. 10: 1312–1354.
副腎皮質ホルモン |
|
アルドステロン - コルチゾン - コルチゾール - デスオキシコルチコステロン - デヒドロエピアンドロステロン - コルチコステロン
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 内分泌・代謝疾患 急性副腎不全(クリーゼ) (特集 救急薬剤プラクティカルガイド) -- (疾患別救急薬剤ベストプラクティス)
- 臨床報告 コハク酸ヒドロコルチゾンにより重篤なアナフィラキシーショックをきたした膵癌手術後の1例
Related Links
- コートンとは?コルチゾンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 概説 炎症やアレルギーをおさえるお薬です。 作用 【働き】 いわゆるステロイド薬です。炎症をしずめたり、免疫系をおさ ...
- デジタル大辞泉 - コルチゾンの用語解説 - 副腎皮質ホルモンの一。糖質コルチコイドの主なもので、糖質代謝を促進する作用がある。また、抗アレルギー・抗炎症作用もあり、リウマチ性関節炎・気管支ぜんそくなどに用いられる。
- コルチゾン (cortisone) はステロイドホルモンの一種である。副腎皮質ステロイドに分類される。化学式 C 21 H 28 O 5 で表され、IUPAC名は17,21-ジヒドロキシプレグナ-4-エン-3,11,20-トリオンである。コルチコステロンと深く関連する。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
有効成分の名称
含量
添加物
禁忌
- 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
- 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者[穿孔部位の治癒の遅延及び感染のおそれがある。]
- 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷のある患者[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがある。]
効能または効果
- 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症、痒疹群(じん麻疹様苔癬、ストロフルス、固定じん麻疹を含む)、虫さされ、偏平紅色苔癬、慢性円板状エリテマトーデス
重大な副作用
緑内障、後嚢白内障(いずれも頻度不明)
- 眼瞼皮膚への使用に際しては、眼圧亢進、緑内障を起こすおそれがあるので注意すること。大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、緑内障、後嚢白内障等があらわれるおそれがある。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- 酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン(Hydrocortisone Butyrate Propionate)
化学名
- 17-Butyryloxy-11β-hydroxy-21-propionyloxy-4-pregnene-3,20-dione
分子式
分子量
融点
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。
メタノール又はジクロロメタンに極めて溶けやすく、エタノール(95)、エタノール(99.5)又は1,4-ジオキサンに溶けやすく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- corticosteroid
- 関
- 副腎皮質ステロイド、コルチコステロイド、ステロイド薬、副腎皮質ステロイド薬、副腎皮質ホルモン、副腎皮質ステロイドホルモン、副腎皮質ステロイド剤
副腎皮質ホルモン剤
副作用
- フロリネフ
重大な副作用
- 誘発感染症、感染症の増悪があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
- 2. 続発性副腎皮質機能不全、糖尿病
- 3. 消化性潰瘍、膵炎
- 4. 精神変調、うつ状態、痙攣
- 5. 骨粗鬆症、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死、ミオパシー*6. 緑内障、後のう白内障
- 連用により眼内圧亢進、緑内障、後のう白内障を来すことがあるので、定期的に検査をすることが望ましい。
その他の副作用
- 1. 内分泌:5%以上又は頻度不明:月経異常
- 2. 消化器:5%以上又は頻度不明:下痢、胃痛、胸やけ、口渇、食欲亢進
- 3. 消化器:5%未満:悪心・嘔吐、腹部膨満感
- 4. 精神神経系:5%以上又は頻度不明:多幸症、不眠、頭痛、めまい
- 5. 筋・骨格:5%以上又は頻度不明:筋肉痛、関節痛
- 6. 脂質・たん白質代謝:5%以上又は頻度不明:野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝
- 7. 脂質・たん白質代謝:5%未満:満月様顔貌
- 8. 体液・電解質:5%以上又は頻度不明:血圧上昇、低カリウム性アルカローシス
- 9. 体液・電解質:5%未満:浮腫、高ナトリウム血症、低カリウム血症
- 10. 眼:5%以上又は頻度不明:中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出
- 11. 血液:5%以上又は頻度不明:白血球増多
- 12. 皮膚:5%以上又は頻度不明:ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎
- 13. 過敏症:5%未満:発疹
- 14. その他:5%以上又は頻度不明:発熱、疲労感、息切れ、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減
[★]
- 関
- 副腎皮質ホルモン
[★]
- 英
- pseudoaldosteronism
- 同
- 偽性アルドステロン症
- 関
- アルドステロン、二次性高血圧
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概念
病因
国試
[★]
- 英
- 17-hydroxycorticosteroid, 17-OHCS
- 同
- 17α-ヒドロキシコルチコステロイド 17α-hydroxycorticosteroid
- 関
- 尿中17-OHCS、17-ケトステロイド
- 17位と21位の炭素にOH基をもち、20位の炭素にCO基をもつステロイドホルモンの総称。
- 11-ヒドロキシコルチゾール、コルチゾール、コルチゾン、およびこれらの代謝産物
-17-OHCS
[★]
- 英
- cortisone
- 関
- コルチゾン
[★]
- 英
- hydrocortisone buteprate
- 関
- コルチゾール、ヒドロコルチゾン、コハク酸ヒドロコルチゾン
[★]
- 英
- cortisone reductase
- 関
- コルチゾン還元酵素
[★]
- 英
- hydrocortisone acetate
- 関
- ヒドロコルチゾン
[★]
- 英
- cortisone glucose tolerance test, CGTT