メチルプレドニゾロン
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Japanese Journal
- 臨床経験 脊柱管狭窄症に高比重ブピヴァカインと酢酸メチルプレドニゾロンのクモ膜下腔への注入効果
- 網膜静脈閉塞症に対する酢酸メチルプレドニゾロンのテノン嚢下注射の効果 (特集 第63回日本臨床眼科学会講演集(3))
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- 経路:注射薬|規格:20mg1mL1瓶 |一般名:メチルプレドニゾロン 酢酸エステル注射液|薬価 ... 酢酸 プレドニゾロン0.25%眼軟膏T(ジェネリック薬品) 経路:外用薬|規格:0.25%1g |一般名:プレドニゾロン酢酸エステル 軟膏 ...
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
デポ・メドロール水懸注20mg
組成
1mL中:
有効成分
添加物
- カアトレジン 0.2mg
マクロゴール4000 30mg
pH調節剤
等張化剤
禁忌
次の患者又は部位には投与しないこと
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 感染症のある関節腔内、滑液嚢内、腱鞘内又は腱周囲[免疫機能を抑制し、宿主防御能を低下させるので、感染症を悪化させるおそれがある。]
- 動揺関節の関節腔内[関節の不安定化が起こり、症状を悪化させるおそれがある。]
次の薬剤を投与しないこと
- 生ワクチン又は弱毒生ワクチン[「相互作用」の項参照]
効能または効果
- 数字は投与法を示す 注I参照のこと
※印★印 注II参照のこと
内科・小児科領域
内分泌疾患
膠原病
- リウマチ熱(リウマチ性心炎を含む)、エリテマトーデス(全身性及び慢性円板状)、全身性血管炎(大動脈炎症候群、結節性動脈周囲炎、多発性動脈炎、ヴェゲナ肉芽腫症を含む)、多発性筋炎(皮膚筋炎)〔1)〕
アレルギー性疾患
- 気管支喘息(但し、筋肉内注射以外の投与法では不適当な場合に限る)〔1),8)〕、喘息性気管支炎(小児喘息性気管支炎を含む)〔※1),8)〕、薬剤その他の化学物質によるアレルギー・中毒(薬疹、中毒疹を含む)、蕁麻疹(慢性例を除く)(重症例に限る)、血清病〔※1)〕
血液疾患
- 溶血性貧血(免疫性又は免疫性機序の疑われるもの)、白血病(急性白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化、慢性リンパ性白血病)(皮膚白血病を含む)、顆粒球減少症(本態性、続発性)、紫斑病(血小板減少性及び血小板非減少性)、再生不良性貧血〔※1)〕
神経疾患
- 脳脊髄炎(脳炎、脊髄炎を含む)(但し、一次性脳炎の場合は頭蓋内圧亢進症状がみられ、かつ他剤で効果が不十分なときに短期間用いること)、多発性硬化症(視束脊髄炎を含む)、顔面神経麻痺、脊髄蜘網膜炎、小舞踏病〔※1)〕
消化器疾患
- 胆汁うっ滞型急性肝炎、肝硬変(活動型、難治性腹水を伴うもの、胆汁うっ滞を伴うもの)、劇症肝炎(臨床的に重症とみなされるものを含む)〔※1)〕、限局性腸炎、潰瘍性大腸炎〔※1),7)〕
呼吸器疾患
- びまん性間質性肺炎(肺線維症)(放射線肺臓炎を含む)〔8)〕
循環器疾患
- ネフローゼ及びネフローゼ症候群、うっ血性心不全〔※1)〕
重症感染症
新陳代謝疾患
その他内科的疾患
- 悪性リンパ腫(リンパ肉腫症、細網肉腫症、ホジキン病、皮膚細網症、菌状息肉症)及び類似疾患(近縁疾患)、重症消耗性疾患の全身状態の改善(癌末期、スプルーを含む)〔※1)〕
外科領域
- 副腎皮質機能不全患者に対する外科的侵襲、蛇毒・昆虫毒(重症の虫さされを含む)〔※1)〕、侵襲後肺水腫〔8)〕
整形外科領域
- 強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎)〔1)〕、強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎)に伴う四肢関節炎〔2)〕、関節リウマチ、若年性関節リウマチ(スチル病を含む)〔1),2)〕、リウマチ性多発筋痛〔1)〕、変形性関節症(炎症症状がはっきり認められる場合)、外傷後関節炎、非感染性慢性関節炎〔2)〕、関節周囲炎(非感染性のものに限る)、腱周囲炎(非感染性のものに限る)〔3),4),5)〕、腱炎(非感染性のものに限る)〔3),4)〕、腱鞘炎(非感染性のものに限る)〔4)〕、滑液包炎(非感染性のものに限る)〔5)〕
泌尿器科領域
- 前立腺癌(他の療法が無効な場合)〔※1)〕、陰茎硬結〔※1),6)〕
眼科領域
- 内眼・視神経・眼窩・眼筋の炎症性疾患の対症療法(ブドウ膜炎、網脈絡膜炎、網膜血管炎、視神経炎、眼窩炎性偽腫瘍、眼窩漏斗尖端部症候群、眼筋麻痺)、外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法で点眼が不適当又は不十分な場合(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、虹彩毛様体炎)、眼科領域の術後炎症〔※1)〕
皮膚科領域
- 湿疹・皮膚炎群(急性湿疹、亜急性湿疹、慢性湿疹、接触皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、アトピー皮膚炎、乳・幼・小児湿疹、ビダール苔癬、その他の神経皮膚炎、脂漏性皮膚炎、進行性指掌角皮症、その他の手指の皮膚炎、陰部あるいは肛門湿疹、耳介及び外耳道の湿疹・皮膚炎、鼻前庭及び鼻翼周辺の湿疹・皮膚炎など)(但し、重症例以外は極力投与しないこと)(局注は浸潤、苔癬化の著しい場合のみとする)、痒疹群(小児ストロフルス、蕁麻疹様苔癬、固定蕁麻疹を含む)(但し、重症例に限る、また固定蕁麻疹は局注が望ましい)、乾癬及び類症〔尋常性乾癬(重症例)、関節症性乾癬、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬、稽留性肢端皮膚炎、疱疹状膿痂疹、ライター症候群(局所皮内は尋常性乾癬のみ)〕〔★※1),★6)〕、扁平苔癬(重症例に限る)〔★※1),★6)〕、成年性浮腫性硬化症、紅斑症(★多形滲出性紅斑、結節性紅斑)(但し、多形滲出性紅斑の場合は重症例に限る)、アナフィラクトイド紫斑(単純型、シェーンライン型、ヘノッホ型)(重症例に限る)、ウェーバークリスチャン病、粘膜皮膚眼症候群〔開口部びらん性外皮症、スチブンス・ジョンソン病、皮膚口内炎、フックス症候群、ベーチェット病(眼症状のない場合)、リップシュッツ急性陰門潰瘍〕、天疱瘡群(尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、Senear-Usher症候群、増殖性天疱瘡)、デューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡、妊娠性疱疹を含む)、帯状疱疹(重症例に限る)、潰瘍性慢性膿皮症、新生児スクレレーマ、レイノー病〔※1)〕、紅皮症(ヘブラ紅色粃糠疹を含む)〔★※1)〕、限局性強皮症〔6)〕、強皮症〔※1)〕、円形脱毛症(悪性型に限る)、早期ケロイド及びケロイド防止〔★6)〕
耳鼻咽喉科領域
- 耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法〔1),3),6),8),9),10),11),13),14)〕、副鼻腔炎・鼻茸〔1),8),9),10),12)〕、進行性壊疽性鼻炎〔1),8),9),10),13)〕、血管運動(神経)性鼻炎、アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱)〔1),8),9),11)〕、喉頭ポリープ・結節〔※1),8),13)〕、難治性口内炎及び舌炎(局所療法で治癒しないもの)〔3)〕
口腔外科領域
注I:投与法
- 1)筋肉内注射
2)関節腔内注射
3)軟組織内注射
4)腱鞘内注射
5)滑液嚢内注入
6)局所皮内注射
7)注腸
8)ネブライザー
9)鼻腔内注入
10)副鼻腔内注入
11)鼻甲介内注射
12)鼻茸内注射
13)喉頭・気管注入
14)中耳腔内注入
注II
※印−筋肉内注射
経口投与不能な場合のみ用いること
★印−外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いること
- 各用法における、通常成人の用量(メチルプレドニゾロン酢酸エステルとして)は下記のとおりである。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 1)筋肉内注射
1回の用量(mg):40〜120
投与回数:1〜2週間隔1回
- 2)関節腔内注射
1回の用量(mg):4〜40
投与回数:間隔2週以上1回
- 3)軟組織内注射
1回の用量(mg):4〜40
投与回数:間隔2週以上1回
- 4)腱鞘内注射
1回の用量(mg):4〜40
投与回数:間隔2週以上1回
- 5)滑液嚢内注入
1回の用量(mg):4〜40
投与回数:間隔2週以上1回
- 6)局所皮内注射
1回の用量(mg):2〜8mg宛40mgまで
投与回数:週1回
- 7)注腸
1回の用量(mg):40〜120
投与回数:−
- 8)ネブライザー
1回の用量(mg):2〜10
投与回数:1日1〜3回
- 9)鼻腔内注入
1回の用量(mg):2〜10
投与回数:1日1〜3回
- 10)副鼻腔内注入
1回の用量(mg):2〜10
投与回数:1日1〜3回
- 11)鼻甲介内注射
1回の用量(mg):4〜40
投与回数:−
- 12)鼻茸内注射
1回の用量(mg):4〜40
投与回数:−
- 13)喉頭・気管注入
1回の用量(mg):2〜10
投与回数:1日1〜3回
- 14)中耳腔内注入
1回の用量(mg):2〜10
投与回数:1日1〜3回
慎重投与
- 感染症の患者[免疫機能を抑制し、宿主防御能を低下させ、症状を悪化させるおそれがある。また、炎症反応を抑制し、徴候を隠蔽するおそれがあるので、感染症に対する適切な処置を行うこと。]
- 糖尿病の患者[糖新生を促進させ、また、細胞のインスリンに対する感受性を低下させるので、症状を悪化させるおそれがある。]
- 骨粗鬆症の患者[骨基質の合成を阻害し、骨形成を抑制するので、症状を悪化させるおそれがある。]
- 腎不全の患者、うっ血性心不全の患者[ナトリウム貯留作用により、症状を悪化させるおそれがある。]
- 甲状腺機能低下のある患者、肝硬変の患者[代謝が阻害され、副作用があらわれるおそれがある。]
- 脂肪肝、脂肪塞栓症の患者[脂質代謝に影響を与えるので、症状を悪化させるおそれがある。]
- 重症筋無力症の患者[使用当初、一時症状を悪化させるおそれがある。]
- 気管支喘息の患者[「重要な基本的注意」の項参照]
- 潰瘍性大腸炎(切迫穿孔、膿瘍、他の化膿性感染症の疑いがある場合)の患者[炎症反応を抑制するので、これらの疑いがある場合、その徴候を隠蔽するおそれがある。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
重大な副作用
アナフィラキシー(頻度不明)
- 呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等のアナフィラキシーがあらわれた場合には、血圧の維持、体液の補充管理、気道の確保等の適切な処置を行うこと。
感染症(頻度不明)
- ウイルス、細菌、真菌、原虫、寄生虫等による感染症の誘発又は徴候の隠蔽、感染症の悪化等があらわれることがある。これらの感染症の発現頻度は、副腎皮質ホルモン剤を増量すると高くなるとの報告があるので、抗菌剤等による適切な処置を行うこと。また、B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
続発性副腎皮質機能不全(頻度不明)
- 続発性副腎皮質機能不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに再投与又は増量するなど適切な処置を行うこと。
骨粗鬆症(頻度不明)、骨頭無菌性壊死(頻度不明)
- 骨粗鬆症があらわれ、脊椎圧迫骨折、病的骨折を起こすことがある。また、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死があらわれることがあるので、疼痛等の症状の観察を十分に行い、異常が認められた場合にはMRI等の検査を実施し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
胃腸穿孔(頻度不明)、消化管出血(頻度不明)、消化性潰瘍(頻度不明)
- 胃腸穿孔、消化管出血、消化性潰瘍があらわれることがあるので、便潜血のチェック等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
ミオパチー(頻度不明)
- 連用によりミオパチーがあらわれることがあるので、筋力低下等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
血栓症(頻度不明)
- 血栓症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
頭蓋内圧亢進(頻度不明)、痙攣(頻度不明)
- 頭蓋内圧亢進、痙攣があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
精神変調(頻度不明)、うつ状態(頻度不明)
- 精神変調、うつ状態があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
糖尿病(頻度不明)
- 糖尿病があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
緑内障(頻度不明)、後嚢白内障(頻度不明)、中心性漿液性網脈絡膜症(頻度不明)、多発性後極部網膜色素上皮症(頻度不明)
- 連用により眼圧上昇、緑内障、後嚢白内障(症状:眼のかすみ)、中心性漿液性網脈絡膜症・多発性後極部網膜色素上皮症(症状:視力の低下、ものがゆがんで見えたり小さく見えたり、視野の中心がゆがんで見えにくくなる。中心性漿液性網脈絡膜症では限局性の網膜剥離がみられ、進行すると広範な網膜剥離を生じる多発性後極部網膜色素上皮症となる。)を来すことがあるので、定期的に検査をすることが望ましい。なお、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
心破裂(頻度不明)
- 急性心筋梗塞を起こした患者で、心破裂があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
うっ血性心不全(頻度不明)
- うっ血性心不全があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には心電図等の検査を実施し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
食道炎(頻度不明)
- 食道炎があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
カポジ肉腫(頻度不明)
- カポジ肉腫があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
腱断裂(頻度不明)
- アキレス腱等の腱断裂があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
失明(頻度不明)、視力障害(頻度不明)
- 頭皮、鼻内又は咽・喉頭部への使用により失明、視力障害があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- SD系雄ラットを用いるCotton pellet法による試験では、ヒドロコルチゾン酢酸エステルの20倍以上の効力(皮下注)を示す。4)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- メチルプレドニゾロン酢酸エステル(Methylprednisolone Acetate)
化学名
- 11β,17α,21-trihydroxy-6α-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione 21-acetate
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。1,4-ジオキサンにやや溶けやすく、メタノール、エタノール(95)、エタノール(99.5)又はクロロホルムにやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- methylprednisolone
- 化
- 酢酸メチルプレドニゾロン methylprednisolone acetate、アセトン酸メチルプレドニゾロン methylprednisolone aceponate、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム methylprednisolone sodium succinate、]]、ヘミコハク酸メチルプレドニゾロン
- 関
- 糖質コルチコイド
種類
[★]
- 英
- acetic acid acetate
- ラ
- acidum aceticum
- 関
- カルボン酸
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- me-too drug
- 関
- ゾロ品、後発医薬品